22-13 Side・探偵シャドー・ビールズと、助手のルデオ! 銀行強盗現場で調査する!!
「これは……」
「えぇ……」
銀行強盗のあった元銀行に来た俺達!
ああ、物凄い爆発音がしたんで急いで来たら、この崩壊した元銀行だよ!!
移動中に聞いたら、銀行強盗って話だったから。銀行はあると思ったんだが。
実際にあったのは、崩壊した銀行跡地だった件!
何があったんだ! いったい!
これも2丁マシンガン!
奴がしたのか!?
と思っていると!
「銀行をそのまま爆破か。まるでテロリストだな」
「「!!」」
その銀行跡地に、一人の老人!!
白い髪に、白いひげを蓄えた、目の鋭い人物!!
間違いない!!
ビールズさんに見せてもらった、資料にいた危険人物!!
リバティ教授が、いた!!!
「なぜここに? 教授」
「私の銀行だ。被害があれば、当然来るだろう。
最も、ここまで破壊されるとは思ってなかったが」
「……」
おうバチバチィ!
うん! シャドー・ビールズと、リバティ教授! 睨むように話しているぜ
と!
「ビールズさん! それに……銀行の持ち主である、リバティ教授ですね」
「左様。何か用かね?」
「いえ。その、現場を調べてわかりましてな。その報告です」
「!」
「ほう」
レスター警部が報告!!
「強盗の時に中にいた人たちから、目撃証言がとれました! 犯人はピエロの仮面をかぶった人間たちがだいたい10人! モンスターが、2~3匹いたそうです」
「ほお」
「ふむ」
多分、犯人は、2丁マシンガンとパリィは確定。
なら、あとは誰だ?
ビールズさん曰く、2丁マシンガンと会ったときに、敵対してたのは、ジン&ヴィーネという犯罪者兼賞金稼ぎらしい。
衝動的に犯罪して、犯罪者を殺して闇で金に換えるとか。超危険らしいな。
問題は、それと敵対してた2丁マシンガンが、手を組むかだが。
あいつ、みみっちいようで、大胆で、何考えてるか分からんからな。
予想できない。マジで。
「そのモンスターを調べるべきだ。警部。それも、刑務所をだ」
「え、な、なぜ?」
「分からんのか? これだから警察は……モンスターと人が一緒に犯罪をした。それも、連携がとれれいる。なら」
「そう育てられた。闇の犯罪者と、その仲間のモンスターの可能性が高い」
「その通りだ。ビールズ。しかし、闇のモンスター使いなら、仲間もモンスター使いが多いはず。別の人間は、よほどの理由がない限り計画に入れん。モンスター使いとその他では、連携が難しいからな」
「しかし、実際はモンスター使いとは違う人間が多いようだ。すなわち」
「「計画を練ったのは、自由に交流できる外ではない。その他の人間と組む必要があった、不自由な状況!」」
「「刑務所の囚人であった可能性が高い!!」」
「!! な、なるほどぉ!! そういうことか!!」
……意外と息合ってるな。
ビールズさんとリバティ教授。
「わかりました! すぐ刑務所を調べます!!」
あ、なら!
「それなら警部! 刑務所をかった富豪も調べてください!!」
「む?」
刑務所といえば、新聞にあったぞ! 富豪が買ったって!!
なら、なんか関係してるだろう! 多分!!
「……なるほど。新聞だな。ルデオ君。確かに、あり得るかもしれない。調べてみるべきだ」
「わ、わかりました!」
っと、レスター警部が走りだそうとすると。
「いや、それには及ばん。今、私の配下……部下から、報告が来た」
「え」
っと、いつの間にか書類をもったリバティ教授の言葉で、レスター警部。肩透かし!
「結果は、ほう……ふむ」
「一人で納得するな教授。見せろ」
「わ、私にもです! 警部ですぞ! 私!!」
あ、じゃあ俺も~。
ということで、一人で納得しているリバティ教授の報告書を見て。
「「「!?!?」」」
めっちゃ驚いた!!
