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血塗られた伯爵邸でのゲーム  作者: あーちゃん
10/10

玄関(3) 図書室(1)

「これは、犯人からの挑戦状なのか。それとも、主催者からの挑戦状なのか。気になりますね。」

シオンは意味深に笑う。

「2つのシナリオがそろうとき、裏切り者の力により地から闇が現れる。闇は屋敷の全てを暗黒に染め上げるだろう。」

壁に書かれた文字を読み上げたセリカは首をかしげた。

「2つのシナリオって何でしょうか?地から現れる闇というのも気になりますね。」

「文字が赤いのも不吉ですね。まるで誰かが今からこの屋敷で死ぬみたいな。」

ラナの言葉にミースリーグが震え上がる。

「こ、怖いこと言わないでください!私、ホラー系無理なんです!」

「ご、ごめんなさい。」

ミースリーグに怒鳴られてラナはビクッと肩を震わせた。

「ミリー、そんなに怒らなくても。」

呆れたようにシオンがため息をつく。

「ミリーって呼ばないでください!恥ずかしいです!」

ミースリーグは顔を真っ赤にして言う。

「かわいい名前だと思うけど。」

シオンは首をかしげる。

その時だった。

「きゃあ!」

遠くから甲高い悲鳴が聞こえた。

「なんだ、今の。」

ラレリオルが呟く。

「こんな甲高い悲鳴を上げられるのは別行動しているアイリスさんしかいませんね。」

シオンが言うとセリカが怯えたように言った。

「な、何かあったんでしょうか?」

「とりあえず悲鳴が聞こえた方に行ってみましょう。」

デビルを先頭に8人は悲鳴が聞こえた屋敷の奥へと歩いて行った。


「た、助けてください!」

図書室の前まで来たとき、図書室から転がるようにして飛び出して来たフィオが顔面蒼白で、デビルにすがり付いた。

「何があったのか、聞いてもいいですか?」

デビルの問いにフィオは頷いた。

「僕、先生と一緒に図書室まで来たんです。そしたら先生が僕にこう言ったんです!ここまで私についてきてくれてありがとう。って!そのあと先生、自分の指をナイフで切って、床に血で変な魔方陣を書き始めたんです!それで、書き終わったら先生が魔方陣の中に入ったんです。そしたら、魔方陣が光始めて先生が悲鳴を上げて苦しみ出したんです!もう僕どうしたらいいのか分からなくて。とにかく持ってた銀の腕輪を先生に投げたんです。そしたら魔方陣が急に消えて、先生は動かなくなってしまったんです。」

話終えたフィオは肩を震わせて泣いた。

「とにかく、中に入ってみましょう。話はそれからです。」

9人はアイリスがいるであろう図書室の中に入っていった。

遅くなりました。

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