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【編集中】現代ダンジョンは食糧庫?~ちびっこ女子高生が行く、現代ファンタジー!~  作者: 風紀いいん
3章 横浜ダンジョン騒動

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4話 生意気な妹

更新します!!

 16階層をある程度探索した後、切り上げる時間になったので地上に帰ってきた。帰りもショートカットを使ったのでそこまで時間はかからないので結構ギリギリまで探索してしまった。

 早く佐久間さんに素材とかの売却を済ませようとギルドの中に入ると、受付に見覚えのない女の子がいた。


 三つ編みにした髪を後ろでくるくるっとまとめている茶髪の女の子。

 横顔しか見えないけど、目は勝気そうな釣り目をしていて多分受付をしているだろう佐久間さんと楽しそうに話している。


 すると扉から出て来たボクの存在に気が付いたのかこっちに視線を向けてくる。

 するとさっきまでの楽しそうな雰囲気を霧散させてボクの方にカツカツと近づいてくると目の前で止まる。


 そしてボクのことを上から下まで視線を向けると「フッ」と笑った。


 なんだ喧嘩売ってるのか?ちょっとばかしボクよりも大きいからっていい気になってるのか?……いいだろうその喧嘩かったろうかぁ!


「あんたが柊龍希ってやつなの?このダンジョンの攻略をしているって言う」


「そうだけど、何か?」


「ふ~ん……所詮噂は噂ね。あんたみたいなのが強い訳ないじゃない。お姉ちゃんも大げさに言いすぎなのよ。こんなちっこいのが探索者の中では一番強いって冗談でしょ?」


 ……コイツキライ。コイツハテキダ。


次の瞬間女の子の頭がスパンと叩かれた。

 その音でボクも「ハッ」と正気に戻って、無意識のうちに集めてしまっていた魔力を霧散させる。危ない危ない。


「七海!!さっきから何言ってるの!!龍希さんは七海よりも年上なんだからそんな失礼なこと言っちゃダメでしょう!!」


「ううぅ…でもお姉ちゃん!コイツ――」


「七海?」


「……」


 佐久間さんの見たこともないような迫力を宿した顔の前に、女の子は頭を押さながら沈黙する。

 前に一度怒られたことがあったけどここまでの迫力じゃなかったけど本気で怒るとこんな感じなんだな。


 それにしてもいま佐久間さんのことをお姉ちゃんって言ってなかった?


「あの佐久間さん、この子ってもしかして佐久間さんの……?」


「はい、妹の七海です。すみません妹が失礼なことを言ってしまって。ほら七海も謝って!


「……ふん」


「七海!?」


 どうやら七海ちゃんはボクのことを敵視しているらしい。超直感でも敵意をビシビシ感じるもん。今日が初対面のはずなんだけど何でこんなに嫌われているのか全く心当たりがないんだけど?


「……もう私帰るから!!」


 そんなことを考えていると、七海ちゃんはそう言い残すと全力疾走でギルドから出て行ってしまった。佐久間さんが追いかけようとするけど追い付けなかった。

 やっぱりあの子もダンジョンでレベルを上げているんだろう。じゃなければ陸上の選手とか。


「もうあの子はっ!!……龍希さん、不快な思いをさせてしまって本当にすみません」


「ああ、いえ、大丈夫です。なんであんなに嫌われているのか分かりませんけど」


「……多分龍希さんに嫉妬してるんだと思います」


「ボクにですか?」


 ボクに嫉妬されるような要素があるなんて思わないんだが?むしろあの子の身長とか胸の大きさにボクの方が嫉妬するんだけど?


「龍希さんはここで既にかなりの成果を残されています。他のダンジョンの攻略がいまだに10層かそれに満たない程度なのに対して龍希さんは僅か1週間足らずで10階層を超えて今では15階層を超えました。その成果に嫉妬しているんですよ」


「なるほど……?」


「何というか、あの子は負けず嫌で気が強いんです。その上他人に対してはかなりつっけんどんな態度になってしまうので普段から注意しているんですけど……」


「まあ、嫌われている理由は分かりました。とりあえず査定してもらってもいいですか?」


「あ!?すみませんでした、すぐにしますね!」


 受付に戻って今回の成果を受付の机の上に出す。佐久間さんはそれを確認すると、それをもって裏に下がっていった。

 ボクはそれを見届けるとアインに話しかける。


「ねぇアイン。ボクって嫉妬されるほど強かったりするのかな?」


『何を今さら。すでに2つのダンジョンを攻略した挙句環境が決していいとは言えないこのダンジョンを既に3分の1も攻略しているじゃないですか。マスターは十分に強者と呼んでもいい存在だと思いますよ』


