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オイルタンカー  作者: げのむ
8/15

オイルタンカー 第八話 インドネシア

インドネシアの発展は、これを書いていたときには予想できませんでした。、

 8


 インドネシアは、東南アジアの南部に位置している、共和国制の国家だ。

 正式名はインドネシア共和国といい、首都はジャワ島にある、ジャカルタになる。

 面積は約192万平方メートル。人口は約2、7億人(2020年時点)。民族は大半がマレー系だが、ほかにもジャワやスンダ等、なんと約3百種族もいる。

 インドネシアの特徴は、東西に5千110キロメートルと非常に長い、赤道にまたがる1万8千110個以上の大小の島々で構成されていることだ。

 インドネシアは、世界で最多の島々を抱える国家なのだが。でもじつは、島の正確な数についてはインドネシア政府も把握ができてないので。それが原因で一部の地域では紛争さえ起きている。

 そんな馬鹿な、と思うが。実際に地図を広げてたしかめてみると。本当に、どこからどこまでがインドネシアなのやら、よくわからない。

 大陸側から突き出した半島の下にある、大小さまざまな島々の連なりがそうなのだろう、と推測するよりない。

 インドネシアの産業は、製造業が、全体の20パーセントを占めており。経済面では、内需拡大をバネに現在も発展中にある。

 漁業も盛んではあるが、島が多いだけまとまってないローカルなものらしい。

 これだけ島があるのだから、大きな島と小さな島のあいだで格差も激しくて、島ごとに民族や文化がバラバラなのは、容易に想像できる。

(実際に、貧富の差は激しい。首都があるジャワ島に投資が集中してしまい。ジャワ島以外の地方は、漁業や農業でやっていくよりなく。それが格差を助長している)

 インドネシアのもうひとつの特徴は、ここが世界でも一二を争う、海賊が出没する海域であることだ。

 インドネシアの海賊たちの正体は、じつはその多くが仕事が無くて生活できない、船員や漁師たちだ。

 海賊になった連中の記録を見ると、次のような証言がよく出てくる。

 船員の仕事が何年も見付からなかった。タクシーの運転手など、ほかの仕事をしても低い収入にしかならない。そんなときに、船員仲間から仕事を紹介されてとびついた。まさか海賊だとは思わなかった。

 夜に雇い主といっしょにボートに乗って目的地にまで行くと、他の船員たちといっしょに狙った船に乗り込んで盗みを働いた。海賊だとわかっていたら、やめていた。仕事さえあれば海賊行為には手を染めなかった。云々というものだ。

 インドネシアでの漁師の日収は低い。そこで夜は漁をして、昼間は働き口があれば近隣の島で土木や建築や農作業の日雇い仕事につく。それでも一日の収入は多くはない。

 彼らが海賊になった理由は、自分が置かれている貧困状態から手っ取り早く脱出するためであって、証言通りに、海賊だとは知らなかった、だまされた、ではないのだろう。

 マラッカ海峡付近で起きる海賊事件のかなりの数が、こうした犯罪者の下部組織の犯行だとわかっている。

 つまり、物流の要所である、マラッカ海峡は。インドネシアの海賊たちにとっては。海賊行為を働く絶好の活動場所なのである。


 タンカーを乗っ取った連中のこれまでのやり取りから考えて。乗っ取りの主犯はメイリンたち数名の武装集団であって。ほかの大勢の海賊たちは乗っ取り計画を成功させるために集められたその他大勢の連中だと、想像がついた。

 だが、どうやって。メイリンたちがインドネシアの貧乏海賊たちと連絡をとって。彼らに自分たちの計画を手伝わせるように仕向けたのか。それはわからなかった。

 そこで真壁は、海賊たちと共同生活を送ることになった数日間のあいだに。その疑問を船長を通じて(船長に悟られないように)知り合いになった海賊たちに質問してみることにした。

 けっきょく、核心に迫るようなくわしいことは不明のままだったが、それでもいくつかの疑問は解消した。

 ここにいる彼らは、船長が説明してくれた通りに、インドネシアの名も知らない島々の出身の漁師や船員であること。

 海賊はあくまでも副業で、彼らは人手が足りないと集められて使われる下っ端の連中であること。

 今回の場合も、必要だからと海賊組織の幹部から命令されて。海賊組織の持ち船であるあの漁船に乗せられて。ここまで連れてこられた、らしい。

 ちなみにあのトロール船は。底引き網漁に使っていたが。作業コストの問題で大型船を使った遠洋漁業が行われなくなってしまい。使う機会が減ったので。海賊船として再利用されていたらしい。

