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風の祈り  作者: 銭屋龍一
最後の祈り
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最後の祈り

 やれるときに、やれるだけのことをやってこなかった。

 それがすべてだ。


 今はもうやれることがあまりにも限られている。

 それでもそのすべてをまだやるのならば、万に一つの確率で奇跡が起きるかもしれない。

 だが奇跡はけして起きない。


 もはや前に進む力を失っている。

 自ら己の人生に白旗をあげているのである。


 前回までのものは四年前に書いた。

 当時としても、もう手遅れであったろう。

 それでもまだ当時は書き続ける力は残っていた。

 捨てるべきを捨て、新たな地平に踏み出す意欲を持っていた。


 すべてに目を通された方がいらっしゃれば、この断章の連続では、結局どこにも行きつけないことははっきりと感じられたと思う。


 そのような様々なものを含めて、そこに立ち昇る力を、人は才能と呼ぶ。

 それは見まがうことはない。

 はっきりと異質で、力強く、己のみで屹立する姿がそこにあるはずである。


 落書きに墓は必要ない。

 けれどもそこにこもっていた思いには鎮魂が必要であろう。


 この断章の連続を、今、墓にいれ、思いを成仏させる。

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