極論男プレゼンス 〜煽り運転はやめよう〜
「お父さん、なんで煽り運転する人がいるの?」
「公二郎、煽り運転をする人はイライラしてるのさ」
「運転免許証は持ってないの?」
「まあ、持ってるだろう。煽り運転をする人間の本質は、当人が小心者だという事だ」
「気が小さいのに、あんなに大胆な事をするの?」
「車に乗ることで、あたかも自分が強くなったと勘違いするのさ。気の小ささと大胆さは反比例すると思うよ」
「そうなんだ…………怖いな〜。どんな人が煽られやすいの?」
「前を見ず、キョロキョロしながら運転する老人やタバコ吸いながら運転する人なんかは注意すべきだね。ちんたら走ってるのは、ターゲットだよ。あと、高級車やスポーツカーも煽られやすい」
「チュー」
「そうだ、公二郎。お父さんはその昔、R32スカイラインGTRを所有していた」
「お父さんも煽られたの?」
「ああ、散々ね。偉大なRのエンブレムに庶民は見苦しいジェラシーの塊となっていたよ。お父さんが若かった頃はね、車好きを公言するなら、GTRの1台でも買えと言われたものさ」
「何年ローン?」
「ぐふぁっ…………公二郎は痛い所を突くな。5年ローン60回払いだよ」
「苦労したんだね。そんな良い車に僕は乗りたくないな〜」
「煽り運転を飲酒運転と並び、厳罰化させるよう、政府に呼び掛けてる」
「より重い刑にするべきだよね」
「そうだ、公二郎。大車輪だ」
「えっ? うん」
「公二郎は永遠に免許が取れないけど、今度ゆっくり、フェアレディZニスモに乗せてあげるよ」
「チュー」
「腹が減ったか、公二郎。餌にしよう。今日はひまわりの種だぞ〜」
「チューチュー」
公二郎はハムスターというオチです。すみません♪