22-3 青き鮫のサリア。海の怒りを思い知れ!
「ありがとう。助かったよ人間」
「気にしないで! とりあえずぶっ飛ばしただけだし。っで、事情教えてもらっていい? えっと」
「……」
「あ、自己紹介してなかったか。ううん! 私、茜! このこは、悟空」
「ウッキ!」
「私たち、和の国から来たの。まァ、出身というか国籍はシャンデリア王国なんだけど」
「……シャンデリア王国? って」
「ウキウキ。ウキキ」
「な、なんだ。お前……え、何? それは本当か?」
「ウキ!」
「……」
「えっと、悟空がなんて?」
「……うちのご主人様は、すごく強い上にすごく偉い人だから、ケツ持ってもらいな嬢ちゃんって」
「そんなこと言ったの!? 悟空!? え、そんな口調だったの!?」
「ウキィィィ!!!(Vサイン)」
「いや、事実ではあるけど。褒めてないからね???」
「……事実なのか。では」
「うん?」
「私たちを、助けてくれ!!(土下座)」
「!? ま、待って! 待って! 土下座はやめて!
事情を聞かせて! ね! まずはそこから! うん!」
「分かった! 話そう!! 事の起こりは……」
っで、マフィアどもをぶっ飛ばした後!
髪が鮫になっている女の子…サリアちゃん…から話を聞いてみた。
要約すると。
「つまり、このアリエル・タウンにいるとある企業が環境汚染してて、海のモンスターたちが困ってる。で、その会社の船とか襲って環境汚染を止めてたら、マフィアがやってきたと」
「そういうことだ。汚染はかなり進んでいる。止めないと、海の者だけでなく、他の種族も死に絶えるぞ」
いや、めっちゃ大事件やないかーい!!!
これは、企業が悪いね! 環境汚染は大罪です!!
このシャンデリア王国の侯爵! 茜が許します!!
鮫ちゃんたちは無罪! 犯罪企業をぶっ飛ばせ!!
イエーーー!!!
っという事で!
――クエスト発生! 青き鮫のサリア。海の怒りを思い知れ。スタートしますか?
→YES
NO
YES一択よ!
――ピピ! クエストを受けました!!
「分かったわ! 一緒に企業をぶっ飛ばして、汚染を止めましょう!」
「! ありがとう! 茜! 悟空!」
「ウッキ!!!」
さて、そうなるとまずは情報が欲しい。
どの企業が汚染してるか、多分見ただけじゃわからないでしょうね。
こういう企業というか商人が隠蔽している事件。良く扱ってきたもの(海軍将校&裁判長・経験者感)。
なので!
「まずは、マフィアの屋敷に行きますか」
企業の下請けなら、情報持ってるでしょ。
そう考えた私は、死んだマフィアの死体に魔法を放ち!
「ロード・メモリー!」
記憶を読み取り!!
「うーん。これでもない。あれでもない。それでもない。あ!」
「あった! これよこれ! アジトの場所は、アリエル・タウンの裏カジノ! 裏路地にある、あやしーいカジノの地下ね!!」
アジトの場所を、突き止めたのです!!!
「本当か!? 茜!!」
「うん! ばっちりよ! カチコミかけて、マフィア皆殺し! 企業の証拠と弱点掴むわよ!!」
「おお! 心強い! では、そうしよう!」
「ウッキィィィ!!!」
カチコミの時間だあああ!!!
イエーーー!!! へへへ!!!
* * *
「らっしゃい! らっしゃい!」
「お客さん! 安いよ! シャッセー!」
「いらはい! いらはい!」
「じっさい安い!!」
「んっほおおお~~~!!!」
「……あれがそうね」
「ウッキ!」
「でかいカジノだわ。妖しさ満点だけど」
はい! 到着しました! 街の裏にある、いかにも怪しいカジノ・ホテル(ゴールド・ラッシュ・ホテルではない)です!
さっきのリゾート地から、ちょっと離れた場所にあったんで、バイク。
そう! ディエゴさんの開発した、メカメカしいバイクを買って、乗ってきました!
からくりバイクも好きだけど、こういういかにもメカメカしいのもいいものよ!
へへへ!!!
っで。
「~~~♡♡♡ ふぁぁあ~~~♡♡♡」
「落ち着いた? サリア」
「~~~!!! あ、ああ。すまん。ちょっと感動していた。バイクいいなァ。陸にはこんなのがあるのか。ああ~~~♡♡♡」
意外や意外。
サリア、移動につかったバイクにドはまり!!
走ってる間、ずっと夢中でしたよ! ええ!
