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14・遭遇

こんにちは。

今年最後の「猫の集会」の投稿です。

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

茂みに逃げた私はカラスに見つからないように間取浜公園を抜けていった。道路に出た私は公園を振り返る。

私が見た感じではカラスはいないようだ。

私はホッとして再びアスファルトを歩き始めた。


しかし、安全と思ったのは気のせいであった。誰かにつけられている。そう思ったのは公園を抜けて数分後の出来事であった。

後ろから凄く何かの気配がする。カラスが歩きながら付いてきているのだろうか、それとも仲間の猫だろうか。


私は歩いている足を止め、後ろを振り返る。


!!


私は振り返り言葉がでなかった。そこにいたのはカラスでも猫でもなかった。

大きくて恐そうな柴犬が私を見ていたのだ。


「ウウー!!」


しかも威嚇をしている。私は全く悪い事をしていないのに!本当に何もしていないのに!

ただ、歩いていたら何かモフモフしていて細長い物を踏んだ気がしたが・・・・。


「バウ!バウ!バウ!バウ!」


とうとう犬は凄い大声で吠えてきた。


「ミィ・・・。」


あまりにも恐かったので、私は力なく鳴いた。

しかし、犬は吠えるのを止めなかった。

当たり前だけど、子猫な私と犬では大きさが違い、もし逃げてもすぐに追いついてしまう。

だから、私は逃げることも出来なかった。


(こ、恐い。私はこれからどうなっちゃうの?)


私は心の中でそう思っていた。すでに吠え続けている犬はもう目の前にいるのだ!


「バウ!バウ!バウ!」


ずっと吠え続ける犬、そして涙目で見つめる私。しかし吠えるのを止めない。


(もうダメだ!)


私が観念して目を閉じた時であった!


「ワオ~~~ン!」


私の後ろから犬の吠える声が聞こえた。そう、それは私にとっては恐怖でしかない。一匹だけでも恐いのに、それが二匹になったのだ。


「・・・・・。」


私も犬も静かになる。今頃、私をどうしようか迷っているのだろうか?

ゆっくりと私は目を開けた。すると、私を吠えていた犬が去っていくところであった。


私は意外な結果にキョトンとしていた。そして、もう一匹、後ろから吠えた犬はどうしたのだろうと思い振り返ると、そこには大きなゴールデンレトリバーが立って私を見下ろしていた。


ビクッ!プルプル。


私は大きなゴールデンレトリバーを見て震えてしまった。ゴールデンレトリバーの顔が私に近付く。

私は再び思いっきり目を閉じた。

すると、ゴールデンレトリバーは意外にも私の頬をペロペロと舐め出したのだ!

30日に短編で「猫はふて寝する」と「猫の集会」のコラボ小説をアップしたいと思います。

そちらの方も是非ご愛読をよろしくお願いします。

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