あいつ!
「全員死んでるだと!? 刑務所の人間も、買った富豪も! 全員!?」
「ええ!?」
何やってんだァ!! マジでぇぇえ!!!
えええ!!!
「ふーむ。この犯罪者は、完璧主義者らしい。ここまでやるとは……」
いえ、完璧主義じゃなく。
沸点が低くて、先に手が出る。
大馬鹿野郎だと思います。(2丁マシンガンの顔を考えながら)
「……」
って、どうかしました? ビールズさん。
「……刑務所と富豪の事は、一度おいておく。そして、今の事を考えた場合。謎がある」
ほう? それは?
「なぜ、彼らは真っ昼間に強盗をしたのか? 目立つというのに」
……あー。
それはたぶん。
「注目を引きたいんですよ。2丁マシンガンはいつもそうです」
目立ちたがり屋のクソ野郎。
つまり、2丁マシンガンってことだ。ええ。
「「いつも……」」
おや、ビールズさんとリバティ教授が考えてる。
なにか気になる事でも。
「「まさか!!」」
!? うわァ!!
ビールズさんとリバティ教授!!
二人一斉に、走りだしたァ!?
「金を奪ったが、これは陽動作戦! 本当は、別の場所を狙っているとしたら!?」
「そこは、私たちをここに集めて! 手薄となる場所!!」
なんかめっちゃ息合ってるな!?
この二人!!
っで、そ、そこはどこなんですか!!
「「決まっている!!」」
「私がガードしている銀行だ!!」
「私の家だ!!」
「「……」」
……あー。
ビールズさんが、銀行。
リバティ教授が、家。
見事に意見が分かれましたねぇ。
「ふん。まァいいさ。私は家に帰る。心配なんでね」
「私も行こう。あなたの家に興味がある」
「はん! やめとけよ。探偵。今、君は銀行に何かあるといっただろう。まァ、間違った推理だろうがァ、もし! 万が一! それが正しく! 銀行に何かあったら、どうなる? うん? 名探偵、シャドー・ビールズ」
「私のために、巨悪を放っておくのかね?」
「!!!」
……まァ、それはそう。
今回は、リバティ教授が正論な気がする。
まだ犯罪してない教授より、殺人と銀行強盗&破壊の、2丁マシンガンを追うべきでしょう。
「っち!」
「分かったようだな。では、さらばだ。諸君」
そう言って、リバティ教授は道路に止めてあった車に乗り込み。
ブオオオンンン!!! っと、走り去っていった。
……結構な年齢そうなのに、改造スポーツカー、乗るんだ。
かっけぇぇえ!!!
「……」
っと、リバティ教授いなくなってから。
ビールズさんが動き出した!
そう! それは、道路への移動!
何を調べてるんだ?
「さっきのリバティ教授の報告書の中で、『ここから走り去った車がある』と見えたのでね。調べているんだ」
そんな報告合ったのか!
それを一瞬で記憶するとか、すごいな! この人!
「……見ろ! ルデオ! タイヤ痕とすれた車のカラーで、赤色のディエゴ・ワゴンと判断できる。
そして、車の証言的に。向かった方向は、おそらく! 北西!!」
おお! すごい!
論理的な推理だ!!
「後はこれを手掛かりに探せば、奴らの行き先がつかめるかもしれん!!」
あ、それなら!
「任せてください! それ!!」
エクター・壁ある等速!
使いながら、北西の空に! 狙撃!!
いっけぇ!!
「ショット・ザ・ソナー!!!」
――BAN! BAN! BAN!!!
弾丸から放つ音波で! ソナー探索!!!
赤色のディエゴ・ワゴンを探せぇぇえ!!!
――HIT!!
!! 見つけたァァあ!!!
ウイーーー!!!
「見つけました! 赤色のディエゴ・ワゴン!! 北西の繁華街の裏にある! 廃ビルの入り口で、止まってます!!!」
「よくやった! 乗り込むぞ!!!」
「はい!!」
よっしゃやってやるぜ!
