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【編集中】現代ダンジョンは食糧庫?~ちびっこ女子高生が行く、現代ファンタジー!~  作者: 風紀いいん
3章 横浜ダンジョン騒動

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6話 杞憂……?

更新します!

 シートの上には成功、失敗に関わらず錬金術によって作ったアイテムの山が出来上がっている。それを見て一つ息を吐きながら額の汗をぬぐう。


「うん。結構作ったね」


『出した素材のほとんどを使いましたからね』


 それこそ魔石と合わせてそれなりの数を用意していたはずの素材をほとんど今回の錬金で使ってしまった。次から次へと作っていたらいつの間にかこんな感じになっていた。

 ストックしていた素材のほとんどを使ってしまったのでまたダンジョンで集めないといけないね!


「これが錬金術なのかぁ。面白いな!」


「ん。何で硬いはずのものが柔らかくなったりくっついたりするか全然分からない」


「うわぁ!?二人ともいつの間にいたの!?」


 突然両脇から聞こえてきた声に驚いてそっちを見てみると、錬金球を覗き込むように水月と朝陽がひょっこりと顔を出していた。


『少し前からマスターの作業をご覧になっていましたよ?集中なさっていたので気づいていなかったようですね』


「うん。こんなに近くに来られても気が付かなかったよ」


「たつ姉そんなんで大丈夫なのか~?ダンジョンでもそんな感じだったら心配だぞ?」


「そ、その時はちゃんと警戒してるもん。家の中でまで気を張る必要ないじゃん!?」


「そんなこと言って…たつ姉は結構抜けてる所あるから…心配」


 両脇からゴロゴロとじゃれついてくる妹二人。

 昔はじゃれついてきたけど近頃はほとんどそんなこともなかったのでちょっと懐かしく感じる。


「ちょっと二人ともどうしたの?珍しくない?」


「……(最近お姉ちゃんが構ってくれなくて寂しいんでしょう?ね、二人とも?)」


「そ、そんなことないぞ!」


「ん…違うもん」


 ルビーの言葉を否定している二人だが、耳の辺りがほんのり赤くなっている。 

 そういえばここのところはダンジョンだったり新学期だったりであんまり一緒に遊んでいなかった気がする。


「そっかぁ。それなら素直に一緒に遊びたいって言えばいいのに」


 赤くなっている二人の頭を撫でると朝陽は猫みたいに掌に頭をこすりつけてきて、水月は顔を隠すように俯いているが嫌がるようなそぶりは見せない。


 まったくもう~うちの妹は本当にかわいいんだから!!


「そういえばルビーはもうゲームはいいの?」


「……(とっくに終わってるわよ。隣で宝石魔法の練習をしていたんだけど気づいていなかったのね)」


 二人を撫でながらルビーの声がした方を見てみると床には前に見たものよりも小ぶりな宝石がいくつも転がっている。

 種類はたくさんあるみたいで同じような色でも透明だったり、濁ったりしているものもある。


「え、あの雷みたいなのは出してないよね?」


「……(そんなに危ないの家の中で出すわけないでしょう?もっと威力を抑えたものとか攻撃には使わないやつとかよ)」


「そうなの?それじゃあどんなの作ったの?」


「……(う~ん、これとかは弱い風の出る宝石でしょう。それからこっちは浄化が使える宝石で、こっちはただ光るだけの宝石。こっちなんかはちょっとだけ反重力が発生する宝石ね。効果は弱いけど作るの大変だったのよ?)」


 その話を聞いた妹達はするりとボクの腕から抜け出すとルビーの方に駆け寄っていった。


 空を撫でる手がちょっと寂しい……


『作ったものの確認でもしますか?』


「……うん。する」


『それではゴミと使えそうなモノで仕分けますね。いったん全部収納します』


 シートの上のものが一瞬でアインの収納に入る。そしてほんの数秒でシートの上にはいくつかの、さっきの山から見ればほんの一部のアイテムが再び現れる。


『確認してみたところまともに扱えそうなのはこれだけですね。あとは完全なるゴミと得体のしれないブッタイでした』


 シートの上に並べられたのは一番最初に作ったサバイバルナイフ、毒珊瑚にネックレス型アクセサリー、蟹ばさみから作った盾、ほとんど形そのままの真珠の4つだけ。


 サバイバルナイフの柄の部分は朝陽に借りたラケットの手持ちの部分に巻くグリップテープを巻いて巻いておいた。なんかちょっと安っぽくなった気がしなくもないけど、元のままだとすっぽ抜けそうだったんだよね。


 サンゴはごつごつしていて大きかったのでまずはギュッと小さくして、それから角を取って丸い感じのフォルムにしてみた。


 盾はかなりでっかく、警察の機動隊とかが使っているようなタワーシールドぐらいの大きさ。さすがに蟹の質感そのままは気持ち悪かったので表面を滑らかにしてちょっと磨いたら青っぽくていい感じになった。

 薄っすらと光沢もあって軽いからアルミで出来きたおもちゃの盾みたいにも見える。


 真珠は特に手を加えることもなくただ単に魔石と合成しただけ。もともと綺麗なものだったしあまり手を加えたくなかったのだ。


あ、水牛のお肉は錬金するのはもったいなかったのでローズに渡しておいた。

きっと夕飯はステーキになるはず……うへへ……


「ええっと、まずは特殊な効果とかがついているやつってある?」


『それでしたらネックレスと真珠ですね。ネックレスの方は毒珊瑚の影響を受けて毒に対する耐性を得る事が出来ます。真珠はもともと魔力をため込む性質を持ったマナシャコガイの真珠と魔石を組み合わせたことで、魔力を充填可能なアイテムになっています』


