プロローグ
今日まで何も得られなかった。
今日まで不幸ばかりは降りかかった。
こんなことってあるだろうか…
彼は平穏を望めば望むほど負の道へ運命を辿るようにできている人間なのか…
これは彼の不幸を非現実的に変える物語である。
ーXXXX日目ー
ピピピピ…ピピピピ…
いつもの携帯電話のアラームで体をゆっくり起こす。
「朝か…」
今日から通っている学校は二学期だ。
二学期からの不登校や自殺は最近とくに多いらしく、陰湿ないじめが増えているらしい……が、
自分はそんな目に遭ったことが無いし、もちろん加害者でもない。
「あぁ…なんか生きてないな…」
最近はこう呟くことが多くなった。
生きがいにするものが情けないほど皆無なのだ。
友達はいないし、遊ぶ物も金もない。さっき起きた携帯のアラームはとっくに契約が切れている。電波が無いのでツイッターで日常を呟くこともできない。というか呟いたところで誰がリアクションするのか。
それとお金がない点の詳細については伏せときたい。
「さて…」
いつも通り着替え、いつも通り朝食を食べ、いつも通り歯を磨きいつも通りに家を出る。
普通の家庭のルーティーンを自分は欠かさない。
そして靴を履いた後玄関先で必ずこう言うのだ。
「行ってきます!」
こんな彼の日常に転機が訪れるーーーーー




