表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血塗られた伯爵邸でのゲーム  作者: あーちゃん
8/10

玄関(1)

更新が大幅に遅れてしまってすみません。

これからも更新はぼちぼちだと思います。

ラレリオルは舌打ちをする。

「チッ。」

それを聞いたレイが目を細める。

「せ、先生!は、はやく玄関に行きましょう。」

ラレリオルとレイの間で火花が散るのをみたセリカはひきつった表情で間に入る。

「ああ。そうだな。なんせ、あと1日もないんだからな。」

レイはひとつうなづくとふりかえった。

「デビルさん、シオンさん、ラレリオルさん。とっとと玄関に行きましょう。」

「そうですね。喧嘩なんかしている場合ではありませんよね。」

シオンは笑顔で毒を吐く。

一瞬レイの顔がひきつった。

「たしか、玄関はこっちでしたよね。階段の奥にありましたよね。」

デビルは一足さきに廊下に出て、もと来た道を指さす。

「ん?あ、ああ。そうだな・・・たぶん。」

先を越された悔しさに顔を歪めながらもレイは慌て廊下に出てきた。

続くようにラレリオル、アネッサ、セリカ、ラナ、シオン、ミースリーグが出てくる。

「あ、あの~。なんか最初来たときよりも暗くなってませんか?」

おどおどと、アネッサが言う。

「こういうのも演出のひとつってことじゃねぇのか?」

レイがガシガシと頭をかく。

「で、でも脱出できなければ殺すって言ってるんですよ!そ、そんな人がこんな演出するわけがないじゃないですか。どうせ爆発でこの屋敷はなくなるんですよ!そんな演出にお金をかけるくらいなら他のことに使うと私は思いますけど。」

アネッサは涙目で叫ぶ。

言葉につまるレイ。

その場に沈黙が訪れる。

「あ、あの。その少し暗いのって外が暗くなったからじゃあないですか?さっきまでは夕焼けで少し明るかったですが、私達が広間で話している間に日がくれましたし、暗くなるのは当然のことだと思いますが。」

ふと、デビルが言った。

「た、たしかに。すみません、皆さん。私の勘違いで騒いじゃって。」

アネッサは頭を下げた。

「べ、別にそんなに謝らなくてもいいよ。」

その素直な態度にレイは慌てる。

「と、とにかくはやく玄関に行こう。」

慌てて玄関にかけていくレイ。

その後ろを追いかけるセリカとアネッサ。あとに続くラレリオル。

残されたデビルとシオンは互いの顔を見つめあった。

「「恋だな。」」

2人の声がハモり探偵たちと助手たちの未来を案じるように庭でフクロウが鳴いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