表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血塗られた伯爵邸でのゲーム  作者: あーちゃん
6/10

告げられた本当のゲーム(2)

『集まったくださった皆様に推理クイズの他にも余興をご用意いたしました。その名も脱出ゲーム。脱出ゲームは推理クイズと平行されて行われます。まずは、推理クイズの説明から。今回の推理クイズは10年前、このワントラース伯爵家を襲った犯人を見つけていただきたいのです。もちろん、犯人はこの中にいますし、私もその犯人を知っております。誰が犯人かを当てることができたかたには、特別な景品をご用意しております。そして脱出ゲームですが、これは、推理クイズのヒントを見つけ、犯人を見つけるのと同時にこの屋敷から脱出していただきます。脱出する際のヒントは推理クイズのヒントと同じような形式ですので、どちらがどのゲームのヒントか間違えないでください。そして最後に、タイムリミットは明日の午後にはです。それまでにこの伯爵邸から脱出してください。8時を過ぎますと、屋敷に仕掛けてあります爆弾が10分に1つづつ爆発しますので頑張ってください。それではまた、脱出後にお会いしましょう。』

声はピタリと止まり、固まっていた面々はお互いの顔を見た。

「脱出ゲーム?推理ゲームだけではなかったのか?」

ラレリオルは呆然と空中を見つめる。

「皆さん、招待状には推理クイズの他に何かやると書いていなかったのですか?」

デビルが不審げに尋ねた。

「書いてはあったわね。でも、どうせ嘘でしょと思って深くは考えてなかったわ。」

アイリスが悔しげに下を向く。

「なぁ、そんな風にだらだらしてる時間が惜しくね?あと、1日しかねぇんだよ。とにかく、どっか窓とか、扉とか鍵開いてるところ探すのが先でしょ。」

今まで黙っていたレイがつまらなさげに言う。

「どーせどっか鍵あいてんだよ。」

「そうともかぎらないですよ。」

いつのまにかどこかに行っていたセリカが広間に入ってくる。

「っ!?おい、セリカ、お前どこいってたんだ?」

「どこって、皆さんが食っちゃべってる間に広間のまわりを確認してきました。隣の食堂は扉自体に鍵がかかっているので入れません。他にも、このまわりは、どこの窓も鍵は開いてませんでした。少なくとも玄関の鍵はかかっていると思います。まだそこまでは確認してません。」

セリカははっきりと言う。

「どうするかは、皆さん次第ですが、ここは、全員で協力しましょう!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