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ソフトテニス  作者: 山西タツキ
4/55

布石

試合開始の合図。

思ったよりもギャラリーは多い。

やはり相手は大学のサークルらしい。

チームで揃えたウインドブレーカーマンが並んでいる。

緊張はあるが、それよりも高揚を感じている。

久々のこの空気感が、懐かしくて。

感慨に浸っている場合ではない。

味方のサーブから始まる。

ファーストを外し、セカンドでゆるい球がサービスコートに入る。

少し後ろに退いて、相手の手を待った。

高くないバウンドに入り込みトップ打ち。

明らかに抜きに来る構えだ。

反射で返球するしか無い、見ろ、見ろ。

バサッっとネットに吸い込まれていく。

力み過ぎたみたいだ。

ネットに掛かったポイントから上へ来ていたら、右胸あたりか。

大丈夫だ、取れていた。

それに、今のプレイは一つ取っ掛かりを作った。

それはともかく、セカンドに成ったらローボレーまで下がった方が良いだろう。

あの打ち込まれる球は、張り付いてはいけない。

打ち込まれないような工夫が無いセカンドは、前衛に取って危険だ。

立ち位置を移動して、次のプレイを待つ。

今度はファーストサーブが入った。

自陣は締めておこう。

俺をかわして後方への返球。

レシーブ後、すぐに前へ詰めてくる。

取り敢えず、平行陣の線は消えた。

両者陣形に着いた今からが、本当の戦いとなる。

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