そう意気込んで、俺とビールズさんは! 廃ビルに向かったのさ!!
すると!
「あれか!」
「ええ、そうです!」
車がある! 廃ビルを発見!!
っで、ビルの中に入ったが!
「これは……」
「死体はある。戦闘痕も。でも……」
何もない!!
ああ、死体はある! 戦闘痕もある!
でも、他には誰もいない! 何もない!
2丁マシンガンも、ジンやヴィーネも、いなかったのだ!!!
これは、からぶった?
いや、でも車はあったし……。
「しょうがない。車に戻ろう。何かあるかもしれない」
ええ、そうですね。
そういうことになった。
っで。
「さて、何があるか……あ?」
「む」
廃ビルの入り口まで戻り!
車を見ると!
「さーて、帰るとするか」
車に乗る、PKが見えたのだ!!
だから!!
「待て!!」
「金縛り!!」
「!? ぐえ!」
俺と、ビールズさんで! 捕まえたのである!
っが!
「おう。何しとんねん。うちの若いのに」
「せやなー。乱暴はいかんでぇ」
「敵とみなすぞ。コノヤロー」
「「「「「……」」」」」
――ザッザッザ!!!
「「!?」」
逆に、包囲!!
そう!
「!! 鳴海会!!!」
白のスーツにグラサンの、ドスヤクザ!
上半身に、和服を羽織った! 人食いの傀!
そして!
「さーて、やりましょうか」
「鳴海会に喧嘩売ったなら」
「分かってますわよねぇ?」
「やったるぜぇ! へへへ!!!」
バーテン服を着た、混乱魔法のカスミに! ビリヤードのキューを持つ! 死神の春香!
ポーカートランプをシャッフルする、呪術師のメリーに!
水晶玉を浮かべる! 盗賊の覇龍!
「「「「「ウイーーー!!!」」」」」
そして、ドスヤクザの子飼いの!
鳴海会メンバーたちに!
囲まれたのだよぉぉお!!!
!!! やっべえええ!!!
「!! 凄い圧量を感じる! 彼らは、一体!!」
「奴らは、鳴海会!! PKでもトップクラスにやべぇ奴らです!! 彼らは契約を守ります! 2丁マシンガンは、鳴海会を契約した客だったんだ! だから、鳴海会がいたんですよ!」
「なるほどぉ!!」
まァ、それが分かってもどうするってことだけどね!!
PK解放したら、俺らも解放してくれるか?
可能性はあるが、面子のためにィってあられたら怖すぎる!!
ぶっちゃけ、俺とビールズさんでは勝てないだろう!!
多勢に無勢な上に、強すぎる!
ああ、どうすれば……!!!
っと、絶対絶命のピンチに慄いていた!
その時!!
「おやおや、鳴海会総出でうちのルデオを囲むのは、感心しないな」
「!!!」
こ、この声は!!
「助けに来たぜ! ルデオ!!」
「ドスヤクザは、任せなさい!!」
「「「「「「うおおお!!!」」」」」
伝次郎さん! シルフィさん!
仲間のプレイヤーさんたち!!!
うん!
仲間が、来てくれたよぉぉお!!!
うおおお!!!
「伝次郎たちか。いいぜ、やろうや!!」
「コロシアムの時の再現! してやんよぉぉお!!!」
「じゃあ、お前シルフィに負けたな。人食いの傀」
「あん!?」
「そうねやってやるわ! パワーショッ ――ワープ斬り! !?」
――ガキィィい!!!
「ドスヤクザ!!」
「やっぱ、俺はお前とでしょ。因縁的に」
「っく!」
「あたしらもやるぞ!」
「「「「「うおおお!!!」」」」」
「こっちも負けんな! ルデオを救出!!」
「「「「「ヒーハー!!!」」」」」
大バトル!!! 勃発ぅぅう!!!
全員で、殴り合いだァァあ!!!
うおおお!!!