24-6 不死身のヒダール、教師になる!!
「おー! かなり洋風な学校だな!」
「いたるところに植物が使われてるわ」
「柱も樹木や、蔓、つたなどがありますね~! 神秘的~!」
「自然の素材を使ってるのは、人魚の口と近いわね」
「自然の温かさを感じる~。あ、花の匂い! おおお~~~!!!」
「和の国の木材や竹の建物とも違うな。魔女独特の建物らしい」
うん! 城のような、迷いの森の魔女学校に入ったが! かなり異文化!!
柱などが、木や蔓、華などの植物で出来ていて!
洋風ぽいけど、少し違う!
魔女の独特感がある!
いいねぇ!!
「階段はこっちです! 動きますよ~」
「あ、そっちじゃないです。鏡に入ってワープしましょう。そっちが早いんで」
「あ、その扉は絵の世界に入るので……まァいいか。絵の廊下通っていきましょう! 絵の中の旧校舎や、城、過去の世界を通るの、好きなので。うひ///」
っと、城の、いや、学校の中を見つつ。
ロキシーたちの案内で、学校を行く!!
いやー、凄い!!!
これは、マジで案内ないとだめだな!
そう痛感した!!!
うん! 動く大理石の階段や、別の鏡にワープできる鏡で! 上下左右どころか、別の場所へ瞬間移動するし!
絵に魔法をかけると、出てくる扉や! 廊下を渡るなど! 絵の世界を通って移動する!!
中には、絵の世界で学ぶ教室や! 音楽室!
絵の中にしかない図書館や、訓練場! スポーツ広場もあるのだとか!
まさに、別世界!!
魔女の世界だわァァあ!!! すっげえええ!!!
と興奮しつつ!!
「ん? あれ! ロキシーたちじゃん! 帰ってこれたの!」
「無事だったんだ。死んだかと思った」
「アニはこういってるけど、心配してたよ~。無事でよかったね~」
「!! ルーナァァあ!!!」
「アニ心配させて御免! 色々ヤバかったけど、このヒダールさんに助けてもらったんです!」
「アニさん、心配ありがとうございます。でも、ヒダールさんのお陰で無事でした! 凄い人なんですからね!」
「アニ、ありがとう! ヒダールさんのお陰で大丈夫! が、学校の先生にもなったよ! ふひ」
「「「え!? お、男の人!?///」」」
俺たちは、学校の上の方にある教室で! 他の魔女見習いたちと出会ったのさ!
どーも、ヒダールです。
こっちが、嫁である、メナス、アラコ、ヴァラシー、ハーピー、芽衣子です。
「「「「「よろしく~!」」」」」
「「「よ、よろしく!!」」」
「えっと、ハーマイオニーです」
「あ、アニよ」
「ルーナです~」
おう! 先生だけど、色々と学ぶんで!
よろしくな!
「「「は、はい!!」」」
「「「よろしくー! イエーーー!!!」」」
へへ!!
と、挨拶したところで!!
「挨拶は澄みましたか? では授業です! 今日は、強化&回復ポーションを作りますよ!」
「「「「「!! はい! スーミヤ先生!!」」」」」
早速授業開始!
ああ、スーミヤという美人な褐色肌の先生が、杖を振るうと! 教室に長いテーブル……それこそ、理科室みたいなテーブルに、デカい鍋の! 錬金術っぽい部屋に変化!!
これで、薬・アイテムを作る、フラフト系の授業みたいだな。
しかも、作るのは強化と回復が同時にできるポーションらしい!
なにそれ、珍しい!!
今までの島や国ではなかったし! クラフトでもなかった複合ポーションだ!!
これはぜひ学びたいね! ええ!!
しかし。
「鍋で全部するのか」
ああ、これは驚いた!
俺らはハンマーや、ドリル、大鍋、フライパン、からくりなど。いろいろ使ってするが。
魔女は、大鍋で全部するらしい。
俺もやってみてと言われたので、やってみよう!
それ!!
「材料をまずは鑑定士! いい所をチョイス! 悪い所も、斬って、潰して、まりょくあたえて! 状態を良くし! 鍋に入れて、混ぜれば! 廃出来上がり!!」
――最上級・強化回復ポーション! 完成!!!
