25-2 ヒダール! 悪霊宿屋への暗殺!!
――やって来たわね。ヒダール。この宿屋は、見た目は宿屋だけど。店の奥では、違法カジノをやってるわ。
――ここにいる悪霊は『ダルグ』『エビル』『ファンファ』!
――店の奥には、子分の亡霊や怨霊がいて、イカサマし放題。人間がきたら負けさせて。命を奪おうとしているわ。
――皆殺しにしてちょうだい。
さて、ロキシー、シノン、ルマニと一緒に行う! 暗殺が終わった後!
次に来たのは、宿屋!
ああ。一見普通の忠誠ファンタジー風な宿屋だが。
感じられる力が、普通じゃない。
これはダンジョン化してるかもな。ええ。
てなわけで!
「頑張りましょう!」
「やることをやるだけさ」
「がんばってこー」
ここを対策する! メンバー!
ハーマイオニー、アニ、ルーナと一緒に! 作戦開始である!!
「音波魔法。ソナーっと」
――ベンベンベン♪♪♪
まずは俺が、絡新婦型鎌ギターの音波で、敵をソナー!
うむ!
「宿の受付と、その奥の料理人。そして」
更に阿がカジノ空間! カジノダンジョンになってて!
悪魔・亡霊・怨霊たち!! いっぱいだ!!
「そんな!? かなり強いんじゃ」
「正面からは無理だね。物量で殺される」
「なら搦め手~」
せやな。ルーナ! 搦め手で行こう!!
「「「「「分身! メナスたち! 融合!!」」」」」
「「「「「はーい!!」」」」」
よし! 俺が分身して、メナスたちと合流! これで、カジノ・ダンジョンに遊びに行く、ドパァーラ・ナーガ! 六本腕の戦鬼! 魚人! 鳥人! 鬼侍になった!!
これで客として潜入!
注意を引くから、受付と料理人をやってくれ!!
「「「了解!!」」」
いい返事だ!
では行こう!!
「いらっしゃ、うお!?」
「「「「「なんだ?」」」」」
宿に入って受付に会ったら、驚かれた。
なんか、分身融合した俺達にビビってる?
「い、いや、すみません。お客さんたちみたいに、強そうな人を初めて見たんで。おほん! いらっさいませ! お泊りですか?」
「いや、奥で遊びたい」
「カジノだ! カジノ」
「がっつり稼ぐぜ!」
「へへへ!!!」
「あ、そっちなんですね! では、奥へどうぞ~」
おし! 奥に案内されたな!!
「いらっしゃーっせーって、うお!?」
店の奥を歩いていると、料理を作っている料理人を見た。
俺らに驚いてるが、こいつも悪霊だ。
ハーマイオニーたちが成功すればいいが、失敗したら殺せるように注意しよう。
んで!
奥に入ると! そこはマジでカジノ!
ホテルのように真っ赤なカーペットの上に! ポーカー! ルーレット! スロット! バカラ! 大小! 小さいモンスター賭けバトル!! いろいろあるぜ!!
じゃあ!
「「「「「遊ぶか! へへへ!!!」」」」」
勝ちまくるぜ!
ヒューーー!!!
「よし! ロイヤルストレート・フラッシュだ!!」
「「「「「!?!? えええ!?!?」」」」」
――勝利! 金貨、ジャラララ!!!
ドパァーラ・ナーガの俺は、ポーカーで荒稼ぎ!!
蛇の神であるから、カードを配る振動で分かるし! 勝てるときに、大きく勝つ!!
負けるときでも、うっすら毒を流して吸わせて! 相手に幻覚を見せ!
「っく! ブタだ!(ホントはフルハウス)」
「じゃあ勝ちだな。フォーカード(ホントは豚)」
「「「「「ぎゃあああ!!!」」」」」
っと、勝ちをメイクできる!!
ホテルのように、監視カメラでチェックもしてないしな!
やりたい放題だぜ! ぐへへ!!
「はい、0! 大当たりィィい!!!」
「「「「「んっほおおお~~~!!!」」」」」
一方、六本腕の戦鬼な俺は、ルーレットでバカ勝ち!!
こっちも極細の糸でボールを操り! 連戦連勝!!
賭け事好きなくせに、イカサマを見抜けない。
典型的な馬鹿どもだな。
「~~~♪♪♪ しゃァ! 777!!! 来たァァあ!!!」
――ジャラララ!!!
「「「「「ええええ!?!?」」」」」
魚人の俺は、スロットで演奏!
