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ケイの一話完結小説  作者: ケイ
13/68

13.妹「転職すればいいじゃん」

兄「あ~、今の仕事やりたくね~」


妹「やりたくないならやらなきゃいいじゃん」


兄「バカ野郎、そしたらクビになるじゃねえか」


妹「クビになって辞めればいいじゃん」


兄「それじゃあ、俺無職になって人生終わるじゃねえか」


妹「そこまで大げさじゃないよ。また転職すればいいだけじゃん」


兄「転職?」


兄「確かに魅力的だなあ。でも、現実から逃げていいのか?」


兄「石の上にも3年って言うし、もうちょっと様子見てからでも」


妹「好きでもないことを3年もやるよりだったら、とっとと辞めて新しい会社に入った方がいいと思うよ」


兄「でも、新しい会社もダメだったら?」


妹「また、別の会社に転職すればいいじゃん」


兄「そんなこと続けていると、いずれどこの会社も雇ってくれないんじゃないか」


妹「辞め続ければいずれそうなるかもね。でも、別に雇ってもらえなくてもいいじゃん。起業するなり公務員試験受けるなり、道はいくらでもあるんだから」


兄「起業や公務員って?大丈夫なのか」


妹「今はインターネットで一人でも起業できるし、しかも無料でできる。公務員試験は年齢制限さえクリアしていれば基本誰でも受けられるし、実際に民間企業から公務員になった人もいるしね」


兄「そうか。でも、やっぱり辞めるのは抵抗があるなあ」


妹「いろいろ考えちゃうからだよ。辞めた後のことなんて辞めてから考えればいいじゃん」


兄「そうだな。よし、明日辞めてくるわ」




~次の日~


兄「辞めてきた。何か肩の荷が下りた気分だ」


妹「よかったじゃん」


兄「とりあえずハローワーク行って、新たな仕事探してくる」


妹「頑張れ~」




~ハローワーク~


兄「楽で給料が月50万以上。美人が多くて休みが100日以上。そんな会社はありませんか」


職員「無い」


兄「やっぱりどこも不景気なんだなあ」


職員「あのね~、普通の会社ならたくさんあるの。君のような超高条件の所は基本無いの」


兄「そうですか。じゃあ、どこでもいいです」


職員「条件とか無いの?」


兄「前の会社以外ならどこでもいいです」


職員「じゃあ、ここなんかいいんじゃないですか」


兄「そうですか、じゃあ、ここに行ってきます」




~数年後~


兄「仕事紹介してください」


職員「いい加減、仕事決めろ。これで十二回目だぞ」




(終わり)





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