 海賊稼業中に拿捕されて持ち主を調べられても、パナマ船籍の登録済みのゴーストシップにしてあるので、疑われることはない。のだそうだ。

 漁船はインドネシアにもどったはずだ。今頃は、インドシナのどこかの僻地の港で、港にならぶ廃船船のなかにまぎれ込んでいる。港を管理している海運局の担当官には、組織の幹部の人たちが賄賂を渡してある。だから発見されない。

 その海賊の男は、船長を通じて真壁に。自分が知っていることを、そのように説明した。

「なんとまぁ。適当な話だな。それで大丈夫なのか」

「おれたちの国の役人たちの腐敗ぶりはひどい。袖の下を渡さないと、役人たちは漁に出る許可証ひとつ出さない。

 そのかわりにカネさえ渡せばどんな悪事にも眼をつぶる。最低だ。だけどおれたちにはそのカネがない。だからもっと最低だ。彼はそう言ってますね」

 海賊の男は、真壁と船長のあいだにすわると。暗い表情で、二人にそう語った。

 真壁は、同情するよ、と船長を通じて海賊の男に伝えてから。彼らに通達されているはずの今後の計画について質問をしてみる。

「あの覆面のリーダーは、海上で原油の移し変えをやるといっていたが、それは本当なのかい? そんなことを、どうやって実行するんだ?」

 知り合いになった海賊の男は、これは秘密だけどな、と前置きしてから、次のように語った。

 今後の計画だが、南シナ海から東シナ海に入ったあたりで、タンカーの航路上に海賊の組織側が手配した原油を積める大型船と会うことになっている。

 そいつは別件で盗んで船籍を変えたタンカーだ、ときいている。

 遭遇したその大型船に近づいて錨を降ろして停船したら、ワイヤーロープで両方の船を固定する。

 相手の船は原油を移し変えるための大型ポンプを何機も用意しているから。そのポンプを使って、33万トンの原油のうちで移し変えられるだけのオイルを相手の船へと移す。

 その後、タンカーと大型船は別れて、それぞれ別の場所を目指す。

 おれたちはその原油を移し変えた大型船に乗り込んで、共和国の地方の港にむかう。そこで原油をあつかう闇取り引きの業者に会い。原油を転売して、得たカネをみんなで山分けするんだ。

 タンカーと残りの原油は、ブリッジにいる連中がどこかに運ぶ。きっとまたどこかの別の取り引き業者が待っている港まで持って行って、改装して別の船にしてから、どこかに転売するんだろう。

 こっちの方がでかいカネになるが。おれたち下っ端は、積み替えた原油分で我慢するよりない。

 ハラも立つが、それよりも山分けされるおれの取り分がどうなるのか、そっちのが心配だ。

「あんたたち捕虜は、港に到着する前に、どこか途中で解放されるはずだ。でもどこなのかを決めるのはおれたちじゃない。自分たちはブリッジにいる奴らに従うだけだ。そう言ってますねぇ……。

 それじゃあ、ブリッジを占拠している連中は、ここにいる海賊たちとは、また素性が違う奴らなんですね。もしかすると、インドネシアの反政府グループの関係者だとか? だからあんな、テロに使うような爆発物を用意していたんでしょうか?」

「さ、さぁ。そのあたりは自分にはサッパリです。見当もつきません」

 まさか、ブリッジを占拠しているメイリンたちと自分は知り合いだ、と話すわけにもいかないので。真壁は考え込んでいる船長に、そうとぼけてみせる。

 監禁状態におかれていた真壁や船長たちの境遇に変化が訪れたのは。タンカーの乗っ取りが起きてから、3日目の正午近く。ちょうど海賊側のタンカーに遭遇すると言っていた海域までもう少し、とせまった頃だった。

 ブリッジを占拠していた覆面の一団が降りてくると、配下の海賊たちを集めてなにか指示を出す。

 海賊たちは命令をきくと、あわてて行動を開始する。

 海賊たちは、監禁していたタンカーの乗組員たち23名に、立って移動するように、と命じる。

 それから彼らを、甲板まで連れ出して、そこに整列させる。

 なにが始まるんだ、と不安な気持ちでいる23名の乗組員と1人の護衛役の前に立ち、覆面のリーダーは。そばに武装した仲間たちをともなった状態で、大声でこう彼らに告げる。

「これから私たちは原油の移し変えのために仲間の船とランデブーをする。だが船の特徴や乗組員について君たちに知られたくはない。そこでその前に、君たちを解放する、と決めた。

 約束通り、君たちを解放しよう。ブリッジにいる仲間がタンカーを停止させるので、そのあいだにこのタンカーに積んでいる救命ボートを海に降ろして、それに乗り込んでもらいたい。

