25-1 不死身のヒダール! 悪霊を殲滅する! 商店暗殺編!!
――久しぶりね。ヒダール。暗殺ミッションよ。
――ターゲットは、あなたが入ろうとしている商店。そこにいる3人の悪霊ね。
――名前は、『アバラ』『ゾルガ』『アイビー』
――店の中は、一見普通の武器商店だけど。地下に大量の金と、働いている悪霊の子分。亡霊たちがいるわ。それらもまとめて始末して。
ああ、悪霊がいるであろう拠点。
そのうちの一つである、商店に近づいたら! 暗殺任務になったな。
んで。
「き、緊張してきた!」
「だ、大丈夫ですわ! 悪霊も倒せるようになった私たちには、できますわよ!!」
「シノンのいう通り! お、おちつこう! うん!」
この商店へのメンバーは、俺らとロキシー、シノン、ルマニ!
他のメンバーは、それぞれ悪霊がいそうな場所を見張っている!!
なので、この商店は俺らで倒そう。
そういう訳だ。
じゃ!
「ルマニの言う通りだ。自信持て。それに、何かあっても俺がカバーできる。だから、安心しろ!」
「「「ヒダールさん/// はい!!」」」
「よし。じゃ、行ってくる。各自、作戦通りに!」
「「「OK!!」」」
作戦通りに動こう。
まず。
「邪魔するでー」
「あ、はい! いらっしゃいませぇ」
「武器を見せてもらおうか」
「はい! ただいま!」
俺が店の中に入り、店主である悪霊に、武器を見せてもらう。
で。
「これが素晴らしい一品でして!」
「高いな。半額にしろ」
「!? そんな! 殺生な! そんなことしたら死んでしまいます」
(もう死んでんだろ)
世間話や、高い安いといい合って! 注目を集めているうちに!!
「音武器! ソナー! えい!!」
店の外にいるロキシーの音波で、敵を察知!!
店全体に音を当て、調べた結果!!
『秘密話の魔法! 分かりました! 店の人間、全員悪霊です! ヒダールさんと話しているのも、店の奥にいるのも! 地下にもう一人いて、さらに! たくさんの悪霊の子分! 亡霊がうじゃうじゃいますよ!!』
「「「!!!」」」
ああ、敵勢力が分かったぜ!!
俺と話してるのが悪霊!
店の奥にもう一人いて!
最後の奴は、地下!
そして、地下には沢山の! 悪霊の子分である亡霊がうじゃうじゃいるようだ。
では!
「やりますよ! それ!」
――麻痺音波!! ビリビリビリィィい!!!
「!? ほげ!!」
店の奥の奴を、ロキシーが麻痺音波で縛り!
「OK! ロキシー! それでいい! いや、それがいい! そこだァ!!」
―BAN! BAN! BAN!!!
「!? ぐえ!!」
別の建物の屋根にいるシノンが、狙撃!
眉間、心臓、胴体に穴をあけ! 弾丸に氷結魔法!!
カッキィィィンンン!!! っと、氷漬けにし! 思いっきり砕き!
ガッシャァァァンンン!!! っと、殺しング!!!
「「!?」」
ド派手な音が、こだまするぅぅう!!!
悪霊二人! バッチリ聞いたぜ!
へへへ!!!
――ターゲット・ダウン。アバラを殺したわね。お見事!
――盛大な物音に、残りの悪霊も気づいたわ。頑張ってね!
おう! 暗殺システムちゃん! ロキシーたちが頑張ってるからな!
俺もやるぜ! へへへ!!
「今のは……すいません。ちょっと奥を見てきます」
そう言って、悪霊店主が奥へ引っ込もうとする。
ここで、弾き止めるのが俺の役目!!
「そうか。じゃあ俺はこの辺で。これとこれとこれを、土産にもらうぜ。あばよ」
良さそうな武器! 全部頂くぜ!
ヒューーー!!!(盗賊技)
「待って待って待って待って!!! それ最上級物ォォお!!! 待ってくださいよ! 旦那ァァあ!!! 御話しましょ! ね!? ね!? ねぇぇえ!!!」
流石に止められたわ。
いいぞいいぞぉ! っち!
「奥行くっつったろ。はよいけよ」
「店の最高級品! 堂々と盗む奴を! 野放しにしておくわけ、ねぇでしょぉぉお!!!(正論)」
「誰が泥棒だ! 付け届だ! 付け届! あ、ここにもあるな。もらってくよ。じゃ!」
「おう! 待てぇい! 店の金持って堂々と逃げるんじゃァねぇ!
逃がさねぇ! 逃がさねぇからなァ!!(あたりきしゃりき)」
「いいから、奥行けよ」
「行くわけねぇっつってんだろ! べらんぼうめい!!」
よし、これで引き留められたな!!
