8.店員「客など神じゃない」
~とあるコンビニ~
客「おい、タバコくれ」
店員「何番でしょうか?」
客「あれだよ」
店員「これですか?」
客「違うよ。マルボロだよ」
店員「はい、えーとマルボロは」
客「何迷ってんだよ。タバコの位置くらい覚えておけ」
店員「すみません」
店員「お待たせしました」
客「違うよ、白じゃなくて赤だ」
店員「すみません、こちらですね」
客「お前舐めてんのか」
店員「いえ、そういうわけでは」
客「あんまりふざけんなよ。お客様は神様だろうが」
店員「いや、アルバイトの私からすると客が来ようと来なかろうと支払われる額は1円も変わらないんです。なのではっきり言って客なんて来てほしくないんです」
客「は?」
店員「要するに客が来て嬉しいのは店長や本部の人間だけでアルバイトの私からすると全く嬉しくないんです」
客「…」
店員「そもそも客が神様というなら、私もこのコンビニで買い物したことがあるので私も神様ということになります。つまり、私とあなたの関係は対等であるということです」
客「イチイチいちゃもん付けやがって、本部に電話してクビにしてもらうぞ」
店員「どうぞご勝手に」
客「クソが二度と来るか」
客は怒って帰って行った
同僚「いいんですか、あんなこと言って?」
店員「あんな客に丁寧に接客したくないし、仮にクビになっても別の所に行けばいいだけだからな」
同僚「その度胸凄いですね」
同僚(これからのコンビニ店員は彼のような度胸が求められる時代かもな)
(終わり)
遅くなって申し訳ありません。