エピソード2 パチンコの確率は渋すぎる!
場所は自習室。目の前にはホワイトボード。前に立つはM。
俺とSは背筋良く着席していた。
M「では今からパチンコが何たるかを解説する。心して聞くように!」
(M。テンションが高まると人格が少し変わる。)
俺、S「アイアイサー!」
(こちらもノリに乗る)
「まずパチには0.2円パチンコ。1円パチンコ。4円パチンコがある。俺らがやるのは1パチだ。4パチは絶対にやるな!」
「せんせー。なんでですが?」
「4パチは人格が歪む…負けも勝ちも多くなりすぎる、、少なくとも就職するまではやるな。」
「せんせーやった事あるんですか?」
「ある……」
Mせんせーは遠い目をしていた。それは初日の出を山頂から見るような、、、遠い遠い目。
「まあ今回は1円パチンコだ。まあ1000円払えば玉が1000発貰えるってことだ!
そしてここからパチンコの解説に入る...…。いいか、まずパチンコとは、台があったとしたら右下にハンドルっぽいものがある!これをかるーく回す。そうすると台の左の方へ玉が弾き飛ばされるんだ。これを繰り返して台の中央にあるヘソと呼ばれる場所に入れる。そうすることでルーレットが回るのだ!!」
「え、、1000円払えば1000回転できる訳じゃないのか?!」
そう。パチカスの人には常識かもしれないが、俺とSは完全初心者。まずそこに驚く。
「その通りだ!大体1000円払って60回転ぐらい出来れば良い方だろう。これはお店の人が朝に釘をコーンと叩いた時に変わる。」
「なるほど。漫画とかでよく言う釘を見るって言うのはそういう事か」
「そうだ!そして回転が始まったらまずやること、、それは1/319を当てることだ!!」
「へ???」
驚きのあまり俺とS、、固まる。。
「ちなみにこれは独立した確率だ!!」
ん、、こいついまなんといった。1/319?しかも独立した確率??
「ん?独立してるということはそれは1/319を自引きしろってこと?しかも1000円で60回転しか回せないのに??」
「そういう事だ!そこからが始まりだ!!」
俺、S「すーー」(空気を吸い込む音)
「渋すぎるだろ!!!!」