「真珠の方は思った通りの効果になってるみたいだね、うんうん良かった。それにしてもネックレスの方は何で毒の耐性になったの?毒にするんじゃなくて」


『恐らくですがマスターが無意識下で毒を攻撃に使うのではなく防御に使うと考えていたからではないでしょうか?それが反映されて耐性という形に落ち着いたのかと』


 そういえばこれを作っているときは「毒は危ないよね」とか「毒は嫌だな」とか毒を避けるような考えていたかもしれない。


「錬金術ってこんなこともできるんだね」


『道具の方向性を決めてやるのは生産をするものとしては当然ですよ。錬金術もしかりです』


 それもそうか、と残りのアイテムを手に取る。


「ナイフは機会があったら使うとして、こっちの盾はどうしようかな?蟹の殻が固かったからとりあえず盾にしてみたけど……」


『まあ正直、耐久力で言えばマスターが魔力を纏うかオーラでも纏った方が断然上ですからね。ですが、生身で受けない方がいいような特殊な攻撃をしてくる敵に対しては有効だと思うますが?』


「特殊な攻撃って例えば?」


『そうですね……スライムなんかは強酸性の体液を吐き出して攻撃してきますよ』


「……ボク、ビックスライムと戦ったときにそれっぽいのオーラで弾いてるよ」


『……収納の肥やしになりそうですね』


 とりあえず使う機会は当分来なさそうなシールドに関してはそっとアインの収納に仕舞っておく。 

 作っておいてなんだけど大きいから邪魔なんだよね、あれ。


「他のアイテムに関しては全部坂井さんたちにあげちゃう感じでいいよね。ああでもネックレスはいざという時にもっといたほうがいいかな」


『そうですね。下の階層に行けば毒を扱うような魔物も増えてくるかもしれませんからね、横浜のシーホースの様に』


 アイテムたちの処遇の決まったので全部しまい込む。


 そいえばと、ルビー達の方に視線を向けると三人で宝石を使って遊んでいた。その場にある宝石を使ったり、二人がルビーにリクエストをして新しい宝石を出し貰ったりしている。

 コップに水を出したり、ライターぐらいの火を出したり汚れた窓ガラスが一瞬で綺麗になったいりしている。


「うわぁ~宝石魔法って便利だよね~。そういえばあれってルビー以外も使えたの?」


『確か作った宝石の力を単に解放するだけならできると言っていましたね。ただ、宝石魔法のスキルがない限り制御だったり細かい調整だったりはできないようです』


「それじゃあボクもできるんだ。あとで使わせてもらおっかな?」


 楽しそうに遊んでいる三人を見ていたら、台所の方からローズの声が響いてくる。


「みなさーん。そろそろお夕飯にしませんか~?」


「あれ、もうそんな時間なの?」


 時計を確認してみると既に19時を回ろうとしていた。

 さらに台所に張っていた結界を解除しからから、いい匂いが漂ってくる。


「あ、そうだった。たつ姉!さっきお母さんから電話があって二人は今日帰れそうにないから止まってくるってさ!」


「そうなの?それじゃあいい時間だしご飯食べちゃおっか!」


 三人も遊ぶのを止めてテーブルに集まってくる。

 そこにローズが出来上がった料理を並べていく。キッチンに立つのがローズ以外であれば食器の用意とか手伝うんだけど、ローズの場合は根っこみたいなのを伸ばして全部一気にやっちゃうから特に手伝う必要がない。


 だからご飯の準備もすぐ終わる。

 出てきたのは、さっき渡した水牛のステーキと前に持ってきたブルークラブ、それから庭で取れたトマトが乗ったサラダぐらいだ。

 普通に考えたら多いけれど、どうせボクが食べるだろうと家のご飯はいつもこんなもんだ。


「それじゃあいただきまーす!」


「「「「いただきまーす!」」」」


 テーブル詰めても五人座れるけど、ルビーは椅子にそのまま座ったら座高が足りないのでいつもボクの膝の上にクッションを置いてその上に座って食事をする。


 食べながらふと付けたテレビのニュースで気になることを言っていた。

 河が氾濫してその周辺地域が水害で大変だという大雨が降るとしょっちゅう流れる情報なのだが、その地域が――


「あの河って横浜ダンジョンの近くの河だよね?向うは大丈夫かな?」


『ダンジョンそのものはこの空間にはありませんし、ギルドの方だって危なければ避難するでしょう。そもそもあそこに通っているのはマスターともう一人ですがこんな雨に日にわざわざダンジョンにも行かないでしょう』


「……そうなんだけどさぁ」


 単なる心配しすぎなのか、それとも超直感でも働いているのか。

 何故だかそのニュースを見てどこかに不安感を抱いていた。


 明日は休日だし、早めに行って様子を見てこようかな?


 そうして切り替えると、目の前のご飯を集中して食べ始めた。


「ちょっとたつ姉、食べすぎ!?その勢いじゃ3分もしないうちに無くなるって!?抑えて抑えて!!」


 うん……?


いかがでしたでしょうか?

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また感想もどしどし募集してますので送ってください!

それではまた次回お会いしましょう!

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