5.ケイ「希少硬貨は高値で取引されるらしい」
ケイ「希少硬貨は高値で取引されるらしい」
リョウ「…」
ケイ「平成23年〜25年の1円玉は400円。平成22年〜25年の5円玉は800円のように」
リョウ「…」
ケイ「その中で特に昭和62年の50円は3000円もするんだ」
リョウ「…」
ケイ「本来50円の価値しかないものが3000円で取引されるんだ。すごいことだぞ」
リョウ「…」
ケイ「だから探そう昭和62年の50円玉」
リョウ「お前の言いたいことは分かった。だからって100万円も50円玉にするか普通」
ケイとリョウの目の前には100万円分の50円玉2万枚が入った袋が置いてあった
リョウ「だいだい何でこんなに50円玉があるんだよ」
ケイ「銀行に行って両替してもらった」
リョウ「銀行の人はさぞや迷惑だったと思うぞ」
ケイ「とりあえず、探そう昭和62年の50円玉」
リョウ「帰りたい」
文句を言いつつリョウは一緒に探した
〜数十分後〜
リョウ「なかなか見つかんねーな」
ケイ「コツコツやろうぜ」
〜数時間後〜
ケイ「見つかんねーな」
リョウ「かなりの希少価値だからな」
ケイ「しかし、2万枚もあるんだぞ。1個くらいあるだろ」
リョウ「さっきスマホで調べたんだが、50円玉は1年間で1000万枚くらい作られているぞ」
ケイ「マジ?」
リョウ「これでも少ないくらいだぞ、昔はもっと作っていたから。今までの足すと100億枚は軽く越す」
ケイ「…」(唖然)
リョウ「その中で昭和62年の50円玉は約77万5000枚しかないから2万枚で見つけたら奇跡だ」
ケイ「そんな」
リョウ「とりあえず探すぞ、落ち込むのは探した後にしろ」
ケイ「…分かった」
リョウ「残り後10個程か」
ケイ「やっぱりないのか」
ケイが諦めかけた途端奇跡が起きた
リョウ「ん、これ昭和62年のじゃね」
ケイ「え」
2人は年数を確認した。そこには確かに昭和62年と書かれていた
ケイ「何だ確認しても昭和62年だ」
ケイ「やったー、ついに見つけたぞ」
リョウ「ここまでの苦労が実ったか」
ケイ「最後の最後で奇跡が起きた」
リョウ「それにしても」
リョウはこれまでかかった時間を計算して言った
リョウ「探していた時間、普通に働いた方が良くね」
ケイ「…」
ケイは無言のまま何も言わなかった
(終わり)