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プロローグ
俺は、こう思っていた。この世界は腐っていると。
頑張って努力しても認められない。結果を出せば嫉妬される。どうすれば、いいのか。
その答えが未だに出てこない。
ただ、無難に過ごせばいい?環境が悪い?
そんなことを言ってみたらキリがない。
そんな俺は、中一のとき、二次元。アニメや小説に出会った。
そうしたら、どうだ。世界が変わった。
そんなの、利益だけを求めている、所詮は創作物だと思うだろう。
だが、違うのだ。いや、違うというのは少し違うか。
ただの創作物に、俺は心を奪われた。現実で悩んでいたことが、とてつもなく小さなことだと思えるほどに。
それと同時に、三次元への未練が全く無くなったのだが。
でも、俺はそれで満足だった。