表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/36

16・選択

空が薄暗くなり、夜になった。

私は試しに誰もいないことを確認してから人間の姿になるように念じた。


すると私は見事、人間の姿になれたのだ。


「やったー!」


私は万歳をするかのように喜んだ。


さて、私は何をしようか考えた。集会に行くか、塾に行くか、夜のワンダホー!に行くか・・・・。


猫の集会は自由参加である。時々大切な話をするみたいだが、ほとんどがゴロゴロするだけの集会である。


塾という場所はおそらく、猫の集会と同じだろう。人間が話をしたり、ゴロゴロしたりする場所だと思う。


夜のワンダホー!については全く分からない。夜のワンダホー!を紹介してくれたゴールデンレトリバーのクルードにどんな店なのか聞き忘れていたからだ。


夜のワンダホー!・・・・・・気になる!


「夜のワンダホー!ってなんだよ!!」


私はつい大声をだしてしまった。何故だろう。"集会"や"塾"という言葉よりもすごく印象に残る言葉だ。


(夜のワンダホー!夜のワンダホー!夜のワンダホー!・・・。)


頭の中で言葉が無限ループする。


(よ~~る~のワ~~ンダホー!よ~~る~のワ~~ンダホー!よ~~る~のワ~~ンダホー!)


いつしかその言葉は私の中でリズムをとっていた。


そして、しばらくリズムをとっていると、頭の中で二足歩行のゴールデンレトリバーが十数匹現れ、輪になりぐるぐると盆踊りみたいな躍りを踊っている。


私は決心した!


「夜のワンダホー!に行こう!」


私は夜のワンダホー!に向かって足を進めたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