ふふふ! これぞ『盗人作戦』よ!!
俺を引き止めなければ、店の刀どころか、有り金も盗まれる!
それを止めたければ、一生店の表に出るしかない!!
まさに、頭脳プレイ!!
己の天才ぶりが恐いぜぇ!!
イエーーー!!!
「……アバラ? ゾルガ? っち、何してる!!」
っで、そんな騒ぎを続けていると!
地下から二人目の悪霊がやってきた!!
そして!
「おい、何を騒いで……え。え!? アバラ!? え!?」
凍って砕け散った、仲間を見て! 驚き!
辺りを見回した!
瞬間!!
「そこです! それ!!」
――BAN!!!
「!? ぐえ!!」
隣の屋根にいるシノンが狙撃し!
悪霊を、ぶっ飛ばし!!
ああ! 開いている地下への入り口に!
ゴロゴロゴロゴロ!!
ドタァァァンンン!!!
っと、落ちて!
「え!? アイビー様!?」
「え!?」
「し、死んでる!?」
「「「「「わあああ!?!?」」」」」
っと、亡霊たちがビックリし!
落ちて来た悪霊・アイビーに! 駆け寄ると!!
「今です! 閃光玉! 炸裂!!」
――ピカッ! ドッバァァあ!!!
「「「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」」」
そう! 弾丸に込めた閃光の魔法! その光で!
悪霊と亡霊の影が伸びたところにィ!
「壁つなぎ! 奇襲影ナイフ! 爆破突き! えい!」
商店の中に潜んでいた、ルマニが影をつないで!
奇襲影ナイフ!!
爆破突きィィい!!!
――ドスドスドス!!! ドッガァァァンンン!!!
「「「「「!?!? ぐわあああ!!! ほっげえええ!!!」」」」」
全員爆破ァァあ!!!
地下がはじけて、店が揺れるほど!!
大爆発で、死んだのである!!
ヒューーー!!!
――ターゲット死亡! 亡霊ども! 全員死亡!! 良くやったわ!!
――これで残すはゾルガのみ!! ヒダール! やっちゃって!!
あいよ!!
「いてて、なんだァ?」
「わ、分かりません!! なぜ店が跳ね上がって!? お、奥を見てきます!!」
奇襲影ナイフの凄い爆発! 衝撃で! ぶっ飛ばされた悪霊店主と俺!!
驚いて、転んで! 何だ今のは!? っと! 呆然とした彼は!
店の奥へ、確認しに行こうとする!!
ああ、当たり前の行動だ。
爆発があったのは地下。なら、地下へ通じる奥を警戒するのは当然!!
自然、コッチを疑うはずなく!!
隙を晒しまくっているぜ!!
故に!
――ドスッッッ!!!
「!? ぐえ!?」
俺が、一撃の刀を刺し!
「閻魔様が、待ってるぜ。早く行けや! オラッッッ!!!」
――ズバン! 斬斬斬!!!
「!? ぎゃああああ!!! ごっへええええ!!!」
そのまま、一刀・乱れ斬り!!
バラバラにして、仕留めたぜ!!
ヒューーー!!!
――やったわね! ヒダール! これで、商店の悪霊と亡霊は終わったわ。撤収して、次の現場へ向かって!
ああ、すぐいこう!!!
「ロキシー、シノン、ルマニ! お前らもよくやったな! 俺は次へ行くから、町全体の監視! 頼んだぞ!」
「はい! 何か異変があったら知らせるんですね!」
「任せてくださいまし! 見逃しませんわ!!」
「ヒダールさんも、気を付けて!」
おう! 頼んだぜ!
っという風に!
悪霊の追加や、不審なことが起きないよう! ロキシー、シノン、ルマニに! 監視の役目を任せ!
俺は、次の現場へ向かうのであった!!!
――迷惑な客……あの手この手で敵の注意を引いた。
――狙い撃ち……連携で、敵を狙撃! いい腕だ。
――氷像……カチンコチンで、ガッシャァァァンンン!!!
――滑って転んで……狙撃で地下へ落す。ナイスショット!!
――光が強いほど影も濃い……当たり前の話。閃光弾で影を伸ばした。
――爆発大揺れ!! ……伸びた陰に、奇襲影ナイフ・爆発突きを行った。
――背後から失礼……暗殺の基本。刀で刺した。
――真っ昼間の惨劇……そのまま切り捨てて、バラバラ死体に。魂は死んで消滅。店は血だらけとなった。
――証拠なし……誰にも、ターゲットにも目撃されず。現場を後にした。プロの仕業。
評価S! カルマポイント増加! 裏の世界で名声が上がった!!