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ソフトテニス  作者: 山西タツキ
5/55

作戦

味方のロブで相手後衛がレフト方向へ走った。

見極める事が大事だ。

ネットから一歩下がった位置で待つ。

シュートボールか、ロブか。

シュートボールならば、逆クロスか、ストレートか。

相手の動き、もしくは状況から決断を起こす。

ここは全力で後ろに下がって良い。

逆クロスならば後衛に任せる。

ストレートなら返球さえしておけば良い。

テイクバックした瞬間を見計らって素早く下がり始める。

そこを付いて、直前でストレートに変える可能性はある。

しかし、想像通り。

ロブだ。

前にいたならジャンプしてもギリ届かない高さ。

俺は下がり切らない。

ストップと同時に、膝を曲げて、高みへ飛び上がる。

テニスではあまりしない動き。

でもこれこそが、決めにいく為の一手だ。

ガッドの上側で捉えた硬い衝撃。

相手コートのセンターバッグに突き刺さった。

味方から、ナイススマッシュ!という掛け声を貰う。

後ろまで下がっていたならば、決め手にならなかった。

距離が空けば、ただのストロークだ。

仮にそうなったとしても、リスクを回避した作戦はナイスだった。

当然だ。

しかし、これで歓声を上げるギャラリーが居ないとは。

今のプレイが勿体ない。

相手の応援は、マグレマグレッと仲間を鼓舞している。

分かっていないならばそれで良い。

順調に進めるのみだ。

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