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プロローグ


 その日はいい天気だった。


 オレ、武刀(むとう)(じん)はどこにでもいる社会人だ。


 生まれた家は割と裕福なほうで、父親がある企業の幹部をしており、流れされるままにオレも同じ所に勤めている。


 コネ入社と言われるかもしれないが、それでも特に問題なく今日までやって来れた。


 会社帰りに電車に乗っていた時に、それは起きた。


 ドアの近くに立ち、外を眺めていたオレはその時妙な光景を目にした。


 目の前の空間が何やら大きく歪んでいる。

 それは段々と捻れるような形をしていく。


 それを呆然としながら眺めていた次の瞬間、空間が耐えきれず破れ、まるで宇宙空間のような黒い大穴が開いた。


 大穴からは未知のエネルギーなのか、何かが勢いよく溢れ出していた。

 

 数瞬の後、大穴から溢れたエネルギーが辺りを覆い尽くしたその時。


 とんでもない爆発が発生した。


 それがオレが今世で見た最後の光景になった。


◆◆◆◇◇◇


 こうして一度目の人生が終わり、異世界で二度目の人生を歩むこととなった。

 

 なんでだよ、意味がわからないだって?


 オレもだよ。


 元の世界と違う世界での生まれ変わる、いわゆる異世界転生ってやつが起こったとしか言いようがない。


 ちなみにこの世界には地球で一回死んだ時に大穴から垂れ流されていたエネルギーが満ち溢れている。


 最初は爆発しないかビビったけど、その心配はないっぽい。


 この謎エネルギーをオレはファンタジーによくある魔力だと確信した。


 世界は魔力で満ちており、人の中にも魔力を持つ者は存在する。魔力持ちと呼んでおこう。


 どうやらオレはその魔力持ちを代々輩出する家系に赤子として生まれてきたようだ。

 

 何故わかるのか?魔力がすでに知覚できるからだよ。


 何だかオーラっぽいのが体中に流れているのを感じる。それを見て異世界での両親も喜んでいるリアクションをとっている。なにゆうてんのかわからんが。


 現在、赤子に生まれ変わったオレが今最も優先すべき事項、それは・・・・・・


『¥$€%°#○*・+×÷<°>=』


 いち早くこの世界の言語をマスターすることだった。

 

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