「しゃあああ!!!」
「「「「「さすが、ヒダール!!」」」」」
「「「ヒダールさん凄い!!」」」
「「「え!? 最上級!? え!?」」」」
「!?!? ええ!?!?」
おお! 最上級物が作れたぞ!
やはり、レベルやクラフト能力が高いと、魔女式クラフトでも良いものが作れるんだな!
みんなに、褒められたり! 驚かれていい感じ!
気分良いね! イエーーー!!!
「あ、あの! ヒダールさん! 是非教えてほしいんですが!」
「わ、私たちもお願いします!」
「「「「「お願いします!」」」」」
「!? ま、待ちなさい! あの、ヒダールさん。見た所。クラフトの技術に一家言ある様子。その、もしや錬金術の名家。秘伝の類では?」
「「「「「え!?」」」」」
あー、いや、まァそうっすね。
貴族や、大商人(のPKたち)が遊んで見つけた技術が、多くはいってるので。
秘伝と言えば、秘伝か?
でも。
「まァ大丈夫ですよ。教えても! 遊びみたいなものですから」
実際遊びだしな。
ええでしょ。
「!? あ、遊び!! すなわち、遊び感覚で鍛えられた、超高等技術! まさか、古のクラフト魔術では……!! いや、よしましょう。追及はしません。しかし、とてつもない価値の技術を教えこんでもらい感謝を。全魔女を代表して、礼を言います」
え? あ、はい。
「あなたたたちも、心して学びなさい! 魔女の技術が変わるかもしれませんよ!!」
「「「「「あ、はい?」」」」」
と、まァそうやって!
先生になんかめっちゃ感謝されながら!
ロキシー、シノン、ルマニたち!
そして、ハーマイオニー、アニ、ルーナたちにも、コツを教えて!
「「「「「出来たァァあ!!! 上級だァァあ!!! わあああ~~~♡♡♡!!!」」」」
「初めてできたよ! 上級・強力回復ポーション!!」
「すごいすごい!」
「わあああ!!!」
よし! いいでき!
皆、上物を作れたね!
「本当に、素晴らしい技術です! 教えていただき、ありがとうございます!! ええ!!」
「いえいえ。それほどでも」
これには錬金術の先生もニッコリ!
やったぜ!!!
「では、錬金術はこれでいいでしょう。ヒダールさんから教えてもらったことを活かし、薬やアイテムを作れるよう。精進するように!」
「「「「「はーい!!」」」」」
「では、ヒダールさん。授業を」
「え?」
「是非、外国の話などをお願いします。恥ずかしながら、魔女はなかなか外に出ないので。私も楽しみにしています」
あ、はい。
という訳で!
錬金術の授業が上手くいき! 終わると!
次は俺の授業となった!
あー、そうだな。
じゃあ。
「俺が行ったことある、和の国についてや、船での旅・貿易。シャンデリア大陸の話や、俺が支配している島々の話を、簡単にしていこうかな」
「「「「「おおお!!!」」」」」
「そんなに行ってるんだ! すごい!!」
「和の国ってどこですの?」
「シャンデリア大陸???」
「あなたたち、何を勉強してたのよ。シャンデリア大陸はドラゴン・アイランドより北にある大陸で、和の国は、そこから東にある国よ! 授業で習ったじゃない」
「「「へー!!」」」
「私はシャンデリア王国知ってるわ。住んでたし」
「アニは魔女の素質でスカウトされて来たもんね~」
ほう、シャンデリア王国出身もいるのか!
じゃあ、俺らが魔改造した場所に行くとき! どこに泊まるか、何で遊ぶか、そういうのを言うとしよう!
あと、普通に話すより、弾き語りとか漫談っぽく言った方が受けはいいし、記憶に残るだろうな。
「それなら海外での稼ぎ方も知った方がいいんじゃない?」
! メナス! それ採用!
それぞれの場所で稼げる、モンスターや素材についても言おう!!
ということで!
