すごろく
お久しぶりです
いやー、この話だけに何日もかかってしまいました。なのに全然長くないですね、今度は頑張ります
お椀の中で賽子がカラカラカラッと音を立てて回った。出た目は三、自分の駒を掴んで三つ進ませる。そしてそこに書いてある事を見ると、そこには『五つ進む』と書かれていた
「あら…運が良いわね、ほら早く進めなさいよ」
進めるとそこには『一回休み』と書かれていた。…運が良いのか悪いのか…。次は貴女、と言うと今度は彼女が賽子を降る。彼女は五が出た、『二つ戻る』。ふふん、一進一退って感じだね
そうやって遊んでいると世話役の人が部屋に入ってきた。その人は私達の方を見ないようにして何かを置いて去って行った。何だろうと思って近づこうとすると彼女が嫌な感じがするから止めておきなさい、と止めてくれた
「私が見るから動いちゃ駄目よ」
そして箱の中身を確かめて持ってきてくれた。中には金平糖が入っていてとてもきらきらとしていて綺麗だった。欲しいと思って手を伸ばしたらそっと止められた。彼女を見上げると凄い顔をして外を睨んでいた
「私を祓おうなんて…人間風情が良い気になりおって…」
美しい彼女の顔から角が出てきて犬歯が伸び髪の色が変わり始めた。…ああ、もう皆のせいよ。こうなったら止められないのだから、いい加減諦めれば良いのに
「私を祓おうとするヤツなんテいラナいワヨネ…?アナタとノ時間ヲ邪魔スルンダモノネ!ネェネェねェ!食べテモいい?」
うーん、いつもなら持ってきた人って言うんだけどあの人結構優しいんだよね。でも仕方ないか、持ってきちゃったんだから。彼女にはあの持ってきた人と伝えると、とてもこの世の物とは思えないほど醜い顔で笑い天井に消えて行った
あーあ、これでまた一人減ったなぁ。でも仕方ないよね、彼女を怒らせてるんだから