 前もって断っておくが、救命ボートに積んである備品の緊急用無線機は取り上げさせてもらう。

 飲料水、非常食、コンパスは許可しよう。ボートにはエンジンと最低限の燃料は用意されているので、自力で人がいる場所にまで脱出してもらいたい。いいね?」

 覆面のリーダーの命令をきいて、船長を始めとするタンカーの乗組員たち全員は驚いたものの、それからホッと安堵をする。

 それから全員で協力して、タンカーに取り付けてある作業用のクレーンを動かして、備え付けの救命ボートを、海に降ろす作業にとりかかる。

 真壁もいっしょにその作業を手伝いながら、だが胸中では。なぜこんなタイミングでおれたちを解放するんだ? なにかたくらんでるんじゃないのか? と自問自答をくりかえしていた。

 真壁のその疑問は、海面に降ろした3隻のゴムボートを、はぐれないようにロープでつないで。それぞれのボートに乗組員たちが乗り込んだところで。

 覆面のリーダーが真壁にむかって、お前は残るように、と命じたことで現実となった。

 タンカーの船長はあっけにとられたものの、すぐに自分の前に立つ海賊のリーダーに詰め寄って、猛然とその命令に反抗する。

「待て。どういうことだ? 約束と違うぞっ! 全員を解放すると言ったはずだっ!」

「この護衛の男は、我々が原油の移し変えを無事に終えるまでの保険だ。

 君たちが、なにか我々の知らない手段で味方側に連絡を入れるかもしれない。原油を移し変えている最中に、海警局の監視船に来られては困るからな。

 この護衛役がこちらにいるかぎりは、そういうことは控えてもらう。わかったな?」

「しかし、そんなことは許されない! 彼もいっしょに解放しろっ!」

 そう言って食い下がろうとする船長を、真壁は押しとどめると、船長を説得にかかる。

「いえ、いいんですよ。船長と乗組員の皆さんは、このまま脱出をしてください。おれは自分のやるべき役目を心得ています。ちゃんと生き延びて脱出して、また皆さんに再会しますから」

「しかし……」

 真壁一人だけを敵の手中に残し、自分たちだけで脱出する、その選択ができずに躊躇している船長の様子を見て、真壁は船長の手を取ると、どうかお願いします、と言いきかせる。

 船長は険しい表情で考え込み、思い悩んでいた。

 船長は、自分が置かれている立場と、この状況でなにができるのかをじっくり考えてから。

 わかりました、と頷いて。船員たちが請うような表情で待っている救命ボートに乗り込み。

 タンカーに残った真壁と向かい合うようにボートから敬礼をして別れの言葉を呼びかける。

「どうか、御無事でっ!」

 海賊側に許可された取り付け型の船外機、つまり小型のエンジンを始動させると、ロープでつないだ3隻の救命ボートは、タンカーから遠ざかっていく。

 乗組員たちにまじってボートのなかで敬礼をする船長の姿が小さくなっていくのを、真壁はタンカーから黙って見送る。

 真壁のとなりで、この一連のやりとりをいっしょに見守っていた覆面姿のメイリンは。ゴムボートとの距離が充分にひらいて、向こうからこちらが見えなくなるまで待ってから。

 ついに我慢できずにふきだすと、必死に我慢していたのだろう。ハラを抱えて大笑いを始める。

 メイリンは真壁の背中を叩いて、真壁の身体を寄りかかり、おかしくてしかたない、と言った様子で笑い続ける。

 あいにくと真壁は、そんな気持ちにはならなかった。

 自分にもたれかかって馬鹿みたいに大笑いをしているメイリンを見下ろすと、低い声で尋ねる。

「なにが、そんなにおかしいんだね? おれには笑う要素なんて、ひとっつも見付からないんだがね?」

「だって、だってさ。あいつ、自分たちが護衛の役目の人間に裏切られているのも知らずに、真面目にあんなことを言っているんだもん。

 二人のやりとりを、となりで気難しい顔をしてうかがってるのが大変だったよ。いつふきだしちまうかと心配でさ。

 あんな人がいい船長をだますなんて、真壁さんも悪党だね」

「まったく、その通りだよな」

 笑い続けているメイリンとは対照的に、真壁は沈んだ態度と表情で、自身にいいきかせるようにそう同意をする。


 捕虜にしていたタンカーの乗組員たちを船から降ろしてしまうと、タンカーに残っているのは、ブリッジを占拠しているメイリンをリーダーとする完全武装した小数のグループと、その配下の30名ばかりの貧乏海賊たちと、それから一人残された真壁だけになった。

 どうやらメイリンはよっぽど嬉しいらしく、タンカーの甲板を行ったり来たりしながら、ひどく興奮した様子で。これでようやく準備が整った、計画を実行できる、と独り言をくりかえしている。

 計画があるなら、それが予定通りに実行されて、狙い通りの効果が現れるまではぐっと黙っているべきだ。だのに我慢できずにくちにしてしまうメイリンを見て、真壁はあきれてしまう。

