表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソウル・リファイン  作者: 弥生丸
第一大陸編
57/96

【新世界】

明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

少し勢い良く書いていましたが、仕事や体調の関係もあるので今年はゆっくり目に更新して行こうと思います。

【新世界】


泉でステータスを更新していると、とても重大な事に弘樹は気づいた。


なんとスキルやタレントが11レベル以降も上げることが可能になっていたのだ。

元々10レベルで止まっていたスキルやタレントも含め、ポイントを使って上げることが可能となっていた。

ただし11レベル以降はポイント消費する場合、今までの1ポイントの十倍、10ポイントの消費が必要だった。


とは言えどんどんレベルと霊格が上がり過ぎてしまい、多数のタレントやスキルを習得した貴彦ですらポイントが余りまくっていたので、さしたる問題はなく必要そうな物だけ三人は上げることにした。


なお弘樹は新たなスキル、気と古代神剣術を一気に20取得し、創造20、恵那吸収率向上20、空間使いに念動力、魔神魔法と夢幻魔法に錬成も20にあげてみた。


次いで隠世を20まで上げると、レベルの変更は無いままに名称が【新世界】へと変更された。

解説を読むと次元の隙間に作られた一時的な世界から、持ち主の持つ完全に独立した独自の世界へと進化したらしかった。


創造者の死でも消えることのない独立した世界であり、出入りなどはこれまでよりも自由度が高くなっているらしい。


創造と組み合わせて作り上げて行く事が可能であり、そこには生命の誕生や複製までもが含まれていた。


賃貸が持ち家となったようなものか?


今ひとつ理解出来ないままに、何か凄くなったみたい程度に思うことにした。


有り余ったポイントを勢いで有る程度消費して強化し、満足した三人だった。


勿論小春と貴彦も恵那吸収率向上を20にあげており、より強くなる気満々なようだった。


「ハァハァ…あぁ…あの?マスター?ハァ、この世界に何かなさいませんでしたか?クッァ…」

泉であーでもないこーでもないと話しつつステータス弄りや泉へアイテムを浸けけ込む作業をしていると、頬を上気させた様子でソフィアがフワリと現れた。


何だかふらついている様にも見えるが、大丈夫だろうか?


精霊や神に対して効果の高い回復や状態異常を取り除く魔法なんかも覚えたいかも?そんな事を思いつつも、弘樹はもしやと思って訪ねてみた。


「あ、隠世のレベルを20まで上げたら【新世界】てなっちゃったみたけど、不味かった?」


「うっ、あぁぁん…何してくれちゃってるんですかっ?!

はぁん…一気に上げすぎです!

力が…内側から力が漲って来て…私壊れてしまいます、ハァハァ…」

上気を通り越して目を血走らせつつ、ソフィアが弘樹に詰め寄ってくる。


ソフィアはこの世界その物に宿る精霊だ。

レベルを大きく弄れば大きな影響を与える可能性がある事くらい簡単に思いつく事だったのだが、やってしまったものは仕方ない。


「あぁ、もう耐えれません…

ファーーーっ!!」


ソフィアが大きく身悶えすると、その体がとてつもない光量の閃光に包まれる。


が、先日王家の迷宮で天照大神に全員が加護を受けたため、感覚的にはちょっと眩しい程度で済んでしまった。


加護の力恐るべしである。


すぐに光は収まり、いつもより美しさも神々しさも大幅に増したソフィアが佇んでいた。


「精霊から進化、いえ、神化してしまいました。

この世界の統括女神ソフィアとなりました。

どうぞよろしくお願い致します」

女神となったソフィアは深々弘樹に深々と頭を下げ、それを呆然と見つめる三人だった。


「マスターの隠世が【新世界】となり、創造、空間使いがレベル20となった事で、【世界】の広さは広大な物となり、別世界、つまりは現世への強い影響力を持つに至りました。

こちらへ魔物を連れ込む事も可能となりましたし、新たな生命を今迄よりも容易く生み出す事も可能となりました。

その他あれこれ無理のない程度でしたら即実行可能となりました。

この世界においてのみですが、私の霊格は10となりましたので」

ソフィアの説明に三人の目が点になった。

主である弘樹を超えた存在が眷属となっていると言う謎の状態になっていた。


「マスター…誤解なさっておいでのようですが、マスターはすでにこの【新世界】限定ではありますが創世者なのです。

つまりは単なる霊格、神格の枠を超えた概念的存在にも等しいお方となっておられるのですよ?

私はその下に位置するモノ、いわばマスターの一部でしかありません。

それと神々と戦争をする覚悟がございましたら、八柱界そのものをこちらに吸収する事も可能となりました事をお伝えします。

既に八柱界で創造を繰り返し使っていらっしゃるマスターですから、やる気満々なのかも知れませんが現状地力の差がありますので戦争は極力避けて下さりますよう」


さらっと怖いことを語るソフィアだったが、最後の言葉が引っ掛かった。


「え?創造って無闇に使っちゃ駄目だったのか?」


「冷静にお考え下さい。

神々は確かに創造を続けておられますが、それは神々の計画や時に神々内で承認を受けるなど、規定に基いたものです。

神々の力は巨大ですし一見自由に動いているようにも思われますが、あくまでも各自許される範囲内で権能を奮っておられるのです」


分かったような分からないよーな?

と思っていると、ソフィアが苦笑を浮かべつつ口を開いた。


「地球世界において、土地の持ち主が家の庭をあれこれ弄るのは問題ございませんでしょう?