奴らの運気を奪い、その運気を味方に配ってあげる歌! 敵の能力を下げて、その分幸運を上げる曲!!
これで普通に豪運で勝つ!
楽勝だぜぇ! ウイーーー!!!
「~~~♪♪♪ しゃあああ!!! 勝ちィィィ!!! 儲けぇぇえ!!!」
「「「「ぎゃあああ!!!」」」」
んで、鳥人の俺は! 魚人の俺の歌に合わせて、更に幸運を上げ! 不運を敵に押し付ける歌を歌う!
こうしてさらに絶好調な俺が、負けるわけなく!
バカラでも、大小でも! ドッカン! ドッカン! 爆勝ち!!
もう数億稼ぎんグ!!
ヒューーー!!!
「これは……スライムの勝利に! 10億!!」
「スライムだと!?」
「馬鹿な! 勝てるわけがない!」
「相手はデンジャラス・ドラゴンだ!」
「お前の負けだよ! バーカ!」
「10億頂ィ!」
「ドラゴンに! 8000万!」
「金借りても払う! 1億!」
「全財産+借金! 10億!!」
「全財産に借金! そして(今まで殺した人間の魂)で! 100億だァァあ!!!」
「「「「「いっけえええ!!!」」」」」
――スライムの体当たり! クリティカル! 一撃!!
――デンジャラス・ドラゴンの、自爆機能に当たった! ドラゴンは自爆して死んだ! チーン!!
――スライムWIN! パーフェッッッ!!!
――掛け金! 全どり! 更に、100倍徴収可能!!
「「「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」」」
よーしよし!!
っで、鬼侍の俺は! モンスター同士のバトルで、見切り!
勝も勝ったり! 10連勝!!
積み上がる金塊の海が、心地よい!
へへへ!!!
っで、ここまで分身で勝ちまくると!
「く、クソがァァあ!!!」
「何で勝てないいい!!!」
「あああ!!!」
「このままじゃ金を奪われる!」
「カジノ潰れる!」
「人間の魂が、奪われてしまう!!」
「「「「「ああああ!!!」」」」」
かなりヘイトを集めたな!
うん! このカジノ中の悪霊・亡霊・怨霊だけでなく!
受付と料理人の悪霊も、本当に勝てるのか!? 賭場荒らしされてるだけじゃ! っと、こっちを見ている。
つまり!
「絶好の狩り時だ。それ!」
――クラフト・チェーンソー! 雷斬り!!!
――ズバババ!!! 斬!!!
「!? ぐええええ!!!」
そう言ったアニが! 受付を殺害!!
うむ! サイレント魔法で、そっと受付テーブルに忍び寄り!
その手に持った、クラフト・チェーンソー! 電撃付与で、バックアタック! 真っ二つ!!
奇襲で倍! 油断で倍!
倍倍された超ダメージに、隙だらけの悪霊が、耐えられるわけがなく!!
受付のテーブルごと、ズバババ!!! っと、斬り裂きィィい!!!
派手に殺したぜぇ!!!
イエーーー!!!
――ターゲット・ダウン。『ダルグ』を真っ二つお見事。
――残りを殺しましょう!
ああ、そうしよう!!
やってくれ! ハーマイオニー!
「ん? なんか今音が」
「錯乱魔法!」
「!? ぐえ~~~♪♪♪」
流石に、受付の派手な音を聞いた料理人・悪霊が、受付の方を向いたが!
そこに! 隠密魔法で隠れていた、ハーマイオニーが! 錯乱魔法をぶち当て!!!
錯乱した奴は、踊りつつ! 燃え盛る、ドでかい鍋の方に向かい!
「イエーーー!!! って、あっつううう!!!」
飛び込んだが! あまりの熱さ! 殺人的ダメージに、錯乱解除!!
鍋から飛び出すように跳ねた!
が!
「石化せよ」
――パシュ!
「あい!」
――ドボン!! グツグツグツ!!! バン!!!
狙い撃った、ルーナの石化魔法で石にし!
そのまま、鍋に戻して! 煮込み!!
美味しく死亡!! イエイ!!
――ターゲットの死亡を確認。『エビル』は、煉獄の炎で灼けて溶けたわ。地獄の苦しみでしょう。いい気味。
――では、残りをお願いね。
っということで!
あとは、俺がヘイトを買っている! カジノの悪魔・亡霊・怨霊たち!
こいつらを殺すだけとなったのだ!
じゃ!
「絶対次は勝つ!」
「何をしてでも!!」
いい感じにブチ切れてる奴らに!
「曼荼羅・両腕千蛇」
――ドバババ!!!
