25-8 魔女の主
「はいはい、死霊はこっち~」
「検査しますね。はい、どうも~」
「えー、特に問題はありませんね! じゃ、こっちにどうぞ」
「! あ! こいつ武器持ってる没収! 罰則!!」
「! 逃げ出した! 牛頭君! ぶっ飛ばせ!!」
「ブモォォォ!!!」
――ドガン!!
「ぐえええ!!!」
「ミンチよりひでぇや! ああなりたくなかったら、ちゃんとするように」
「「「「「は、はいいい!!!」」」」」
さて、俺が死のダンジョンクリアしてから! 魔女たちの生活は、かなり変わった!
ああ、死のダンジョンクリアで、モンスター・コントロールできるようになり! モンスターは敵ではなく味方となって!
「検査するね。天狗君手伝って!」
「わっしょい!!」
「ゾンビ君たち! この人たち護送して~」
「「「「「あああ~~~!!!」」」」」
「あ、逃げた! 悪霊君!」
「お前も死ぬんだよぉぉお!!! んっほおおお~~~!!!」
「!?!? ぎゃあああ!!!」
湧いてくる死霊や怨霊をぶっ飛ばし! 治安大改善!!!
死霊の審査も手伝う上に、強行突破して死のダンジョンで暮らそうとか、天国に行こうとする奴をぶっ殺し!
地獄に叩き落す!!
有能ガードマンとなったのである!!
すごい!!
「よーし、冥府行の魂選別完了! 冥府の入り口まで、ワープします!」
「了解! いってら~!」
――シュン!!!
さらには、ダンジョン内でワープできるようになり!
死者を瞬時に冥府に送れるようになって、仕事が楽になりまくり!!
ヒューーー!!!
これには、先輩魔女たちや、経験者メグたち。そして、新人のロキシーたちもニッコリ!!
めっちゃ感謝された上!
「是非、これを受け取ってください!」
「モンスター変化! 妖怪変化! 大強化の魔法です! それ!」
「!!! うおおお!!!」
っと! お礼に、モンスター変化や妖怪変化が強くなったのである!!
ああ、俺のモンスター変化! 死神も、死神の王に進化したり!
生霊も、大妖怪・生霊となったのだ!!
めっちゃパワーUPしたぜ!!
いいねぇ! へへへ!!!
また、俺の方でも、良いことがあった!!
一つは!
「よーし、手伝ってくれてありがとな!」
「ブモ!」
「ケケケ」
「カラカラカラ!!」
死のダンジョン・モンスターを倒して!
バリア・モンスターとして仲間にすることに成功したこと!!
そう! 目が赤い牛頭・馬頭や! 手足に枷や手錠をはめられた悪霊。ゾンビ。骸骨!
デカい鬼や、鎌を持つ死神に!
「まさかお前を仲間にできるとは思ってなかったけど。めっちゃ驚いたわ」
「あ、驚天動地ィィィ!!! 魂飛魄散んんん~~~!!!」
キセルをすって、煙を吐く! 6本腕の傾奇者!!
あのラスボスである、傾奇者・鬼蜘蛛を! 仲間にできたことさァァあ!!!
実はもう一回挑戦出来て、そこでも勝ったら仲間に出来たんだよね!!
二回目はマジで強かった!
俺も、473までレベル上がってなかったらきつかったよ! うん!
あと、その後何回かボス部屋行ったが、鬼蜘蛛は出なかった。
逆に、黒い人狼や、ナイフを手に持つ吸血鬼とか出たので!
倒して仲間にしたぜ!
戦力アゲアゲだァ!!
ウイーーー!!!
「ヒダールさーん! 出来てますか~?」
「おう! ロキシー! シノン! ルマニ! 出来たぞ! もってけ!」
「「「わーい! ありがとうございます!! ヒューーー!!」」」
あとは、こうやってロキシーたちが喜ぶ!
「よーし! これで警備ロボが充実! 死霊判別が進むぞぉ!!」
「私は判別ロボにしますわ。で、逃げる奴を狙い撃ちです」
「わ、私はパワータイプ。見た目と、パワーで、ぶっ飛ばす! へへ///」
死の国モンスターの素材を使った!
からくりロボが認められたことだな! うん!!
どういうことかというと。
「出来たぜ! からくり! いい感じじゃん!」
っと、死のダンジョン・クリア後!
最初にからくりロボ作って遊んでたら!
「なんですかそれ?」
「ん? これはなからくりロボといってな! 魔力とねじ巻きをすると!」
『カタカタカタカタ!』
「!? え、凄い! 動いた!? え!?」
「そう動けるんだよ! これに武装や、センサーとか付けたら。敵を見つけて攻撃してくれる! 自動平気になるんだぜ!!」
「……」
「ん? どうした? ロキシー」
「「「「「それ使って、死者の魂の検査! もっと楽にできないかな!?」」」」」
「え?! シノン!? ルマニ!? アニ!? メグ!? スミレ!? 先輩魔女たち!? 急にどこから!?」
「「「「「できる!? できない?!」」」」」
「で、できると思いますけど」
「「「「「ならお願い! 力を貸して! ヒダール! 労働に革命を! 自由を! うおおおお!!!」」」」」
「お、おう。やってみるわ」
っと、ロキシーたちに頼まれ!
