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帰宅してすぐ、自分の部屋に上がった私は、カラス人間に言われたとおりに、おまじないを唱える。唱える言葉や仕草は1つたりとも間違えてはいけないなんて言われたから、言われたとおり丁寧にやった。


全てを信じることは、できなかったけれど、やって何かを失うわけじゃないから、やらない理由はない。


何かが、劇的に変わったわけではないけれど、おまじないを唱えたことによって、少しだけ心が軽くなった。


何かにすがることで気持ちを整えることができるなんて。私は弱い人間だから、今まで誰にも相談できなかったけど。



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