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語り継がれる物語

久しぶりの投稿で、緊張してます!←

コメント待ってます!!!←

 これはこれは、遠い遠い昔のお話し。

 ある村に、それはそれはとても強い力を持った神子が居ました。その力で魔物を退治し、人々に崇められていた。しかし、それも束の間だった。あることが切っ掛けで、その村を追い出されてしまいました。仕方なく、神子は歩き始めました。その途中で神子は考えました。『私の何がいけなかったのだろうか』と。来る日も、来る日も考えました。しかし、その答えは出てきませんでした。神子は途方にくれました。

 ある時、たまたま散歩していた別の村の若者が声をかけてきました。『そんなに傷付いてどうしたのか?』と。神子はどうして若者が話しかけてくるのか分かりませんでした。しかし、近場にある水面に映る自分自身の姿を見てやっと理解しました。神子のありとあらゆる場所に血が染み付いていました。これは、今までの魔物との戦いを物語っているようにも見えました。神子は、しつこく若者が問いかけてくるので、しぶしぶこれまでのことを若者に話しました。目を合わせぬまま。下を向いたまま。若者は、神子の話を最後まで聞きました。ある村を追い出されたことを。今まで魔物と戦ってきて負傷してしまったことを。そして、自分は“化け物”だと。


 『お前は化け物じゃないさ』


 そう声が聞こえた時には神子の頭に暖かいものが触れました。若者の手でした。大きくて、全てを包み込んでくれそうな手でした。神子は泣いてしまいました。久しぶりに人の温もりを感じたのです。今までそんな人は居なかったのだから。村の人々が崇めていた時だってそうでした。

『神子様ならやってくれる』

『神子様だから』

『神子様だから当たり前なんだ』

それだけしか言われたことがありませんでした。誰も神子に関わろうとしませんでした。だけど、一人だけ居ました。もうこの世には存在していませんが、彼女のことを、神子のことを第一に考えていた人物が。しかし、その人物は亡くなってしまいました。魔物に襲われて亡くなってしまったのです。即死でした。その時も今みたいに泣いてしまいました。大声で泣いていました。それと同時に怒りも出てきました。魔物に対する“怒り”“憎しみ”が。その感情は彼女を蝕んでいったのです。そして、あの出来事が起きたのです。そして後に村を追い出されることになってしまいました。

 神子と言うものは、魔物を退治つまり【封印】することが神子の仕事なのです。それ以外の行為、つまり魔物を封印するのではなく、魔物を“殺してしまう行為”。封印も殺すも魔物たちにとっては同じように考えれますが、違うのです。封印すると言うことは魔物の存在を消すことなくこの世界の星命(せいめい)に生まれ変わるのです。しかし、殺してしまうと星命に生まれ変われず人々に害を与えてしまう“瘴気”になってしまうのです。神子はそれを知っていながらも自我の意識を保てないまま犯してしまいました。その時に神子は魔物たちに言いました。『あの人を返せ!』と。

 そして、長い長い年月を経て彼と、若者と出会ったのです。若者は神子を村に招き入れ、神子と暮らし始めました。神子は最初は抵抗がありましたが徐々に慣れていき、村の人々とも仲良くしていました。


 そして………


 二人は、恋に落ちたのでした。村の人々もそのことを嬉しく思い、盛大な結婚式が行われました。もちろん、二人は凄く喜びました。神子は大いに笑いました。若者も神子につられて笑いました。二人は本当にお似合いでした。数年が経ち、二人には子供が恵まれました。子供は男の子でした。その男の子も神子と同じ力を持っていました。神子は、元気に成長してくれればいいと思っていました。たとえ、自分と同じ能力を持っていたとしても、この子は私と若者の子供には変わりないと。

神子の子供は成長し青年になりました。そして、恋に落ち子供を授かりました。

 このように循環しているのです。今でも神子の末裔がこの世界を守っているのです。




 しかし、この物語はただの伝説とされています。伝説、神話。そんなに簡単にまとめていいのでしょうか?これは伝説や神話ではありません。本当にあった物語なのです。それを信じるか、信じないかはあなた次第なのです。



 さあ、物語の始まり始まり………

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