「う~ん、やっぱりピンとこないな」


 何というかこれまでの攻略というか戦闘はルビーとかアインに助けられてばっかりだったし、戦ってきた魔物は確かに弱いのもいたけど強いやつだってかなりいた。それこそ命懸けで戦ったこともあったし。

 だから自分がうらやましいと言われるほど強いのかと聞かれると、いまいちそんな感じがしない。


『マスターの見ている世界は戦闘能力の水準が周りと比べると高いようですね。前に遠藤さんと戦ったことを覚えていますか?』


「うん。ちょっと加減を失敗しちゃって大怪我させた時だよね。あの時はルビーが治してくれたからよかったけど」


『あの時点で遠藤さんはそれなりの強者でした。もちろん普段からの訓練などもそうですが、ダンジョンに入ってレベルが上がっていた。推測ですが彼はあの時点で世界の中でもトップ層に入る強さであったと思われます。しかしマスターはそれを片手間であしらうどころか加減してさえ倒してしまった……マスター。貴女は紛れもない強者です。その自覚を持ったほうがいいかと』


「……」


 前に学校で自己分析シートみたいなのを書かされたことがあった。自分の長所とか短所とか特技とか趣味とかいろいろな項目があった。あれは結局自分のことを客観的に分析できるようにしなさいって目的があったんだろうけど、ボクは客観的に見ると確かに強者の部類に入ると思う。

 そうか、いまいち自覚がなかったけれどボクは強いんだ。


「うん。七海ちゃんの気持ちちょっと分かるかも。ボクの周りにもボクより優秀なのが2人ほどいるからね」


 水月には勉強では敵わない。朝陽には運動では敵わない。

 

 妹なのに、自分よりも年下なのにと思ったことは何度もあったし、家族なのに鬱陶しくおもったこともあった。

 だけど2人はそれに気づいているのか気づいていないのかずっとボクのことをお姉ちゃんと慕ってくれた。


 いつの間にか気にならなくなっていた。むしろボクの妹はこんなに凄いんだぞと自慢になった。


 ちょっと違うかもしれないけど、だからボクは七海ちゃんの気持ちがちょっとだけ分かる。

 そう考えたらさっきまでは何だアイツって思っていたのがちょっとだけ近くに感じた気がした。


 うん。次会ったらもうちょっとお話してみようかな?


 そんなことを考えていると佐久間さんが裏から戻ってきた。


「お待たせいたしました。今回の査定の結果ですがEランクの魔物のドロップと魔石が合わせて30ですね。全部売却でよろしいですか?」


「はい!お願いします!」


「畏まりました。それでは買い取り金額が150,000円になります」


「ありがとうございます!」


「それで、あの、龍希さん」


 いつもハキハキとものを言う佐久間さんにしては珍しく言い淀んでいる。その顔は申し訳なさそうに繭尻が下がって視線も落ち着かない。

 まあでも言いたいことは何となく分かるけどね。


「何ですか?」


「あの、七海のことなんですが……あんな感じの子ですけど決して悪い子ではないんです。いつもは素直、ではないですけど優しい子なんです。龍希さんから見たら小生意気な子どもに見えたでしょうが……ですから、その、もしあの子にダンジョンで何かあったら助けてあげて欲しいと。図々しいお願いなのは承知しています!でもあんなのでも私にとっては可愛い妹なんです……」


「……ボクも妹がいるからその気持ちは分かります。だから心配しないでください!もし七海ちゃんに何かあっても無事に佐久間さんのところに帰しますから!」


「……本当にありがとうございます。ありがとうございます」


「まあでももし生意気なこと言ってくるようだったらちょっと手荒になるかもしれませんけど?」


「構いません。そろそろあの性格も直した方がいいんですから、少しは痛い目を見たほういいでしょう。あれじゃあ敵は作っても味方が作れません」


 その後佐久間さんと妹談義をしていたらいつの間にか予定していた電車の時間ぎりぎりになってしまって大急ぎでギルドを後にした。

 駅までスキルを使って全力疾走してしまったけど、気にしない気にしない!


いかがでしたでしょうか?

七海ちゃんは小生意気な妹キャラして書いてみました。こういったキャラを書くのも初めてなので試行錯誤です!もし変なところがあれば感想でおしゃってください!お待ちしています。

面白いと思ってくださったらブックマーク登録、☆評価よろしくお願いします!

それではまた次回お会いしましょう!


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