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剣聖と心  作者: 黒白
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EP7 危険地帯 アカシアオジギ

ウルスも仲間に加わって、目指す場所はアカシアオジギ。

どうやらあまりここを通る人は少ないらしい。

ウインドストームに向かうならかなり時短出来るのだが、危険すぎるみたいだ。

情報の通り、道中も危険な魔物、人間がいた。

どうやら孤児が沢山いるらしい。目の光が無く、孤児同士で争っているのもよく見た。

ウルス「………文献通りね。アカシアオジギは子供を捨てる場所、らしいわ。アイスダイヤを出る前に少し調べたの。多分、あの子達の主もいるわ。」

ウルスの言う通りだろう。ここに来る人達を襲っている子も見かけた。人通りが少ないから、頭の良さそうな子同士で意図的に喧嘩して、仲裁に入った人を襲う訳だ。指示しないと中々出来ない事だろう。

あまりこんな所で消耗したくない。

マイト「ホルーレ、もっと速く走ってくれ」

ホルーレ「分かったなの!ちゃんと掴まっててなの」

ホルーレは本当に速い。これだけの巨大な馬なのに、小さな馬の三倍は速い。しかも、僕達を乗せながらだ。能力が非常に高いのだろう。改めて、助けてあげて良かったな、と感じた。

