表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エナジクト──漆黒のバーサーカーと至高の最弱ヒーロー  作者: ノミオ
第一章──どうしようもない現状と、運命の出会い
1/77

ギラギラ-1

こんにちは、私の名前は刃金はがね愛! 中学3年生の14歳っ!


みんなからは愛、愛ちゃんって呼ばれてるよっ☆



「わ~! 遅刻遅刻ぅ~っ!」


「愛っ! 気をつけて行ってらっしゃ~い」



今日も寝坊しちゃって登校時間ギリギリっ! 食パンを咥えて、お母さんに見送られながら家を飛び出すよっ!



「あ、愛ちゃんおはようっ」


「愛、今日も走ってんなぁ~」


「えへへっみんなおはよぉ~☆」



通学路ではみんなが私に笑顔で声を掛けてくれるんだっ! ちょっと恥ずかしいけど、嬉しくなっちゃうよね!



「はぁ……はぁ……なんとか間に合ったぁ~っ」


「愛ちゃんおっはよ~!」


「ひゃあっ☆」



息を切らしながら教室に入ると、大親友のA子ちゃんが私に抱きついてきちゃった! 私もそれに「おはよ~A子ちゃん」って言って抱きつき返すんだぁ~!



「A子ってほんとに愛が好きだよねぇ~」


「何よ~B子ちゃんだって愛ちゃん大好きなくせにぃ~」


「まっそうだけどね」



席に座ったまま私達を見てクールな笑みを浮かべているのはB子ちゃん。この子も私の大親友なんだぁ~☆



「おい刃金。今日も遅刻ギリギリかよ」


「なっ……うっさいなぁA男。アンタに関係ないでしょ!?」



不敵な笑みを浮かべて声を掛けてくれたのはA男。いっつも私にちょっかいかけてきてやな感じ~! でもでも……実はちょっぴり気になってる男子なんだぁ~。



「どうせ今日も宿題やってきてねぇんだろ? しょ~がねえから見せてやるよ」


「えっマジ!? A男ありがとお~!」


「もうっA男くん。私の愛ちゃん取らないでよぉ~!」


「刃金はお前だけのもんじゃ無いです~」


「二人共、私のために争わないでよぉ~!」



A子ちゃんとA男はいっつも私を取り合って喧嘩しちゃう。二人共それだけ私のことが大好きってことだよね! 大変だけど、嬉しい~☆



「この公式はテスト出るから、しっかり覚えとけよ~」


「授業つまんないね」


「ね~」


「ねぇ、今日放課後パフェ食べに行こうよ。あの新しく出来たお店」


「「さんせ~いっ」」


「おいそこ! ちゃんと授業聞いとけェッ!」


「「「は~い」」」



授業中も先生の目を盗んでおしゃべりとかしちゃうんだぁ。いくら喋っても時間が全然足りないの。私達とっても仲良しだから、しょ~がないよねっ☆



お昼休みは屋上でお昼ご飯! お母さんの愛情たっぷり手作りお弁当を、みんなでお喋りしながら食べちゃう!


残りの時間はみんなで楽しくガールズトーク! 話題の中心は……もちろん恋バナっ☆



「愛ちゃん、好きな人いるの~?」


「へっ!? そんな人いないよ!?」


「え~絶対ウソ。しょ~じきに話なさ~い!」


「ちょっ止めてよB子ちゃん! くすぐったい……あははっ!」


「B子ちゃんずる~い! あたしも混ぜて~!」


「A子ちゃんまでっ……あはははっ!」



二人といるととっても楽しくて思わず笑顔になっちゃう! 私ってなんて幸せ者なんだろうなぁ~!



授業が終わったら三人で街に遊びに行くのっ! 可愛い雑貨屋さんを見て、キラキラした可愛いお店でパフェ食べて、写真撮りまくり!



「ねえ、この写真スマホの壁紙にしようよ~」


「それいいっ! じゃあおそろいね?」


「さんせ~い!」



お出かけした記念に撮った三人で映ってる写真。スマホの壁紙に設定しちゃったっ☆ これで私達の絆はどこにいても繋がってるねっ!


みんなとバイバイしてお家を目指すよ! さっきパフェ食べたばっかなのにお腹すいたぁ~っ! 帰ってお母さんのご飯食~べよっと!



「ただいまぁ!」


「愛、おかえりなさい。ご飯できてるわよ」


「おお。愛、おかえり!」


「お父さん! 今日早く帰ってきたんだっ!」


「うん。なんたって今日は母さんの得意料理……ハンバーグだからなっ!」


「え~! 私お母さんのハンバーグ大好き~!」


「ほら、手を洗ってきて三人で食べましょ?」


「うんっ!」



お父さんとお母さんと食卓を囲んで晩御飯! 学校であったことをいっぱい喋って、お父さんとお母さんもニッコニコで聞いてくれるんだ。


ん~おいし~い! やっぱりお母さんの作ったハンバーグはさいこぉ~! 


ほんと……ずっと食べてたいなぁ。



「愛、そろそろお風呂入ってきなさい」


「は~い!」



「は~……あったか~い」



あったかいお風呂にゆっくり浸かるとほっとするよね~。一日経って冷たくなったお風呂じゃ、身体がぶるぶる震えちゃうもんっ☆


贅沢に入浴剤も入れちゃって、ゆずの香りでまるで温泉気分。あったかいお風呂、サイコー!



お風呂を出たら大事なスキンケアっ! 私のお顔は傷一つ無いぴっかぴかのお肌っ! みんなにいつも「可愛いね」って褒められてるから、お手入れにも気合入っちゃうんだっ☆



スキンケアとドライヤーが終わったら、お父さんとお母さんとソファに座って、アイス食べながらテレビを見るのっ!


バラエティ番組が面白くって、三人でお腹抱えて笑っちゃった!



「愛は本当に大きくなったなぁ~……将来仕事したり、結婚とかしちゃうのかな~。はぁ……寂しいなぁ~」


「何言ってるのお父さん。私が一緒にいてあげるじゃない?」


「そうだよお父さんっ! 私、結婚しても何回も帰ってきちゃうからね! だって私、お父さんとお母さんのこと……だ~い好きだもんっ!」



そう言って私は、お父さんとお母さんにぎゅ~っと抱きつくのっ! そしたらお父さんもお母さんも、抱きしめてくれるんだぁ。


えへへ、とっても幸せ。


だってお父さんとお母さんは、いつもとっても仲良しで、殴ったり怒鳴ったりせず、いつも私の事を一番に考えて、大事にしてくれるんだもん。



「じゃあお父さんお母さん。おやすみ」


「愛、おやすみなさい」


「明日は遅刻ギリギリにならないように、ちゃんと早めに寝るんだぞ」


「へへ、分かってるよ……お父さん、お母さん。だーいすきっ!」



名残惜しいけど、もう少し一緒に……ううん。本当はもっとずっと、永遠に一緒にいたいけど。もう寝なくちゃいけない時間みたい。


階段を上って、自分の部屋に入るの。可愛いぬいぐるみがいっぱいいる、私の大好きなお部屋。


ピンク色のベッドに飛び込むと、洗濯したての清潔なシーツの香りに包まれるの。



優しいお父さんとお母さんがいて、学校に行けば友達も好きな人もいて、全てが満たされた、夢みたいな日々。


幸せなはずなのに、私とっても寂しい気持ちになっちゃうの。枕に顔を埋めると、涙が止まらなくなっちゃった。



だってこれ、全部嘘なんだもん。



だって私には何もないの。私には──なにも。



↓の★マークでのポイント評価、ブックマーク、感想、いいねなどもらえたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