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世界が変わっても所詮、俺は俺  作者: ガルピー
26/54

街の散策1

よろしければご覧ください。

 「それでは、今から昇級するにあたっての説明をしたいと思います。こちらをご覧ください」

 手渡された書類には、昇級後に受けることが可能な依頼のレベルについて事細かに書かれていた。俺たちの次のランクでは白色のプレートを身につけることになる。このランクから狩猟や討伐といった内容の依頼を受けれるようになる。また、試験において使用したダンジョンにおいても、二階層までなら探索をしてもよいと記されていた。

 「カイラ、この後どうする?」

 俺たちの昇級申請を担当してくれた人は、今まで身につけていた黒色のプレート回収し、白色のプレートを用意するまでには少し時間がかかるからと、その辺でしばらく時間をつぶしておくように言ってきた。そのため空き時間ができてしまったのだ。

 「そうだな~どうしよ。蓮こそ何かしたいことある?」

 「特にないな」

 少しの沈黙が生じた。

 「あっ、それなら今から二人で少しの間、街を見て回ろうよ!蓮、まだここのことほとんど何にも知らないでしょ?」

 言われてみて気が付いた。この街に来てから宿とギルドの往復しかしておらず、たまに違う場所に行くと言っても、近場の飯屋ぐらいである。

 「なら、プレートが用意されるまで時間がありそうだし、そうしようか」

 「うん、決定ね」

 そうして俺たちはしばらくの間、街を見て回ることになった。

 「なあ、カイラ、一つ気になってたんだけど、俺の治療費とかってどうなってんの?」

 「ん?ああ、それはギルドの保険に入っているからほぼギルドもちだよ。だから別に気にすることは何もないよ。多少私たちも払わないといけないみたいだけど、試験中の事故だったからギルドも世間からの批判を恐れて、結構融通してくれたよ。ギルドの信頼が落ちると依頼の数が減ってしまうからそれは困るんだって」

 「それって、職員から聞いたのか?」

 「いや、違うよ。ギルドにいる、ほら、他の冒険者がそう言ってただけ。でも払う分が減るなら、別に理由なんてなんでもいいやって思ってる」

 この世界にも何か不祥事を起こした人や団体を叩くって言う文化はあるのかと思うと若干気分が滅入ってしまう。だが今回はそのおかげで得をできたと考えるなら、カイラと同じく別になんでもいいかと思ってしまう。

 「それってどれくらい請求されてる?」

 「うーん、ざっと300万ぐらいかな」

 耳を疑うような数字がカイラの口元から飛びだしてきた。

 「あっ、でも安心して。無理な利息とかは無くて、むしろ安くしてもらって、300万ぐらいだから。本来だったら0があと1つ増えるぐらいって言われた」

 笑いながらそう言うカイラに少し引き気味になってしまった。

 「ちょっと引かないでよ。私だって、その金額を払えって言われたときは目玉飛び出しそうになったけど、一定の金額を毎月払うなら、300万払い終わるまでは無茶な取り立てはしないって言われて、結局それを了承して、そのあと一回も滞ることなく払ってるんだから偉いでしょ?引くんじゃなくて褒めてよ」

 そういうカイラを尻目に、いつか絶対にその分の金額は耳を揃えてカイラに返すことを一人誓った。なんだか金を借りた記憶がどんどん増えていっている気がする。本当にしっかりしないとだめだと思いつつも、街の散策は続く。

 「ねえ、蓮!ここ、ここ、ここ入ろ!」

 突然そう声をかけてきたカイラの指さす方向にはスイーツ店があった。どうやらカイラは見かけ以上に、甘いものが好きらしい。始めてあった時や試験の時などは、凛々しい顔をしているとも思っていたが、今はそんな様相は見る影もなくなっている。目の前にいるのは、店内のガラスケースの中に入ったスイーツの、どれを食べるか迷っている普通の女の子だ。

 「ねえ、ねえ、どれにしようかな?これもおいしそうだし、あれもおいしそうだし、あっ、あっちのもおいしそう!」

 かなりテンションが高い。俺はあんまり甘いものが好きではないから、飲み物だけを頼んだ。また金を借りることになった。情けない。

 二人で店先に設置されているテーブルに陣取り、腰を下ろした。

 「蓮、体の調子どう?」

 「うん、問題ないよ」

 「それなら、いいんだけど、しんどくなったらすぐに言ってね」

 そう言って、カイラは自分が買ったスイーツを口に運び始めた。その姿を見ながら、俺も飲み物をすする。

 「次さ、蓮の杖、見に行ってみない?」

 「えっ?まだ杖を買えるような金持ってないだろ?」

 「いや、そうなんだけど、どれにするかぐらいは決めておいたほうが良くない?あとどれくらい必要かも分かるし」

 「そういうことなら、次は杖を売っている店に行ってみるのもよさそうだな」

 少し考えた後にそう答えた。そうして、次の目的地が決まった。

主人公がお金を持ってなさすぎるため、毎回、何をするにしても借金をする形になるのをそろそろやめさせたいです。現状400万ぐらい借金がありそうな気がしています。具体的な金額は書いていませんが、「金を借りた」というセリフをかなりの頻度で言っている気がします。借金まみれ。しかも身近な人に借りまくっている、そんな主人公どうやって引っ張り出すか悩んでいます。最後になりますが今回もここまで読んでくださり、ありがとうございます。また次回もよろしければ、どうぞご覧ください。

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