ホルーレ「そろそろ着くなの! けど、アカシアの中では降りた方が安全なの!でも森だから、一緒に着いて行くなの!」

どうやらホルーレが来れるのは森、山、洞窟だけ、らしい。………危ない国も、着いてはこれるらしいが、あまり怪我を負わせたくはないな。

ハイル「霧が濃いな…戦闘はなるべく避けたい。」

近道なのもあるが、アカシアに来た理由はもう一つある。

ウルス「アカシアに来た理由は、ここにある宝石、ね。マイトの魔術の為。」

そう、僕の魔術の為。アカシアにある宝石には、魔力を高める効果があるらしい。

ハイル「魔術が使えるのは羨ましいな。俺にはほとんど魔力がない。初級の治癒魔法が使えるくらいだ。」

アイスダイヤの図書館には、色々な文献があった。

どうやら忌み子と呪い持ちじゃ、呪い持ちの方が基本的には強いらしい。また、呪い持ちは敵対者しかいなく、協力関係は基本的に望めないみたいだ。

また、ハイルのように、忌み子はほとんど魔力を持たないらしい。

僕は稀有な例の様だ。ここまで魔力を使えるのは、相当珍しいらしい。

ウルス「どこに宝石があるかは分からないわ。隈なく探しましょう。」

アカシアは霧が深いし、道も長い。背の高いアカシアが沢山生えているから、迷ったら引き返すのも難しそうだ。ホルーレがいなかったら。

ホルーレ「困ったら私に乗るの!ずっとそばにいるなの!」

ホルーレがいるのが救いだ。迷っても、ホルーレに乗れば駆け抜けられる。

進んでいくと、急に話しかけられた。

「あまり奥には行くな。引き返せ。貴様らは誤情報でここに来たのだ。ウインドストームの近道などではない。」

「こいつの言う通りだ。さあ、引き返せ。最終通達だ。」

ハイル「なんだ、あんたら 信じられないな」

読んでみよう。………どうやらウインドストームの話は事実らしい。だが、こう言ってきた理由は他にある。宝石を守りたいみたいだ。

ウルス「宝石でしょ? 貴方達が守りたいのは。馬鹿ね。一流の剣士と魔術師よ。頂いていくわ。」

そうウルスが言った途端、周りから武装集団が出てきた。

ハイル「チッ…… 面倒な事になったな」

ウルス「本当に貴方達、やり合うのね?死んじゃうわよ?」

「いい女だ…久しぶりの上物だなあ そこの剣士二人も良さそうじゃねえか 」

「へへ ボスの指示じゃ、生け捕りにしろって言われてるぞ」

「知ったこっちゃない さあ、早く もう待ちきれないんだ」

ハイル「俺一人でいい。先に行け。追いつく。」

「格好つけやがって まあいい 先に死にたいのは貴様らしいな」

「この人数相手に一人だなんて、舐められてるな」

ハイルの指示に従った。負けることはないだろう。

ハイル「………この集団に一人、剣士狩りがいるな。剣士狩りの中じゃ、底辺みたいだが。」

ハジ「舐めやがって! このハジの剣技、受けてみよ!」

ハイル「あんたのお仲間さん、もうくたびれてるぜ?あんだけ息巻いてたのに。情けない」

「な、なんだコイツ、当たらねえ…」

「う、腕が……」

ハイル「お前らじゃ何人来ようが鍛錬にすらならねえ。相手を見て戦うこったな。」

ハジ「そんなヤツらと私は違う! 受けてみよ!」

ハジ「剣技!大樹一掃!」

ハイル「………哀れだな。」

ハジ「なに?!片手で?!」

ハイル「だから言ったろ?お前は底辺だと。スラムのガキの方が強いんじゃねえか?」

ハジ「許さんぞ!!!こけにしやがって!」

ハイル「ああ、そう。事実を言ったまでだ。じゃあな。」

ハジ「なに?!ぐああ……」

程なくして、ハイルが走ってきた。

マイト「無傷か。流石だな。」

ハイル「ああ。どうやら奥には手練の剣士狩りがいそうだ。」

ウルス「剣士狩り?どうしてこんな所に」

ハイル「恐らく、宝石だろう。宝石を守る報酬を剣士狩りに渡しているのだろうな。」

なるほど。あの孤児も多分雇われているんだな。

ハイル「ま、先に進もう。長居は流石に危険そうだ。増援が来てもおかしくない。」

ハイルの言う通りだ。早足で、先に進んでいった。

多分、ここが中盤ら辺だ。道が分かれている。

ハイル「ホルーレと行く。ウルスとマイトで探してくれ。道が分かったら、またここで落ち合おう。目印はつけた。」

マイト「分かった。危なくなったら、ホルーレに乗って待っててくれ。叫んでくれたらすぐに行く。」

そう言って、ハイルとホルーレと離れた。

ウルス「ハイル、また実力が伸びてそうね。貴方も相当強いけれど、現状はハイルが一歩リードしているわね。」

マイト「ああ、多分そうだ。ボルケーノの出来事で、きっと成長したんだろう。僕が寝ている間も、ずっと素振りしていたり、鍛錬を常にしている。」

ウルス「見かけによらないわよね、彼。まあ、右耳にピアスをしているから、私のタイプではないのだけれど。実力は本当に認めているわ。」

マイト「ピアスがなんだ??? ハイルがそう言われるのは嬉しいな。とりあえず、もう少し進もうか。」

ウルス「…貴方ってちょっと疎いのね。そうね。急ぎましょう。」

話しながら進んでいると、また武装集団だ。

ウルス「懲りないわねえ。今度は私が相手よ。」

「へへ、女が相手?お連れの彼氏はどうした?案山子か?」

「楽勝だなあこりゃあ 後悔しても知らないからな」

「傷つけないようにな」

ウルス「舐められたものね。」

そう言って、ウルスは太刀を取り出した。ウルスの剣は初めて見る。僕達の物とは違い、刀身が非常に長い。よくこんな物を持てるな、と思うくらいだ。

「ぐああ 」

「何で女がそんな物を……」

「無理だ、勝てない」

ウルス「そこに隠れているお嬢ちゃん。出てきなさい」

イリス「ひ、ひいい…」

マイト「イリス?!何でこんな所に」

ウルス「あら?知り合い? 通りで殺気が無いわけね。」

イリス「迷っちゃってえ………なんにもしないから良かったら連れて行ってくださいい…」

どうやら本当に武器もなにもないようだ。もしかしたら僕達を見かけて、着いてきたのかもしれない。

まあ、敵意は無いようだし、連れていこう

ウルス「お嬢ちゃん、美人ね 私、女の子も好きなの、良かったら…」

マイト「………よせ、そういうのは…」

イリス「ウルスさんなら私も歓迎です」

ウルス「あら、可愛いお返事。嬉しいわ。」

と、三人で話しながらハイルとの待ち合わせ場所に向かった。道があったのだ。

程なくして、ハイルもホルーレと来た。

ハイル「こっちは行き止まりだった。…イリスは何でいるんだ?」

マイト「ああ、迷っていたらしくて。敵意もないから、連れて行く事にしたんだ。もう仲間でもいいんじゃないか?」

ウルス「そうね、同意するわ。この子1人だと危ないもの。」

ハイル「………そうだな、分かった。同意する。道は見つかったみたいだな。」

イリス「わ、ありがとうございます。安心出来ます。」

戦力にはならないかもしれないが、仲間も増えた。小柄なので、ホルーレにも乗れるだろう。

ホルーレ「かわい子ちゃんなの!よろしくお願いしますなの!」

イリス「わっ、おっきい なでたい こちらこそよろしくお願いします!」

そう言いながらホルーレを撫でていた。ホルーレも気持ちよさそうに、受け入れていた。

とりあえず、あの道の先に進もう。宝石が見つかるといいんだけど。

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