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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

全力疾走した後に振り返る

作者: ヒロモト

おい見ろよ!

バッグを胸に抱えてあご肉を揺らしながら公園を走るおじさん。

ペットボトルの麦茶を落としても止まらない。

あれが僕だ。

ギリ通報されてもおかしくない。


2週間ほど毎日走っている。

1日どこかのタイミングで50メートル。

それも全力で。

20年は走っていなかったので足が全くイメージに付いてこない。

膝も痛いし、肺は破裂しそうだし、息を整えるのに3分は前かがみにゼーハーゼーハーする。

筋肉痛ってこんな治らないモノだっけ?


なぜこんな事を始めたか?


走り終わった後に後ろを振り返るのがとても楽しいからだ。


たった50メートルだが(うーん。これだけの距離を僕は全力で走ったのか)と誇らしい。


中年から初老に向かう途中の僕にとってこの時間は最高だ。


僕以外の人から見たら。ただ汚いおっさんが走っただけなのだが。


振り返って


「……まるで人生だな」


と呟くまでがセット。


楽しいことなんてほとんど無い人生だったが、振り返るのも悪くない。


最近辛いことも振り替えれる様になってきた。


若い時には出来なかった事を探すのが年を取ってからの最高の娯楽だな。


麦茶を拾って帰るとしよう。


まだ吐きそうだ






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