仲間探し1
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結論から言うとカイラの忠告通りになった。俺が声をかけたところ、その時点で嫌な顔をする連中がほとんどであり、話を聞いてくれたのは、いかにもお人よしそうな顔をしている奴ばかりだった。そいつらは、ギルドの中でも馬鹿にされているような奴らであり、あまり頼りたくはなかった。だが背に腹は代えられぬと思い一応相談したが結局、断られてしまった。
「無理だったか」
「うん」
カイラの方も上手くはいかなかったようだ。愛想の悪い俺と違って、カイラは気が強そうな一面がありながらも、どこか可愛らしい雰囲気を漂わせている。そんなカイラは男性冒険者の間では人気があり、相談事がある、と話しかけられたほとんどの男性冒険者が、鼻の下を伸ばした様子で話を聞いているのが遠目からでも分かった。そのため、もしかしたら誰か手伝ってくれるかもしれないと少し期待したが結局、駄目だったようだ。どうやら男の中にカイラを毛嫌いしている奴は少ないらしいが、女はそうではないらしい。カイラが話しかけた男性冒険者が在籍しているパーティーには男だけでなく女冒険者もいる。その女冒険者たちがカイラのことを好ましく思っていないらしく、カイラに話しかけられてデレデレしている男冒険者を尻目に何やら程度の低いことを口々に聞こえるように言ってきたらしい。それを聞いて話しかけられた男もカイラもいたたまれなくなって、自然と解散という形になたとか。
「にしても、あのブスども切り刻んでやろうか」
ボソッとそんなことをつぶやくカイラ。目にハイライトが入っていない気がする。一体何を言われたんだ。そんな今までに見たことがないほど邪気を含んだ目をしているカイラを少し怖いと感じて何も言うことができなかった。だが、瞬きしてカイラの顔が一瞬見えなくなった後には、いつもの可愛い顔に戻っていた。
「どうしたらいいと思う?」
「えっ?」
間抜けな声が出た。
「切り刻むかどうか?」
「えっ?何言ってるの蓮?」
一瞬、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていたが、徐々にカイラの顔に笑みが浮かんできた。そして俺が急に変なことを言い出したと、額に手をあててきた。
「うん、熱は無いね」
「当たり前だ」
「だよね」
そうして少しふざけあった後、口元は笑っているが目が笑っていないことに気が付いた。その瞳の奥でカイラが今、何を考えているのか本当に気になる。怖い。
「とりあえず、ギルドの中だけだと無理そうだな。仕方ないから一旦外に出てみないか?」
先ほどから、不穏な雰囲気が漂っており、それを断ち切るかのように提案した。
「うん。いつまでもここにいても収穫はなさそうだし、そうしよっか!」
そうして俺たちは、ギルドの外で誰か適当な人を探すことにした。
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