6-6 白沢茜たちと、謎の商会。一体、何鳴海会なんだ……???
鳴海会……いや、なの字の雰囲気が異様に強い、匿名商会からの取引!
唐突に始まったそれに、私たちは、ゴクリ! っと生唾を飲み込み!
緊張しながら、メールを打った!!!
・茜
えっと、ギーレン王国の情報に関する、取引ですか?
・匿名商会
ええ。そうです。実は、ギーレン王国のツワラ・ギーレンは、数日前から武器を買い集め、海賊も集めていたんです。
海賊も?
・匿名商会
ええ。私たちは、武器の販売のみで、そこはノータッチですが。ツワラは、かなり熱心に口説いていましたよ。
特に、大海賊と言われるPK海賊たちを。
・茜&桃&唯
あー……
なるほど。アミラちゃんの国を、名もなきNPC海賊が襲ったわけが分かった。
勧誘の中で、キレさせたんだな? PK海賊たちを(白目)。
・茜
もしかして→PK海賊ブチギレ
・匿名商会
その通りです。最初はやんわり断ったら、軍を向けてきたので。
分からせるために殺しました。
皆殺しです。
まァ分かる。
私でもそうする。
・匿名商会
次いで、国に乗り込んで、村、街、都市を焼き払い。
王都を蹂躙して、城を破壊し、ツワラ・ギーレンをぼこぼこに。
それも分かる。
多分、私たちもやるわ。ええ。
・匿名商会
それで、今後は絶対に手を出さないので許してほしいというので。
金・財宝・家財・武器・船を、全ていただきました。
・茜&桃&唯
うわァ……
いや、そこまではしないわァ。経済壊れるもん。
やっぱ、鳴海会やっべぇ(再確認)。
・匿名商会
っで、その後ですが。ツワラ・ギーレンは住民に重税を課し、国民を兵士にして狩りを強制的に行わせ。その重税と素材で金を作り。NPC海賊を雇ったようです。
その後の事は、知りません。
っが、その後にワドルド王国は潰され、その海賊団は先ほどあなた方によって潰されたようですね
・桃
お、おう。
・唯
え、ええ。そうですね
・茜
……あの、監視してる? 私たちの事。
やってるレベルで、情報知ってるんですけど???
・匿名商会
いえ、我らは商会なので。
商人・旅人・人魚・精霊。様々な方法で、情報は集まるのです。はい。
・茜&桃&唯
ええ……
つまり、情報筒抜けってことですね。分かります。
こっわ!!!
・唯
……話を戻しましょう。
つまり、『元からワドルドを襲う気だった』ツワラ・ギーレンは、鳴海会を手ごまにしようとして返り討ちにあい、財政破綻。
っで、重税と徴兵で金を稼ぎ、海賊にワドルド王国を襲わせたと。
・匿名商会
ええ。国を捨てるのか、2国統治するのか知りませんが。それで稼ごうというのでしょう。
そして、そのまま。あなた方に潰されるわけですな
おう、なんという……
ちょっと適切な言葉が思いつかないが、地獄を見たような気分になった。
・匿名商会
で、話はココカラです。取引しませんか?
・桃
え? 今のが取引じゃなかったの?
・匿名商会
今のはサービスです。お代をいただいておらず、こっちがしゃべっただけですので
・唯
あー、つまり。これから先は対価がいると
・匿名商会
左様です
・茜
……ちょっと、お待ちください
・匿名商会
どうぞ
――プライベート・メッセージに、桃と唯を招待しました!
・茜
え、どうする?
・唯
何を要求されるか、分かんないのは恐いわ
・桃
というか、証拠は得られて、ツワラ・ギーレンが犯人ってわかったから。
もういいんじゃない?
・茜&唯
それはそう
・茜
じゃあ、断る感じで?
・桃&唯
異議なーし
っと、纏まったその時!!
――事件の裏が知れて、選択肢が増えました! 革命ルート、戦争ルート、暗殺ルートが出ました!
――必要な情報を買えば、ルートに進めます!!
・茜&桃&唯
え!?
ルートが、開けたのであった!!!




