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絶滅する季節  作者: につき
5/20

十六夜の月

安酒ひとり宵の口

国産ウヰスキーの一合瓶

蓋回して ぐびり

ウィルキンソン ごくり

即席ハイボールの出来上がり


肴は夕べのわだかまり

渦巻いている固まりを齧って

ペシミストなんて

つもりもないけれど


そっと

バーへ

カウンターに

バーテンは若い兄ちゃん

お勧めの

ハイランドモルトを ごくり

モルトは何時もストレート

薫り甘く華やかに

抜けていくのは

豊かな歳月のたゆたい


チェイサーは硬水に限る

純氷を浮かべて

ひとくち含めば

ぼろぼろ崩れそうな味覚が

きりっと締まる


ジャーキーを一切れ齧り

咀嚼する味わい

ビーフイーターなんて

つもりもないけれど


からん

店を出れば

十六夜の月

熟れきったいいところ

月の果実は食べごろだ

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