表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血塗られた伯爵邸でのゲーム  作者: あーちゃん
7/10

告げられた本当のゲーム(3)

「どうするかは、皆さん次第ですが、ここは、全員で協力しましょう!」

セリカが言うと、ラレリオルは迷うことなく頷いた。

「そうだね。少なくとも、別々に行動するよりは早く終わるね。じゃあ、まずは玄関に行ってみよう。他のことはそれからだ。」

ピクリとアイリスが眉を上げる。

「勝手に決めないでください。私たちは皆さんとは別行動しますわ。貴方たちみたいな迷探偵と行動していると判断が鈍りますわ。ほら、フィオ、行きますわよ。」

「ちょっと、先生!?」

アイリスは言いたいことだけ言うと、身をひるがえして広間から出ていった。そのあとを慌てて助手のフィオが追いかけていく。

「どうやらアイリスさんは別行動みたいだね。他の探偵たちも異論はないかな?」

「異論っていうか、お前、そんな簡単に伯爵邸から出れると思ってんの?だとしたら大馬鹿者だね。」

ラレリオルが残念そうに言うと、レイがため息をつく。

「そんなだからアイリスさんだって別行動にしたんだろ?大体、こんな推理クイズを開催するような奴が玄関の鍵閉め忘れましたとかありえないだろ。」

続くレイの言葉にラレリオルは唇を噛む。

「わ、わずかな希望にすがっては駄目なのかな?」

「駄目とは言わないぜ。でも、探偵が希望とか言ってられんの?希望とか空想とか妄想とかで探偵できたらみんな探偵やってんだろ。馬鹿っつーかあほっつーか、何て言うんだろ。とりあえずお前、探偵になってから日、浅いだろ?」

レイが冷たく言うと、ラレリオルはくってかかる。

「浅いとなんか悪いのかな!ああ、そうだよ。僕は探偵になってからまだ1ヶ月しかたってないよ。」

そのとき、セリカが言った。

「あの、皆さん。時間の無駄ですし、早く玄関に行ってみましょうよ。」

しびれをきらしたのだろう。

「そーですよ!早く犯人見つけて脱出しないとみんな死んじゃうんですからね!」

セリカに続いてラナも言った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