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世界が変わっても所詮、俺は俺  作者: ガルピー
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冒険者登録

少しづつ進んでいきます。

 今朝は少し雨が降っている。朝、宿の窓の外滴り落ちていく水滴が妙に心地よかった。室内に自分がいるときに降っている雨を眺めるのが結構好きなので今日は朝から気分がいい。だがカイラは少し違うようだった。雨が苦手らしく、その理由を聞くと湿気によって、髪が纏まらないからイライラすると言っていた。そんなカイラをよそに俺は一人ゆっくりと時間を過ごしていた。

 「蓮、今日は冒険者ギルドに行くよ」

 カイラが諦めた様子で洗面所から出てきた。

「分かった」

 そう答えて俺も準備を始めた。

 その後二人で朝食を摂ったあと宿を出て冒険者ギルドに向かった。

 「なあ、冒険者ギルドに行ってクエストでも受けるのか?」

 そんなことを聞く俺に対してカイラは怪訝な顔をした。

 「何言ってるの蓮。今日はクエストも当然受けるつもりだけど、その前にすることがあるでしょ?私たちの名前を登録しないといけないじゃない」

 そう言われて少し、面食らってしまった。なぜって、俺は既に自分のことを冒険者だと捉えていたから、まさかそういった登録のようなことが必要とは思ってもいなかった。だがカイラ曰く、魔物や魔族また、そうしたものたちと戦うときには命の危険があるため、誰でも好き勝手にクエストに行くことなどはできないらしい。だがそれを聞いて一つ疑問が浮かんだ。

 「俺たちって、スライム倒したよな?あれって大丈夫だったのか?」

 「あー、ああいうのは例外ってことになってるの。正当防衛みたいな?」

 納得した。この話は終わりだ。

 そうやって、話している間に冒険者ギルドの前まで来ていた。扉は大きく、二枚の木で作られた扉が鳥が羽を広げるように開かれている。中に入ってみると、外まで聞こえてきた笑い声の主たちである、人相の悪い奴らが笑うのを止め、こっちを一瞥してきた。だが、特に絡まれるということはなく、そいつらは間を開けて再びゲラゲラと笑いながら酒を喉を鳴らし飲み始めた。

 「昼間っから酒かよ」

 「あーああいう輩は、やっぱりどこにでもいるんだよね。私の街にも、冒険者ギルドはあって、ああいうのはいたよ」

 「なるほどな、えっ?じゃあカイラは既に冒険者の資格持ってるんじゃないのか?」

 「それだったらよかったんだけど、残念なことに持ってないんだよね。あの街に居たときは冒険者じゃなくて、王の親衛隊みたいな立場だったから」

 「ふーん、そうなんだ」

 そうして二人で話しながらギルドの受付まで来た。そこで受付のお姉さんに俺たち二人の登録用紙を用意してもらい、それぞれ必要なことを書いていった。そしてその紙を受付に渡すとネームプレートを渡しますので少々お待ちくださいと言われ、少し待つことになった。ギルドのソファに座って二人で待っていると先ほどの受付のお姉さんが俺たちを呼びに来た。そうして俺たち二人は正式に冒険者として認められ、依頼を受けれるようになった。俺たちのプレートの色は黒色で、そこに何かで削ったような痕で名前が彫られている。これは、何回かクエストをこなした後にギルドに申請し、ギルドから認められればランクが上がり新しいのものに作り変えられるらしい。とりあえず目指すは次の白色プレートだ。だが実力的に、俺たち二人は問題なくすぐに上の位に上がれると思う。

 そうして、チュートリアルがてら正式に一つ目のクエストを受注した。

読んでいただきありがとうございました。この頃は寒くなってきて少し困っております。次はクエスト中の話を書きます。またよろしければ見てください。

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