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26・号泣

夜になり誰もいないことを確認して人間の姿になる。


「ふぅ~。やっぱりこの姿の方が移動しやすいよね。はぁ~。早く大人になりたいなぁ。そうしたら人間より足が早いから朝も夜も移動範囲が広がるのに・・・。」


私はため息を付き、今日は何をしようか考えた。


といっても今回も


夜のワンダホー!に行く。


塾を探す。


猫の集会に行く。


の選択肢しか今のところは知らない。


「う~ん。どうしようかな?」


一瞬、イケメンとお話しするカフェ、夜のワンダホー!に行こうかと思ったのだが、2日連続で犬のクルードさんにお世話になるわけにはいかない。


「よし!今日は猫の集会に参加しよう。」


そう私は決心した。

猫の集会。そう、猫の集会に行くのは2日ぶりなのだが、不思議と長く行ってなかったかのような気がする。

それは猫の集会から解散して、いろいろな事があったからそう思うだけだろう。


「猫の集会って、いつもあの公園でしているのかな?」


そう、カキ姉さんの後を付いていき、知った場所はあの公園の土管がある場所であった。猫は気紛れなので必ずあの場所で集会をしているとも限らない。それに、人間にも見つかったのなら尚更だ。


しかし私はそこしか猫の集会の場所は知らなかったので、ダメ元で行くしかなかった。


商店街から公園までは少し離れていた。子猫の足ではとても時間のかかる距離だったのだが、今は人間の姿なので子猫の時よりは時間がかからなかった。


『間取浜公園』


私は公園の看板を見て確認する。うん!猫の集会をしている公園で間違いない。

不思議とドキドキしてきた。考えてみれば私はまだ1回しか参加していないので、皆のことはあまり知らなかった。


私を助けてくれたカキ姉さん。大きな声で笑うゴンゴドラス。みんな何をしているのかな?と思い、うきうき気分で土管がある場所を目指し歩いていく。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「グスン!グスン!ひっく・・・・・。」


えっと、何から説明すればいいのか分からないが、ウェルが泣いていて皆が励ましている状況の時に、ちょうど私は集会の場所に来たのだが、一体何があったのだろうか。ついでにいうと、ゴンゴドラスはお腹を抱えて笑っている。


「みんな、こんばんは。ねぇ、何があったの?」


私はウェルの周りに集まっている人達の顔を一人一人見る。


「聞いてくれよ、花!実はね。今日、商店街にシャム猫の野良子猫がいたらしいんだよ。それで、飼い主が僕ちんのお嫁さんにしようとしたのだけど、嫌だったのか、逃げていったらしいんだよ!」


ウェルは時々涙を拭きながら言った。


「そ、そーなんだ。それはショックだねー。」


私は目をそらし、冷や汗をかきながら棒読みで言った。しばらくはみんなの前では猫の姿になれないなぁ、と思った。


「プフッ!」


「ガーハッハッハ!」


私がシャム猫の子猫と知っているゴンゴドラスの笑いは更に大きくなり、カキ姉さんは私がシャム猫の子猫と知っているのか、今の状況で分かったのか知らないが、右手を口に当て小さく笑っていた。


「大丈夫だよ!ウェルさんにはいい猫が見つかるよ!」


とりあえずウェルが泣いているのは私にも原因がある。私はウェルを励ますことにした。


「ゴンゴドラスさん!笑うのはとても失礼ですよ!少しは花さんを見習いなさい!」


シスター・キャットはゴンゴドラスを指差し怒っていた。


「ガーハッハッハ!だって、ふられてやんの!それに花が励ましているのが更に面白い!」


どうやらゴンゴドラスの笑いは止まることはないようだ。

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