庭に池を作ろうが、遊具を置こうが違法行為でなければ問題ないはずです。

しかし通りすがりの他人が庭に勝手に池を掘り出したらどうなりますか?」


「怒られるし警察呼ばれるかも?って、あーーっ?!」


ソフィアの言葉に弘樹はやっと合点がいったようだった。


考えるまでもなく神々が計画的に創造している世界に手を出している。


民を救う為だったり、再利用を目的としてだが、建物や井戸は人とて作れる物なので問題ないとして、泉や川、井戸の為の水脈を弄ったりもしている。


勝手に電線から電気を盗む人の図を想像してしまい、やべぇ、それ犯罪者じゃねーかと今更ながら気がついた。


「あ、でも天照大神様は怒った様子も無かったですし、今後ともこの世界をよろしくとまで言ってましたし、今の所は問題ないんじゃないですか?」


小春が太陽神の祠での会話を思い出し、確かにと弘樹もとりあえず納得する事にした。


今度誰か神様に会ったら確認しようと信者が聞いたら驚愕しそうな事を思いつつ、再びステータス弄りやアイテムを浸ける作業に戻り、ソフィアは様子を見てきますと言いおきその場から消え去った。


泉での用事がほぼ終わった頃、弘樹がボソッと

「そうそう、そろそろ別の国か大陸に行ってみようと思う」と言い出した。


この数日間、暇だらけだったのでエアリスやシンシアに案内されてメンバーたちはヒズルク国内をあちこちテレポートで訪れていた。


広大な大地とは言え転移や飛行による高速移動と言った特殊な移動手段が使い放題な彼らからすると、未開の地が多い事もあってある程度以上の規模の町は全て回ってしまっていた。


エアリスは途中神殿から呼び出しを受けたが、神託とは別ルートで訪れる神々からの言葉によって助けられ、詳細を説明する必要はなくなったそうだ。


なお王都では冒険者ギルドにも顔を出し、前々から出そうと思っていた白鳥千尋の捜索及び保護も依頼した。


神殿を通して全大陸への依頼として発行したので支度金等だけでもそれなりにお金は掛かったが、ドラゴンやグリフォンなどの素材を僅かに売るだけで依頼料も報酬も確保出来預けてきた。


なお各大陸はソフィアやシンシア、そしてエアリスの話によると、現在創造がある程度終わり、人間たちに開放された順で一から七まであり、それぞれに特色があったり無かったりするらしい。


第一、第二大陸はややゆったりとした部類であり、人間も生活しやすいようだ。


逆に第六、第七大陸は魔物も強く一般人もレベルや霊格がやや高い傾向にあるそうだ。

とは言え、一般人や冒険者の霊格の上限としては一部を除いて3が最高とされている点は変わらないが、比率が異なるらしい。


第三大陸は妖精大陸とも呼ばれ、人間と共に、浄化後や神々により眷属化されたエルフやドワーフなどの妖精種が数多く住んでいると言う。

妖精たちの独特な感覚が災いしてか常識がかなり異なるので、他の大陸の人間はあまり行きたがらないと言われている。


第四大陸も同様に浄化されたり眷属化された亜神種、半神種が複数住んでいるらしいが、妖精大陸よりは一般人には暮らしやすく、半面信仰などに対する考え方などの問題で、地球世界から来訪した転移者や流界者は生活しにくいのだそうだ。

夜叉やアプサラス、ニンフなどが多く住むらしい。


日本の妖怪などは第二と第四大陸に多くいるとか。


第八大陸以降は目下創造及び調整中という事で、情報すらも公開されていなかった。


「第二大陸はあまり興味をそそられないかな?」

「そうですね。

レベル上げも兼ねてだと六か七ですけど、妖精とか気になりますよね」

「僕はドワーフとか鍛冶神関係に会いたいです」

「となると第三大陸か第四大陸だな?よし!どんな移動手段が必要なのか確認しよう!」


三人は屋敷で寛ぐシンシアとエアリスへ話を聞くべく泉の祠から外へと出た。


「…あれ?なんか、あれれ?」

弘樹の狼狽えた声が木霊した。

【世界】は完全に姿を変えていたのだ。

特殊金属の山々はより大きな山脈となって連なって眼下に広がり、空は緑を主としたオーロラに覆われている。

平地に建っていたはずの屋敷は神殿にも似た巨大建築物の一部となり、大きな山の上に鎮座していた。


「ここは神々の住まう聖なる山の山頂、聖域、神域となりました。

主神にして創造主であるお方の住まう地ですから当然ですね」

三人の後を追ってきたのか、ソフィアがさらりととんでもない事を言い出した。


「植物の複製や一部の微生物等を除く生命の創造は行っておりませんが、11レベルの段階で八柱界よりやや小さい程度だったこの世界は、すでに十倍近い規模になっております。

大陸クラスの陸地は86、日本クラスの島でしたら数百、より小さな島は数え切れませんね」


デカすぎだった。


「一般的な生命体は別として、風や木々、火山や泉、海など自然発生的に様々な精霊が生まれ始めており、そこから妖精種や竜種などが生まれるのも時間の問題かと思われます。

また本来の循環として昆虫や鳥、野生動物などはある程度必要であると進言します。

恵那の無駄を省く事が出来ますし、逆にこの世界のパワーソースが増える事にもなりますので」


色々ヤバい状況になっていた。


「マスターより生命創造そのものは禁じられておりますが、自然発生的なものたちはどうなさいますか?

また先程申しました通り植物の為にも動物や昆虫などは必要となります。

菌類などの微生物もある程度調整しておりますが、やはり現状は恵那の消費がやや激しくなっています。

タレントで得られる力は基本的なものだけですので、信仰なりある程度意思あるものたちが居る方が恵那は満ちやすいのです」


ソフィアの説明を聞き、街を作ったり作物を育てたりするゲームを思い出してしまう三人だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