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世界が変わっても所詮、俺は俺  作者: ガルピー
25/54

二か月が経過して

よろしければご覧ください。

 「蓮!調子はどう?」

 「うん、リハビリも問題なくこなせるようになってきたし、外に出ても問題なく動けるようになってきた」

 それを言うとカイラは安堵した表情を浮かべた。だが実際は、まだ長時間外で活動することは難しく、すぐに横になりたくなる。だがこうして足しげく通うカイラの姿を見ているとそんなことは言えない。少しでも安心してほしく思い、若干嘘をついている。

 「よかった、体力とかも元に戻ってきてそうだし、早くまた二人で旅を進めたいね」

 「ああ」

 そう答えはしたが今のまま、冒険を再開してもあの時の同じことがいつか必ず起こるに違いない。少なくとも俺のもらったスキルの練度を上げてから次の段階に進みたいと考えている。そのため魔王や魔族を滅ぼすための冒険に出かけたい気持ちはやまやまだが、その心意気とそれを実現するだけの力を身につけるまではこの街に留まっておきたいと思ってる。

 「カイラのほうこそ調子はどうなんだ?」

 そう聞いてみたはいいが、答えなくてもわかっている。カイラはあの試験の日から自身の中の魔力を扱えるようになるために日々訓練しているらしい。俺が目を覚ました後に、カイラの雰囲気が少し変化している気がしたが、おそらくそれが原因だ。

 「うん!調子はいいよ!蓮もあと一か月もあれば元に戻りそうな気がするしリハビリ頑張ろうね」

 と証拠も何もない、いわゆる「感」だけでそのように言ってくるが、おそらく、それぐらいの期間でおおよそ元の状態に戻れると俺自身も考えている。というのも単に体の治癒能力だけでなく、何か別の力が俺の体を元の状態に戻そうとしているのがこの頃感じられる。おそらくそれはここ最近行っている、瞑想をすることによって魔力やスキルの力が向上しているからであり、それらが回復の手助けをしているのだと思う。

 かつて、この世界に来て最初のころ、自分のステータスを見ようと恥ずかしげもなく、変なポーズを取ったり、声に出して「ステータス」と叫んでみたが、そう言った類のものは俺の頭上や目の前には、結局現れなかった。しかしよく考えてみたら、それもそのはずであった。元の世界においても自身の力やスタミナ、得意なことなどを実際に文字で見て認識することなどできなかった。それは異世界でも同じであるらしく、自身の力がどの程度なのか具体的に観察することは不可能であった。そのため鍛えたところでそれが数値として出てくるわけではないから、魔力やスキルに関しても、何ができるかなんてことは、実際にやってみて初めて認識できるものであるため、具体的にこれができると判断することはできない。そのため多くの経験を積んでおく必要がある。カイラの場合、戦闘によって負傷したことも多いのかもしれない。そうした経験からあと一か月で治りそうと言っているのだと思う。

 「もとに戻ったら、ギルドに昇格の申請もしに行こうね」

 「そうだな」

 その会話の後、俺はリハビリのために、カイラは個人でクエストを受けに行くために二人そろって部屋から外に出た。

 そうしてお互い、自分自身にとって必要なことをこなしながら、一月が経過した。俺はほぼ全快といえるとこまで回復し、カイラのほうは細かなクエストをこなしながらも、日々魔力や剣技の特訓に取り組み以前よりも遥かに強くなっていた。

 そして、今日は二人で昇格の申請を行うために朝からギルドに来ている。

今回も読んでいただきありがとうございます。次回以降話を進めていきたいと考えています。よろしければまたご覧いただけると幸いです。

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