「「「「「!? ぐわあああ!?!?」」」」」
ドパァーラ・ナーガの俺が! 千を超える毒蛇を! 両腕から召喚し!
絞め、折り! 噛みつき!
更に毒噴射!! ブッシャーーー!!!
「!? ぐわあああ!!!」
「ぎゃあああ!!!」
「目が! 目が! ああああ!!!」
「毒で能力が落ちるぅぅう!!!」
「攻撃力低下! 防御力低下! スピード低下! ダッシュ不可! ジャンプ不可!」
「「「「「あああ~~~!!!」」」」」
っで、カジノ空間を毒で満たし! 敵の能力をガリガリ下げて!
「蜘蛛の糸! 大漁釣り・ブン回しィィィ!!!」
――ブォン! ブオン! ドガガガガガガガガガ!!!
「「「「「ぐええええ!!!」」」」」
六本腕の戦鬼の俺が! 蜘蛛糸で搦めて敵を砕き! 投げつつ!
糸で作った剣と、斧と、槍を振り回しィ!!
「大剣・真空斬り!! 天ンンン!!!」
―― ズ バ ン ッッッ!!!
「「「「「「ほっげえええ!!!」」」」」」
巨大剣ブン回し!
斬空波で切り飛ばしィィィ!!!
ウイーーー!!!
「はァァァ!!! 振動拳! 爆裂拳! 氷結拳に、水爆拳! あああ!!!」
「振動・大鎌狩りィィィ!!! ぶっ飛べぇぇえ!!! ヒューーー!!!」
――ドカン! ドカン! ドカン! ジャァァァンンン!!!
―― ボ ッ ガ ァァァ!!!
「「「「「『『『『『んぎいいい~~~!!!』』』』』」」」」」
更に! 魚人モードの俺が! 様々な拳技で、敵を殴り、粉砕し! 凍り付かせて、大爆破!!!
最後は、絡新婦型鎌ギターを振り回し!
空気中の水を、振動爆破しまくりで!
ジャァァァンンン!!! ボッガァァァ!!! っと打ち上げながら!
「~~~♪♪♪ 決めるぜぇ! ハーピー・パンチ! ハーピー・キック! ハーピー・エルボー! ハーピー・ボンバー! フーーー!!! ハーピー・ラリアットぉぉお!!! ウイーーー!!!」
「「「「「ぐええええ!!!」」」」
追撃する! 鳥人間モードの俺!!!
うむ! ハーピーの歌でバフを撒きつつ!
ハーピー・パンチ! キック! エルボー! ラリアット! ボンバー!!! でぶっ飛ばしまくりィィい!!!
「二刀流・仏恥斬りィィィ!!! どりゃァァあ!!!」
――ザザザザザザザ!!! 斬斬斬!!! ズバァァあ!!!
「「「「「ほんっげえええ!!! ぐっひいいいい!!! おっへえええ~~~!!! ~~~!!! ~~~!!!」」」」」
最後は、鬼侍の俺が! 二刀流で切りまくり!!
全員ぶつ切りに、殺したぜ!!
イエーーー!!! へへへ!!!
――――ターゲット・皆殺し。『ファンファ』と、怨霊・亡霊を、殺戮したわ。
――よくやったわ! ヒダールたち! これでニ度と、人間を食い物にはできないでしょう。
――さァ、最後の現場へ行きましょう!!
「!! やった! 勝った!」
「何とかなったね」
「イエーーー!!!」
ああ、ハーマイオニー、アニ、ルーナ! 良くやってくれた!
「ヒダールさんも! ありがとうございます! 無双かっこよかったです!!///」
「めっちゃ強かったよ。じゃ、あたしらは」
「監視~」
応! 頼むぞ!
しっかり見張ってくれ!!
「「「任せて!!」」」
っという訳で!
宿屋周辺の見張りを、ハーマイオニーたちに任せ!
俺は、最後の現場!
教会へ向かったのであった!!!
――分身来店……一人で複数の客として入店。悪用はおやめ下さい。
――堂々と不正……それぞれの個性・能力を活かして、カジノで勝つ。爆勝ちを連発した。
――賭神……裏カジノで、100億ゴールド稼いだ。こいつらカモだよ。カモ!
――魔女たちの暗躍……カジノに夢中なスキを突き、悪霊を成敗! 魔術強い!!
――賭場で大騒動……ある種のお約束。賭け事と荒事は、大体セット。
――完全試合……一人残らず殺し切った。プロの所業である。
評価S! カルマポイント爆増! 裏世界での知名度が上がった!!