「~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪」
「へー! 和の国って和服って言う服に、木の城・家で、刀を腰に差すと! そして、食べ物は寿司! すき焼き! 天ぷら! 人気なのは、茶道! からくり・アイドル・ショーですか! 凄そう! 見たい!」
「和風アイドルショーや、カジノも興味ありますわ!!」
「船旅って、そんなにモンスターが多いんだ。こわ! でも、めっちゃ稼げるのは凄い!!」
「え!? ヒダールさんって、和の国、シャンデリア大陸にもお店持ってる大商人!? しかも、歌手でも有名なの!? すご!!」
「!? 海の島々を、大海賊と海軍が支配!? それに、シャンデリア大陸の、ハロウイン国や、鳥人族の国、火山の国に、人魚の国! 砂漠の国とも交流・貿易!? チャンピオン・ウオーズに、ウイニング・ショー!? 領地開発で、皆生活が豊かに!? 今のシャンデリア大陸、そんなに変わってるの!? ええ!?」
「モンスターの弱点や、倒し方。ありがたい~。これでお金貯めて、行ってみたいな~」
「……大海賊にして大商人。和の国の土地にも店を出し、支配階級の一人でもある。それを仲間と成し遂げた……英雄譚レベルの偉人じゃないですか!! そりゃあ最上級ポーション作れるわ」
外のことを知りたい子供たちに、弾き語りをして上げて大人気に!!
先生にも大好評な授業が出来たのであった!!
イエーーー!!!
んで!
「あ、そろそろ夕ご飯の時間ですね。では、食堂へ!」
「「「「「はーい!」」」」」
「お! 飯ですか! なら、俺も作りましょうか?」
「え、良いんですか?」
「ええ! 材料はありますし! 和の国風や、シャンデリア大陸風の料理! あと、俺らの好きな料理! 出せますよ!!」
「「「「「「異国の料理! 食べたい!!」」」」」
「……そうですね。では、異文化交流ということで。お願いします」
「任せてくれ!!」
そっこからは飯の時間!!
ああ、色々盛り上がって夕方になってたからな!
俺が、旅でとった食材で、腕を振るった! 料理を出し!
「!!! うっほおおお~~~!!! 寿司・すき焼き・天ぷら! おいし! うっほおおお~~~♡♡♡!!!」
「いいですわね! このハンバーガー&ポテトも! ジューシーで、サクサク! おいしいですわァァあ~~~♡♡♡!!! あああ~~~♡♡♡!!!」
「!!! ビーフシチュー! うっま! うま!!」
「うん! 美味しい! 柔らかいパンに、コンソメという高級スープ! 飲みながら、ステーキ! おいしいいい~~~♡♡♡!!! あああ~~~♡♡♡!!!」
「!!! え、美味しい!? ナニコレ!? これが、スパゲッティ!? 嘘!?」
「~~~♡♡♡ ケーキうまァァあ~~~♡♡♡ あああ~~~♡♡♡!!!」
「大変美味でした。コーヒーも美味しいです♡! んふふ~~~♡♡♡」
「「「「「やっぱり、ヒダールがナンバーワン!!」」」」」
感動!! させまくりィィい!!!
フーーー!!!
そして!
「!? わ! すごい! この泡! 気持ち良い!!」
「!? いつもの薬草汁! ポーション・ソープと、全然違う!? これが、ボディ・ソープ!? おおお~~~♡♡♡!!!」
「シャンプーも、あわあわ!! 気持ち良い!!」
「わ!? 髪がめっちゃきれいに!? これがリンス!? わ!?」
「!? オイルすっご! 肌がもちもちに!」
「すっごい~! わあああ~~~♡♡♡!!!」
「「「「「やっぱ鳴海会の商品は、最高よねぇ~♡! はァァあ~~~♡♡♡」」」」」
後は風呂に入って、俺が作ったボディ・シャンプー、ソープ、シャンプー、オイルで感激し!
お礼に体を洗ってくれて、疲れを取り!
「夜は寮で寝るように! 起きて、学校を歩いてはいけませんよ!」
「「「「「おやすみなさーい!!」」」」」
夜の寮で、寝たのである!!
っが!
「……先生も去って、生徒も寝たな。さて、いくか!」
起きてはいけないといわれたら! 起きて冒険したいだろ!! ええ!!
じゃけん、学校を歩きますね~!!
「深夜の学校探検! スタートだぜ!!」
ウイーーー!!!