閑話 外の状況
本日は2話更新となっています。
こちらは2話目です。前の話は本編の内容なのでそちらからお読みください!
柊龍希が消えてたてから数時間。
龍希が消えたその場所には光の渦が出現していた。これがユニークダンジョンの入り口なのだともし眼鏡ちゃんがいれば分かったのだろうが、残念ながらダンジョンを対象とした研究者達でもこれの正体は分からずにいた。
突如大勢の人が行き交う街中の交叉点に出現した光の渦。
その場は完全に封鎖され、光に渦の周りにはそれを覆うように囲いができており、周辺の道は封鎖され人々は避難させられた。
そのためこの場にいるのはちょうど近くにあった緑光ダンジョンに待機していた自衛官たちと、通報を受けて駆け付けた警察官。巻き込まれた被害者の家族、柊家の面々だった。
自衛官達の中には日高や坂井、斎藤の姿もあった。
「それであの渦の正体は何か分かったのか?」
「現状で分かるのはあの光の渦はここではない別の場所に通じていること、その先はダンジョンのような場所である可能性が高いということだけです。あのような異常な現象はダンジョンに関連しているとしか考えられませんが、これ以上のことは今の人類には解析は不可能です」
「……そうか」
坂井からの報告を受けて斎藤は眉間のしわを深くする。
「では柊嬢がどうなったのかも分からないのか?」
「星の意思の言葉を信じるのであれば、いってすぐに死ぬような場所に繋がっているとは考えにくいです。ただ向うの状況が何一つ分からないので完全な推測になってしまいますが……」
「救出部隊が整うまで生存を祈るしかないのか……!」
重い空気がテントの中を支配する。
二人も少なからず龍希と交友があるゆえに心中穏やかではなかった。
「せめて攻略部隊の面々地上にいればよかったのだが」
「それを言っても仕方がありません。ダンジョン内では外との一切の通信ができません。次に部隊が地上に出てくるのは予定では2日後。それまで私たちはできることをしなくてはいけませんよ」
「そうだな……別の基地の状態はどうなっている?救援部隊は遅れそうか?」
「どこも同じ状況ですよ。最短でも出てくるまで1日。ここまでの移動時間を考えれば緑光ダンジョンの部隊と同じぐらいになりますね。やはりネックとなるのは外との通信ですね。龍希さんも携帯電話は持ってたようですから通信さえできれば安否確認もできるのに」
「そちらの方も進めておいてくれ」
入口の布がぱさっとめくれテントの中にもう一人入ってくる。
「柊嬢のご家族の様子はどうだった?日高」
入ってきたのは、こちらも龍希と交流のある人物である日高である。
この中では彼女がもっとも龍希との交流が深い人物だ。
「やはり混乱しています。つい先日命を懸けて帰ってきてくれた家族がまた消えてしまったんです。それを考えればむしろ落ち着いている方でしょう。そっちは何か進展は?」
坂井も斎藤もそろって首を横に振る。
「そうですか。龍希ちゃんの力は少しは分かっているつもりです、ちょっとやそっとでどうにかなるような子ではないはずです。それにあの二人もついているのならなおさらです」
「報告にあったダンジョンから連れ帰ったスライムと、宝箱か出てきた眼鏡だったか。俺は少ししかあってい居ないが、信用できるのか?」
「少なくともあの二人は龍希ちゃんのことを第一に考えているように見えました。もしあの力が通用しない場所だったとしても龍希ちゃんの生存を優先した行動をしていると思うのですが、やはり中の様子が確認できないことには何とも……」
柊龍希と共にダンジョンから出てきたもの達。
魔物であるスライムと高性能な眼鏡。そもそも世界中で単ジョンに携わっている人々から魔物と会話ができたなんて言う話は一切聞かないし、眼鏡ちゃんの様にしゃべる道具が発見されたなんて話も聞いたことがない。
もしかしたら他国では秘匿されているのかもしれないが、それでも異質な存在であることは確かだ。
その二人が何故が龍希に懐き、ダンジョン内での話が本当なら守ろうと守ろうとしたというのだ。
「何とかダンジョン内の様子を確認できないものか……外からカメラを入れるのはだめなのか?」
「ダンジョンは入った時点で外との全ての通信手段が立たれます。有線、無線と両方とも試しましたがどちらも結果は同じです。ただ、撮影自体はできるようで中で撮影したものを外にもってくることは出来るようです」
「だったらドローンのような無人機なら……いや、通信が遮断されてしまうならダメか。物理的なつながりはどうなんだ?例えばカメラに紐を括り付けてちちょっとしてから引っ張り出すとか?」
「……まだ試していませんね。すぐに取り掛かります」
そう言い残すと、坂井は速足でその場を後にする。
「……日高。お前から見て柊嬢の生存確率はどの程度だと思う?」
「……かなり高いと思います。緑光の研究所で少しですが龍希ちゃんの戦う姿をを見ましたが、ダンジョンに潜っている部隊よりも断然強かった。間違いなく日本ではもっとも強いはずです」
「そうか……唸っていても仕方がないな。我々は人事を尽くすまでだ」
日高は検証の経過を確認するために坂井のもとへ、斎藤は少しでも部隊の到着が早まらないかとあちこちと連絡を取り始めた。
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