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血塗られた伯爵邸でのゲーム  作者: あーちゃん
9/10

玄関(2)

遅れて玄関に到着したデビルとシオンにセリカが笑顔で言う。

「あ、シオンさんにデビルさん。遅かったですね!一体、どんなはなしをしていたのですか?」

「なんのことかな?」

「しらばっくれるんですね。」

首をかしげたシオンにセリカは怒ったように唇を尖らせた。

「そこでくっちゃべっている3人。しゃべってる暇があんなら玄関の電気のスイッチ探せよ!」

ラレリオルが怒声をあげ、セリカは肩をすくめる。

「すみません。」

シオンとデビルは顔を見合わせた後、深いため息をついた。

8人はそれぞれ、壁を暗闇の中探す。

「あの~。ここにスイッチみたいなものがあるんですけど。」

「ここにもあるんですけど。」

しばらくして、ふと、アネッサがおそるおそる言った。

続くようにラナが言う。

一度全員がその2ヶ所に集まった。

月明かりにぼんやりと照らされた壁にはアネッサの方には3つのスイッチが、ラナの方には2つのスイッチがあった。

アネッサの3つのスイッチは丸、三角、四角の3つの図形の形をしていた。

一方、ラナのスイッチは丸と台形の形をしていた。

「これをどうしろと?」

レイが呟いた。

その時、デビルがアネッサの丸のスイッチとラナの丸のスイッチを1回ずつ押した。

「デビルさん。何をやって!」

セリカが怒鳴る。

その時、パッと電気がついた。

「え?電気がついた?デビルさん。どうやって解いたんですか?」

食いぎみにセリカがたずねる。

「簡単な謎ですよ。」

デビルはスイッチを上からなでる。

「アネッサさんのスイッチは丸、三角、四角の3つ。ラナのスイッチは丸と台形の2つ。この中で被っているのは丸ですね。なので押す図形は丸です。次に回数ですが、電気を見てください。」

デビルに言われて全員が上を見た。

それがどうしたというような顔をする探偵と助手の面々にデビルは言った。

「回数はあの電気の丸の数にあります。」

デビルの言葉に面々は丸の数を数える。

「丸は2つしかありませんね。」

シオンが言うとデビルはうなづいた。

「ええ。丸は2つしかありませんので等分して1回ずつ押すのです。他の図形はすべてひし形ですね。ひし形はスイッチになかったですよね。だからです。」

デビルの説明に面々は、理解をしめす。

「じゃあ、次は、玄関の探索だな。担当は同じところだじゃあ、」

「先生!シオンさんが担当している壁に赤い文字が!」

セリカが叫ぶ。

「これは、犯人からの挑戦状なのか。それとも、主催者からの挑戦状なのか。気になりますね。」

シオンは意味深に笑った。

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