 メイリンはまだ興奮がおさまらない様子だったが、タンカーの甲板に集まっている海賊たちに向き直ると、自分に注目するように言ってから、次の指示を出す。

「重要な話がある。よくきいて欲しい。原油を移し変えるためにこの先で合流するはずだった味方の船だが、予定が変更になって来れなくなった。船は来ない。そこで今後の計画を大幅に変更する。

 行き先を変更して、我々は再び南シナ海にもどる。めざす先はシンガポール、マラッカ海峡だ。自動船舶識別装置を切ったあとで、すぐに行動を開始する」

「×××?」

「×××!」

「×××!!」

 当然のことだが海賊たちは驚愕すると、ふざけるな、どういうことだ、とメイリンのまわりにつめよる。武器をたずさえたメイリンの仲間が、怒りの表情で集まってきた海賊たちを押しとどめると。彼女が説明をできるように、それ以上近づくのをふせぐ。

 メイリンは続ける。安心してもらいたい。予定が変更になったからと言って、君たちが受け取る報酬が変わるわけではない。むしろ原油とタンカーの売却を行うよりも早く、大金を手にできるはずだ。あと数日の我慢だ。そうすれば君たちは金持ちになれる。

 船は来ない、ときかされて海賊たちは、険しい顔つきでメイリンを糾弾しようとしたが、メイリンが、落ち着いて自信たっぷりな態度で、なにも問題はない、カネはだす、と説明するのをきいて、それならいいだろう、と不承不承納得してそばを離れる。

 海賊たちが立ち去ったあとに、だが真壁だけが、なにか言いたそうな顔でその場に残っていた。

 真壁に気付いたメイリンが近づくと、武装した仲間に、大丈夫だ、と指示をしてから不思議そうに尋ねる。

「なにか、私に言いたいことでもあるのかしら?」

「船長たちを解放したのは、本当に合流する船やほかの海賊たち、タンカーが向かう先の港を知られないにするためだったのか? まさかとは思うが、最初から船は来ないことなっていたんじゃないよな?」

「へえ、真壁さん。さっき私が海賊たちに話した説明の内容がわかったの? インドネシアの言葉を覚えたわけ?」

「海賊たちと知り合いになったんだよ。またクビをはねられるかも知れないが、話してみるとそれなりに話の通じる連中みたいだしな。ともかく、カタコトだけどこちらの言葉がわかる奴もいたから、そいつに通訳してもらったんだ」

「それはよかったわね。船長や乗組員たちがいなくなっても、さびしい思いをしなくて済みそうじゃない」

「なあ。船長たちを脱出させたのは、タンカーの向かう先を誤認させるためのブラフだったんじゃないか? もしかすると?」

「さすが、真壁さん。その通りよ。脱出させたタンカーの乗組員たちは。私たちが海の上で別の船と合流して、東南アジアの僻地の港に待っている盗品を売りさばく業者のもとに向かった、と思っているでしょう。

 マレーシアやフィリピンの沿岸警備隊の船に救出されたあとは、間違いなくそう証言するはずよね」

「つまりは、行き先を撹乱させるために、わざわざそんな面倒でまわりくどいことをしたのか? さっきの説明だと、マラッカ海峡に行くとか言ってたが。船長たちに、このタンカーがマラッカ海峡にもどるのを知られたくなかったのか?」

 真壁が、わけがわかない、といった顔でそう尋ねるが、メイリンは、これ以上のことは話せない、自分で考えてみたら、と笑ってかえして、ブリッジへともどるために仲間を引き連れて、その場から立ち去る。

「なにが起きるか、それは現地についてからのお楽しみよ。いろいろと想像をたくましくして、期待していて頂戴ね」

 メイリンたちの一団が立ち去ったあとには、不満そうな顔でいる真壁がその場に一人で残される。

 船長も乗組員もいなくなり、敵である海賊たちと、なにかたくらんでいるメイリンたちに操船されているこのタンカーで、真壁は孤立無援の状態に立たされる。

 どうやら監視も付いてない様子だし、救命ボートもまだ残っているのだから、ボートを奪ったタンカーから脱出するという選択もできた。

 だが真壁は逃げ出すよりも、海賊たちに乗っ取られたタンカーが、世界でもっとも危険な船の難所に向かっているそのワケを考えてみる。

 海上で停止していた巨大タンカーは、再び機関の出力を上げると、海上でゆっくりと円を描くように180度の方向転換を終えて、この巨大船が来た航路をもどり始める。

 だがそのタンカーの行動は、ブリッジにいる海賊の一人がメイリンの指示通りにAISのスイッチを切ったために、陸上側からは追跡不能となり、目的地であるシンガポール、マラッカ海峡に到着するまで発見されることはなかった。

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