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ソウル・リファイン  作者: 弥生丸
第一大陸編
22/96

それは霊格と恵那の影響ね

説明回が多すぎる

それは霊格と恵那の影響ね



弘樹たち一行は冒険者ギルドへ向かう前に神殿内で食事を取ることになった。


時刻がお昼時となった事と、こちら側に来てから何も食べていない事に気付いたからだった。


お茶などは配膳された際に飲んだのだが、それは喉が乾いたと感じていたからではなく、勧められたので飲んだと言う礼儀や習慣的なものだった。


一行はエアリスに言われるまで特に空腹も感じていなかったのだ。

来た当初は食料や水はどうしようと騒いでいたにも関わらず、半日以上飲食をしていない事もあまり気にしていなかった。 

正直に言えば四人とも未だに空腹は感じておらず、何か簡単な物でとお願いすることとなった。

食文化や穀物、調味料などの情報が全くない上に、転移者や越界者が多数居るとは言え、料理の名前が同じとも限らなかったからだ。


貴賓室も居づらいので部屋を神殿内の宿泊施設の一室へと変えてもらい、そこで昼食を取ることとなった。

出された料理は醤油で味付けされた焼おにぎりと刻んだ分葱を散らした大根の味噌汁、漬物と言う純和風の品々だった。

味噌汁は出汁もしっかり取られており、おにぎりの焼き加減、米の炊き具合もきっちりとしていた。


地球でも海外に行った際、日本食料理屋に入ったら真似しただけの謎の物体が出てくる事があると言うが、出された品々はしっかりと生活に根付いた感のある仕上がりだった。


焼けた醤油の香りが食欲を刺激する。

四人はあっという間にそれらを平らげると、食後のお茶を飲んでいた。

緑茶の他にコーヒーや麦茶まであると言われ、弘樹と十六那はコーヒーを、貴彦と小春は麦茶を飲んだ。

「異世界転移物だと日本食を食べるために奮闘する話も多いですけど、ここまでしっかり味噌醤油に出汁まであるなら、カレーやラーメンなんかも普通にありそうですよね」

貴彦が興奮気味に話すと、お茶の類を持ってきてくれたエアリスがどちらもありますよとにこやかに答えてくれた。

「大陸にもよりますが、ここ第一大陸は日本からの越界者や転移者が特に多いのです。

全大陸を見ても一番多いのが日本の方だそうですが。

至高の八柱の中でもこの世界の創造を提案され、長を務めていらっしゃるのがアマテラス様、日本の神様だからかも知れませんね。

ですので地方限定の品だと難しいかも知れませんが、大体の食べ物は食べる事が出来ると以前担当した方々もおっしゃっていましたね」


太陽神がアマテラス、月神がアルテミス、四人にとっては違和感バリバリなのだが、ここではそれが当たり前の事なのだから仕方がない。

他の六柱はと言えば、

大地のイシュタル

火のブリジット

水のサラスヴァティ

風のダーキニー

美と戦のフレイア

死と冥界のイザナミ

七福神より多種多様な混成状態だが、そういうものらしい。 


なお十六那はイザナミと名前の響きが似ているけれど無関係だった。


「本当はコノハナチルヒメが死の女神として入るはずが、なんやかんやあってこうなったみたいね。

それに八柱神が初期メンバーで位も影響力も高いけれど、他の神族や神々も賛同者や協力者として沢山参加しているから物凄いごちゃまぜ状態みたいよ?」

サラッと神々の事情を語る十六那に、エアリスは目をキラキラさせて聞き入っていた。


簡単な食事も終わり、食休みとなった。


「ご飯もそうですけど、昨日からまともに寝ていないのに全然眠くならないんですけど、みなさんもそうですか?」

「そう言えば僕は疲れも殆ど感じてないんだけど」

「あー、俺もだ。そういやトイレも行ってないな。案外神経が高ぶってるとかかね?」

「それは霊格と恵那の影響ね」

ワイワイと騒ぐ三人に、解説好きな十六那が答える。

霊格の説明をギルドに行くまではと耐えていたが、無理だったようだ。


「恵那は経験値みたいなもので、霊格はさっき話してた進化のようなものの事ですよね?」

小春の問に十六那は大きく頷き、話を続ける。

「私達がバイコーンを倒したとき死体は光になって消えたけど、一部は私達に入り込んだでしょ?

あれがバイコーンを構成していた恵那よ。

私達は経験値として恵那を得た。

水も食べ物も恵那で出来ているのは話したわよね?

基本的には経験値として能力向上なんかの糧になるけれど、余波分は簡易的な栄養や水分補給にもなるそうよ。

恵那を得ると体力なんかもほんの僅かだけど回復するらしいわ」

「うへっ、バイコーンを食べた事ようなもんか」

「そのままでは無いけれどね。汚れた川や湖の水を濾過や色んな処理して飲むのに近いかも知れないわ。

ただ今の現象としては恵那はほんのおまけみたいなもので、基本的には霊格の向上が原因みたいね」

十六那は静かに瞼を閉じ、しばしの間思案した後目を開いて三人を見回した。

「多分冒険者ギルドで話される内容は冒険者としての、魔物の討伐などが中心の説明になるはずよ。

それも人並みか少し霊格が上がった段階の、あくまでも一般的な、与えられた知識の域から外れる事のない狭い範囲の内容ね」

「つまりはギルドで説明される事、それ以外の何かがあるという事ですか?」

十六那の言葉に貴彦が尋ねた。

十六那はうなずくと、いつも通り語り始めた。

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