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あの世の歩き方   作者: 玲於奈
5/5

なでしこジャパン

なし

翌日のお葬式

なぜか

人が減らない

それどころか

むしろ増えている


通夜の人々も

そのまま定位置


おやじが話す


「やつは、

 日本人として

 小さい男だ。」


 間がある。


 泣いている。


「しかしながら、

 ねばり強くやってくれたと思う。」


「皆さんに支えられ

 大きな男になりました。」


しゃれて

なでしこジャパンの監督のようなことを言う。


「ありがとうございました。」


お礼が堂にはいっている


ふかくおじぎ。


何秒もさげたまま。

うれしかったんだろうね。


会場からもすすり泣きの声が。


「サッカーが、私を支えてくれた。」

みたいな澤選手級の

さわやかさ。


ブラボーの声

指笛が

響き渡る


葬式なんですけどね


そして


2時間後・・


空のように

うすい色をした

煙突


一本の煙が


やつは文字通り

そらになった


多くの人が

それぞれの

祈りをささげていた


合掌


私もこんな

終わりかたをしたい



よっちゃんも

きっと煙になって

空の上からみていたと思う。


天国に行ってください。

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