表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

すっ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

中華料理屋に行くと、頓珍漢な曲が流れるんですよ。

一触即発。

我が家の夕餉にて、回鍋肉が出された。キャベツと豚肉の甘辛炒め。それを食べていて思った。

「我が家って青椒肉絲出したことあったっけ?」

「ないよ。食材の千切りが面倒だから。手間のかかる物は外で食え」

振り返って見ると、家庭で作る回鍋肉よりも手間が掛かる気がした。

食べられないと知ると、是が非でも食べたくなるのが人の性というものである。という訳で、ふらりと遠出をし、宴会でひたすらお世話になっている中華料理屋を訪れる事にした。ランチタイムという素晴らしい文化のお陰で、お求め易い料理の数々……。

――厨房のコンロ故障の影響により、一部品々の提供を取りやめております。

そして禁止されているのは、麻婆豆腐、レバニラ炒め、エビチリ、そして青椒肉絲……。

「…………」

まぁ、そんな日もあるさ。気を取り直して、またもメニューを眺める。そういや母が『手間のかかるものは外で食え』って言ってたっけな。じゃあ……と決めたものは一つだった。

「すいません。酢豚一つ」


届けられた酢豚は、ピーマン、玉ねぎ、人参、じゃがいも、それから揚げた肉で構成されていた。橙のタレが光に当たって神々しく輝いている。

まずは揚げ肉から。噛み切らずに口の中に突っ込んで奥歯で圧を込めると、カリカリっとした衣が火花を散らした。温い。当たり前だが出来たてで、そのまま飲み込んだら喉が火傷する事が分かる。黒酢の甘酸っぱさが、舌を覆う。それだけで十分だと言うように。

玉ねぎもピーマンもシャキシャキだった。でも辛くも苦くもなかった。意外とじゃがいもが気に入った。口の中でバターの様に蕩ける。

そう言えば知人がこんな名言を残していた。

「苛立ちなぞ、些細な事だよ。口も胃も満たされればそんな事、とうの昔に忘れてしまっている」

その通り。お陰様で、今まで何を考えていたのか忘れてしまった。何かぐちゃぐちゃと考えていたはずなのに。

お会計お願いします。

タイトルは酢豚の酸っぱさから。

なんとも言えず『すっ』という感想から。


考えていた事も、苛立ちも、色の前ではまぁ無意味。

食べてるうちに全て忘れてしまいます。


久方振りに、お会いしたんですよ。神様らしい神様に。

本日お加減宜しい様で、歓迎して下さいました。

そんな話も出たら書きたいと思います。


忘れかけてますが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