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ケイの一話完結小説  作者: ケイ
12/68

12.ケイ「弁当忘れた」

ケイ「見よろ、リョウ。桜きれいだな~」


リョウ「そうだな」


ケイ「やっぱり、春はお花見しないとな」


リョウ「そうだな」


ケイ「お花見って本当に素晴らしい」


リョウ「ああ、お前が弁当、酒を忘れなかったら本当に素晴らしかったな」


ケイ「ごめんてば」


リョウ「ありえねーよな。俺は道具担当で、お前は食料担当。しかも決めたのはお前のはずだが」


ケイ「本当ごめん。朝寝坊して急いで来たから」


リョウ「もういいよ。お前を責めたところで何も変わらないからな。金出すからどっかで何か買ってきてくれ」


ケイ「ああ、分かった」




~十数分後~


ケイ「近くにコンビニあったから買ってきたわ」


リョウ「どれどれ」


コンビニ袋には梅おにぎり10個と缶ビール2本が入っていた


リョウ「何で梅のおにぎりしかないんだよ?」


ケイ「何言ってんだ。桜なら梅だろ」


リョウ「そうかもしれないが、普通ツナマヨとか鮭とかも買ってくるもんだろう。しかも何で缶ビールは2本しかないんだ。これじゃーすぐ飲み終わるじゃねーか」


ケイ「仕方ないだろ。リョウが出した金じゃ2本が限界だったんだから」


リョウ「お前も金出せ」


ケイ「財布忘れたからない」


リョウ「クソ~、お前とは二度と花見には来ねーからな」



それから、2人は無言で梅おにぎりと缶ビールを飲食していた


ケイ(やべーな、絶対怒っているよ、どうしろう)


ケイ(…ま、時間が経てば怒りも治まるか)


リョウ(たく、ケイのせいでせっかく楽しいはずの花見が台無しだ。来年は1人で来よう)


リョウ(…冷静になって考えるとそれは寂しいな。俺ケイ以外と親しい人いないし。そういえば何でケイと仲良くなったんだっけ?)


リョウ(そういえば、1年の最初のガイダンスでたまたま隣の席に居て、なんか息が合ってそのまま仲良くなったよな)


リョウ(良く言えば運命の出会い、悪く言えばただの偶然の出会いか。それからお互いそれほど友達が欲しいってわけでもないから2人でよく遊んだな。コイツと疎遠になれば俺は1人ボッチになるのか?)


リョウ(そう考えると今の仲は大切にしないといけないかもな)


リョウ「ケイ、悪かったなちょっと言い過ぎた」


ケイ「…リョウ」


リョウ「とりあえず、謝っておくわ」


ケイ「俺の方こそごめん」


ケイ(何か分からんが、良かった良かった)


リョウ「桜も見たし、帰るか」


ケイ「そうだな」



(終わり)



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