↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/253

仕立て屋案件

 あまりの満足感に今日はクロエの撮影会でもしたい気分に駆られてしまう。というかこれ本当に仕立て屋案件だわ。くっそ可愛いふりふりの服着せたい。ピンクと白を基調にしたドレス。


 青色も捨てがたいけどそれはイリスに作ってあげようと思う。クロエは赤とか白のイメージ、イリスは青とか緑とか落ち着いた色のイメージあるよ。


 フラフィー? フラフィーにはミスリル防具作ったからいいだろ。という気持ちもあるけど作るとしたらワンピースタイプのやつかな。あんまりちゃんとしたドレスとか似合わなさそうなイメージある。


 いやでも猫耳生えてるし胸あるからもうちょっと派手な感じでも似合うかもしれない。童貞を殺す系のロリータファッションとかな。喋らなければたぶん一番男受け良いと思う。


 だめだクロエが可愛すぎて思考が脱線する。


「キミヒト? ふふ、こんな感じでどうかしら?」


 クロエがびしっとポージングをする。いつもは絶対にやらないのに俺の反応がおかしなことに気づいてからかいに来てるぞこれ。やめろそれは俺に効きすぎる!


「くそ……何て破壊力……想像以上だ……!」


 当然俺は膝を付き肩で息をするほどの呼吸困難に陥る。調子に乗ってクロエはいくつかポージングを決め俺を殺しにかかってくる。幸せかよ死んじゃう。


 全力でクロエと戦うが俺に勝目がないのは最初からわかりきっている。そのため俺は良いようにやられ続けクロエの可愛さのまえになすすべなく翻弄される。


「あれ何してるのかしら……」


「探索者って変わってる人多いけどあれは常軌を逸してるよ。こんな往来で羞恥プレイとかレベル高すぎる」


「……」


 しかしここは店の外。当然人の通りもあるわけで。クロエは調子に乗って何度もポージングしていたため街の人々にその姿を見られてしまっていた。


 我に返ったクロエは直立の姿勢に戻り真顔になった。すこしかわいそうに思えてきたので俺はクロエに優しく声をかける。


「次はこのポーズやってくれ」


「死ね!」


 ありがとうございます。


 外で充分に魔法少女プレイを楽しめたので俺は相当に満足した。クロエの中に黒歴史も刻まれいじる材料も出来たので満足度が今までで一番高いかもしれないほど。いまだ顔を赤くしているクロエが死ぬほど愛おしい。


 外でどんなことがあったのか察したイリスは優しくクロエを慰めていた。いつもと立場が逆なのもとてもおいしいです。


 フラフィーは既に新しい防具を受け取っていて冷めた目でこっちを見ていた。


「おうフラフィーの新装備はかっこいいな!」


「動きやすいし盾の動きも阻害しませんし最高です! でも往来であんなことはもうしないでくださいね?」


 要所を守るようにミスリルを使った装備を披露してくれる。変わったのは主に足周りと胸部のプレート、そして盾を握る腕周りってところだろうか。


 まさに盾職! っていう主張の激しい感じのものになっている。剣を装備してないから違和感はなはだしいが。


 俺の装備も同じような感じで動きやすさを重視している物になっている。今回は小さめの盾も作ってもらい継戦能力を高めた。この前みたいに多数に囲まれて透過能力使えないときガードできないと不便だってわかったからな。


 自分一人ならいらなかったけど仲間がいるならあったほうがいいとようやく気付いた。バランス型アタッカーとして頑張るよ俺は。二刀流したい時は収納に突っ込んでおけばいいしな。


 クロエとイリスは主にアクセサリーましまし。二人の装備はかなり上等なのでミスリル装備にする必要は特にない。ちなみに鑑定ははじかれるし聞いても秘宝の一言で片づけられるので二人もよくわかってないのかもしれない。


 物理に対してはミスリルの方が強いが、二人に行く攻撃は基本的に魔法になるだろうということでの判断だ。魔法でミスリル以上に効果の高い装備はそうそうないし、似合ってるならこっちの方がいいだろう。


 こう見ると立派な冒険者にみえるなぁと感慨深い気持ちになる。


 俺はずっと剣だけだったしロリ二人もちょっとしたドレスっぽい服に素手、フラフィーだけはまともな装備だったけど盾のみだったからな。おかしいパーティだったよほんと。


 そして今は大きい盾だけを持つ猫獣人。木の枝を振り回し魔法を放つロリ、ファンシーなステッキを持つ魔法少女というどこからどう見ても立派な……。


 本当に立派な冒険者にみえるかな……。


 ぱっと見普通なの俺だけじゃねえか。全然感慨深くなかったわ。とても楽しいパーティなのには間違いないけどこれ難易度高いダンジョンとか行こうとしたら門番に止められそうな予感しかないわ。


 そうなったらあかねの権力を使わせてもらうしかないか。あかねは見た目は普通の冒険者に見えるしAランクという実力者だからな。中身はBLハンターだけど。


「ゴンズのおっちゃん、ありがとな! なんだかすごく強くなった気がする」


「おうよ、性能は保証するぜ。存分に戦ってこい」


 みんなでお礼を言って鍛冶屋を出る。めちゃくちゃ装備が充実したし時間的にも最高だったと言わざるを得ない。あとクロエがダンジョン行くまでステッキ収納してほしいとか言ってきたけど却下しといた。


 可愛いから両手で握って持ち歩いててくれ。俺のテンションがひたすらに上がるから絶対に収納に入れることはしないと熱く説き伏せたらまたゴミをみるような目で見てくれたのでごちそうさまでしたと言ったら軽く蹴られた。ありがとうございます。


「お姉ちゃん、可愛い」


「クロエさん、とってもお似合いですよ」


「二人とも後でこれ持たせてあげるわね?」


 女子三人がとても微笑ましい会話を繰り広げ、俺の中はさらに満たされている。ずっと満たされ続けてるけどこれ溢れてどうにかなっちゃわないかなって少し心配なくらいだ。


 次は仕立て屋に行きたい気持ちをぐっとこらえて先にダンジョン行ってクエスト終わらせてくるか。そのためにフラフィー連れてきたんだし。


 そして俺たちは装備を新調し、もう一度水のダンジョンに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。