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ケイの一話完結小説  作者: ケイ
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6.「生き物飼うのって難しいよな」

ケイ「最近一人暮らしは寂しいから生き物飼おうと思うんだがどうすればいいと思う?」


ケイ「生き物飼うのって難しいからな」


リョウ「そうだな。小学生の時は犬か猫が欲しくて母親に頼んだが飼ってもらえなくて恨んだが、今となってみれば飼ってくれなくて良かったと思っているからな」


ケイ「毎日のエサ、散歩。考えただけで憂鬱になりそうだ」


リョウ「それに飼ったからには死ぬまでめんどうみないといけないじゃん。途中で捨てる無責任な飼い主にはなりたくないじゃん」


ケイ「そうだな。じゃあ、生き物は飼わない方がいいかもな、生き物は自然の中で生きていくのがいいな」


リョウ「でも、生き物買った方が生体を知ることができるぞ」


ケイ「それなら別に飼わずとも自然の生き物を観察してでもいいじゃん」


リョウ「ただ見るより、実際に世話した方が絶対に多くのことを学べるし、見えてくることもあるぞ」


ケイ「それもそうだな。でも、犬や猫のような面倒な生き物は嫌だから、もっと簡単な生き物にする」


リョウ「例えば」


ケイ「金魚とか。祭りの時によく取ったなあ」


リョウ「ああ、あれか。でも、だいたい一週間と経たずに死ぬよな」


ケイ「それはちゃんと世話してないからだ。ちゃんと世話すればかなり生きる」


リョウ「それってかなり金かけないといけねんじゃね。そこまで金かける余裕あんのか」


ケイ「ないな。金をかけずに世話できる生き物って何だ?」


リョウ「昆虫じゃね」


ケイ「昆虫か。昔カブトムシとか飼っていたが、すぐ全滅したなあ」


リョウ「お前に飼われる生き物は死ぬ運命なのかな」


ケイ「そんなわけないだろう。みんなだってすぐ死なせていた。真面目に世話するやつなんていない」


リョウ「小学生は確かにそんな感じだな」


ケイ「昆虫の中でも簡単に世話できるのはないかなあ」


リョウ「ゴキブリなら、ほっといてもどんどん増殖するぞ」


ケイ「無し。そんな虫は死んでも飼わん」


リョウ「冗談だよ。もし、ゴキブリなんか飼ったら俺はお前との縁を切る」


ケイ「他のは」


リョウ「ハエとか」


ケイ「無し」


リョウ「なら、ないんじゃないか」


ケイ「害虫以外出てこないのか」


リョウ「楽して生き物なんて飼えないんじゃないか。生き物は複雑な構造してるし」


ケイ「…そうだな。そう考えると、動物園とか水族館って凄いよな」


リョウ「あそこは飼育のプロがいるんだよ」


ケイ「その人に飼育のコツとか聞いてみるか」


リョウ「コツの前にまず設備を金かけて揃えた方がいいんじゃないか」


ケイ「そんな金はない。1円だってかけたくない」


リョウ「もう生き物飼うのやめろ」



(終わり)



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