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堕天使の詩  作者: ピーコ
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堕天使 其の九十二

わたしのこころの傷は


治らない


どんなに


いろんな方法を試してみても


治ることはなかった


ただ


今は


日々の日常に流されて


忘れている間だけは


幸せだと感じるようになった



こんなにも


子供の頃に


あなたからの愛を


もらえなかったことが


苦しくて


切なくて


悲しくて


もどかしくて


恨めしくて


でも


もしかしたら


というわずかな期待に


一縷の望みをかけては


裏切られて


その繰り返しだった


子供時代


そして


わたしは大人になった


言葉では例えられないほどに


寂しくて悲しかった


子供時代



それが


わたしにとっては


普通だった


でも


わたしは何かを欠落して


大人になっていた


人と関わり合う事が


出来なくなっていたのだった



それは


わたしにとっては


致命的な傷で


重症だと


自分で気づくのにさえ


時間がかかっていた



他にもまだまだ


欠落しているのだろうが


無知なわたしには


それすら分からない


分からないまま


生きている



生きてる意味を醍醐味を


知らないまま


今わたしは生きている


屍のように



わたしは


何の為に生まれてきたのか


なんで生まれてきたのか



どんなに


この言葉を


あたまの中がおかしくなるほど


繰り返して自分に問うたであろうか



愛がないと


生きられない



愛がもらえなかったら


壊れるんだよ


生きた屍なんだよ



わたしは



そうあなたに言いたかった


わたしの苦しみをあなたに


思い知らせてやりたかった


ただあなたの愛が


子供の頃に欲しかったんだと


寂しかったんだと


あなたに言って


思い知らせてやりたかった


けど


わたしはあなたに言えなかった



わたしのあなたへの愛が


それを躊躇わせたから



わたしは本当に


愚かものだな


でも


それでいいんだ














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