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作品の開始によせて
パソコンを買い換えたから古い方のハードディスクの中味を整理してたら、大学時代に書いた小説のファイルが出てきた。小説のタイトルは「退部届」で、ファイルの最終更新日付は1992年1月17日。OASYS形式から無理やりWORD文書に変換したらしく所々変な文字になってるがそんなことはどうでもよく、読んでたら当時のことが色鮮やかに思い起こされてはらわた煮えくりかえってきた。
頭にきたからここに作品化する。ただ、この小説が書かれた背景っちゅーか自分の置かれてた状況とかがわかる資料とか書簡とか、あとこの小説の後日談とかいろいろあるんで、そーゆー素材を一切合財まとめて1つの作品にするっていうコンセプトで。仕上がりは雑誌みたいな感じになるんかなー。
というわけで「退部届」を作中作品として最初に掲載します。前もって言っとくけど400字詰換算で90枚くらいだからまあまあ長いよ。作中の時期は1991年の10月か11月で、大学サークルの文芸部が学園祭の準備をしてるってシチュエーションが最低限わかっとけば、まあ普通に読めると思う。ではどうぞ。