興味あるからやってみたのだ。
*鬼気迫る勢いに負けたとは言ってはいけない。
その結果!
『死者チェック終了』
「!? え、早い! もう終わったの!?」
「これはすごい! 魔力ある限り、魔女の手より早く済む!」
「問題ありそうなのは隔離して封印もできるんだ! 便利!」
「これで問題あるやつを調べればいいと! いいじゃん!」
「あと、からくりバスというのをヒダールから頂きました! これに、問題ない死者を乗せて! 冥府にワープ! 一気に仕事が楽になりますよ!!」
「「「「「うおおお!!! すっげえええ!!!」」」」」
死者を素早く判別できるうえ! 怪しい奴の封印も可能!
更に、からくりバスに乗せれば! まとめてワープでき!
効率UP!!!
「! あ、逃げた!」
『敵発見。狙い撃ち!』
――BAN!
「ぐえ!」
「おお! 助かる! 一撃で倒すダメージはないけど、足止めが便利! じゃ! フレア・バーン!!」
「ぐわあああ!!!」
「いいね! 連携として助かるよ!」
「そうね! 私たちが間に合わないときは、モンスターたちもいるし! 戦力が一気に増えたわ!」
「助かるぅぅう!!!」
「ウイーーー!!!」
逃げた魂・死者を、足止めし!
魔女の攻撃や、モンスターの餌食にアシスト!
魔女の検査を、より一層強固に!!
「じゃ、この死者を被害者幽霊のいるところまで送って、決闘で」
『分かりました。決闘場までワープします』
――シュン!!
「お願いね! いやー助かるわ!」
「ほんとね! 被害者の幽霊の場所まで送れば、あとはからくりロボが説明してくれて、立会人までしてくれる!」
「こっちは検査とワープと逃走滅殺に集中できるから! ぐっと楽よ!」
「仕事の消化速いって感じるもん!」
「めっちゃいいわァ~! からくりロボ!」
「ヒダールに感謝!!」
「ヒダール最高! 大好き!!」
「「「「「うんうん///!!!」」」」」
被害者の幽霊と、決闘させる場所に送り! 説明や立会人までしてくれる!!
そういう風に、事業を効率化!
魔女がしなければならない事業も、あるにはあるが! その割合をぐっと減らし!
死者の選別量が、もっと多くしても!
休める! おやつ食べれる! 定時で上がれる!
夜の勤務もできるだけ少なくできる!!
そういう体制に、改善! できたのさァァあ!!!
ウイーーー!!!
こうして、仕事が、めっちゃ楽になり! 死者も処理できるので!
彷徨って悪霊になる死者も激減!
魔女たちが、休みを謳歌するべく!
「外に出てショッピングしてこよう!」
「確かに! 流行を知る必要があるわね!!」
「そうね! 大いに楽しみま、あ、そうだ! それらを知って、死のダンジョンの空き地に遊園地作らない!?」
「いいね! ウオーター・パークや、ショッピングモール! ホテルや、映画館! レストラン! 色町も作れるわよ!」
「これで、私たちも遊べる上に! 冥府に送る数がたまるまで! 死者を待たせられる!」
「死者による暴動率も減って! 私たちも楽しい! 一石二鳥ね!」
「「「「「「イエーーー!!!」」」」」
っと、死の世界に遊べる場所作ったり!
地上に出て! ショッピングできるようになったのだ!!
これに大感謝したロキシーたちから!
「これをどうぞ!」
魔女の証をくれて!
「それと、これもどうぞ! うへへ///」
更に、『魔女の主』という称号も、もらった!!
これは、魔法を使うと効果・威力が十数倍になる!! すっげぇ称号である!
「「「「「ずっとあなたを見ています♡! 愛してますよ! へへ///」」」」」
ありがとう! 俺もお前たちを愛しているぞ! へへへ!!!
ああ、テンション上がった!
これは、曲を作りたくなるなァ!!
だから!!
「俺からも送るぜ! お前たちをたたえる歌を!」
――♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♡♡♡ ~~~♪♪♪!!!
俺は、魔女たちの事! 全てを歌に、作曲!!
魔女たちの死と、蘇り! 再会!
悲願達成に向けた進撃に、死のダンジョンのクリア!
そして、幸せに暮らしていくであろう魔女たちを、祝い! 愛する歌を作り上げたのだ!!
「「「「「~~~♡♡♡!!! わあああ~~~♡♡♡!!!」」」」」
この曲を聞いて、ロキシーたちはめっちゃ喜んでくれたぜ!
やったね! イエーーー!!!
っと、そうやって!
俺はロキシーたちと大いに楽しみ!
別のエリアを目指したのである!!
しかし。
まさか、この曲がとんでもない効果を秘めていると、俺は思わなかったのだ。
そう。
メナスたちや、死のダンジョン・モンスターたちを、パワーUPさせることは知ってたが。
まさか!
「この曲すごくいいと思って、鳴海会から買ったら(販売を任せた)。これを聞いた迷いの森の魔女たちが、大幅強化できるんだが???」
この曲を、他のユーザーの迷いの森の魔女イベントで流したら!
魔女たちをめっちゃ強くする効果があると! 鳴海会の検証で分かり!
めっちゃ便利アイテムと化して、大流行!!
SNSで、トレンド1位になることを。
まだ知らない。