まァ、ずっと海にいたから知らなかっただろうし。楽しいってことはいいことだからね!
新しい好きを見つけられて、良いと思うよ!
「あ、ありがとう。茜。ううん。っで、話を襲撃に戻そう」
そうだね。
じゃあ、私たちは今。あのカジノからちょっと離れたところに悪れてるわけだけど。
「正面突破でいい? 乗り込んで殺しまくる」
「勿論だ。全員ぶっ殺して、証拠を得るぞ!」
「ウッキ!!」
了解!
じゃ、やりますかァ!
「「「「「魔法・セイバー・ビーム流! 光速・ウインド・カッター!!! 乱れ斬りィィい!!! ヒャーーー!!!」」」」」
「ハイドロ・シャーク・連弾!! はァァあ!!!」
「火炎車・大文字ィィい!!! ウッキィィィ!!!」
『『『『『「「「「「ぐわあああ!?!?」」」」」』』』』』
真っ昼間から、カチコミじゃァァあ!!!
正面突破で行くぞぉぉお!!! ヒューーー!!!
「魔法・サイバー・ビーム流! トルネード・ストーム! アイス・エイジ! グラビティ・極! 連続マシンガン!! どらァァあ!!!」
――ズバババ!!! 斬斬斬!!!
――ドガガガガガガ!!! ボッガァァァ!!!
「「「「「『『『『『ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」
うん! 私は、カジノに突っ込んで、一階を制圧!!
魔法・サイバー・ビーム流で、一撃ドッカン! 皆殺し!
魔力を込めたマシンガンで、更に多くを殺しまくる!!
楽勝でした! ヒューーー!!!
「ハイドロ・シャーク・ショットガン! 大波乗り! ウエーブ・シャーク! ザッパァァァンンン!!!」
『『『『『「「「「「があああ!!!」」」」」』』』』』
一方のサリアは、2階から来る敵を射殺!!!
ああ、鮫になっている髪を腕で抱え! そこから大量の水を、ショットガンのように発射!!
ドムドムドム!!! っと、放たれる水が、鮫を模した水の弾丸となり! マフィアに食らいついて、かみ砕き!
柱も壁も貫通で、殺しまくってめっちゃ強く!
更にはその水が大波となって、大鮫・津波になりまくり!!!
敵を吸い込み、殺しまくりだァァあ!!!
頼りになるね! イエーーー!!!
「ヒーハー!! ウキャッキャ!! はァァあ!!!」
――ドッガァァァンンン!!! ドォォォンンン!!!
「「「「「『『『『『!?!? ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」
そして、悟空も無双!!
身軽に2階や3階に跳び上がりながら! 炎を全身に纏っての回転突撃で、マフィアどもを破壊!!
炎や溶岩の拳で、魔法のバリアを壊し!
周囲を燃やし尽くす、大文字・火炎放射と大爆発で! 敵を一気に片付けたわね! 偉い偉い!!
でも、あんたしゃべってなかった?
「ウキ?」
……まァいいか。
次いきましょう! 次!
っということで!
「お! ここから地下へ行けそうね」
地下への道が見つかったら!
「よし! では行く」
「待って。その前に、バリア・モンスター! 皆来て!」
「ペン!」
「ゲコ!」
「わっしょい!」
「キュー」
大勢の水属性バリア・モンスター! ペンギン、カエル、タコ、カワウソを召喚!
「地下に水! ぶっぱなしちゃえ!」
「「「「「ブッシャー!!!」」」」
――大水流!!! ドババババ!!!
地下へ水を流し込み!
こうして地下をプールにしたら!
私は、雷の加護を発動しながら、黒い暴風を纏って!
「魔法・サイバー・ビーム流! 奥義!」
「トール・ハンマー! 黒天暴風ぅぅう!!! どらァァあ!!!」
雷魔法の奥義!
トール・ハンマー・黒天暴風を、叩き込み!!
「「「「「『『『『『!? ぐえええ!!!』』』』』」」」」」
これで、一気に皆殺しィィい!!!
うん! カジノ建物も、ドッガァァァ!!! っと、思いっきり空へ吹き飛ぶほどの! 大爆発を起こして!
地下の敵を、消し炭にしたんですわァァあ!!!
イエーーー!!!
そして!
「よし! これで敵はいなくなったから調べましょう!」
「おお! さすがは茜! 頭良いな!」
「でしょー! これで心置きなく探索できるってもんよぉ!」
「ウキ~?(ほんとかなァ?)」
「何か言いたい? 悟空?」
「ウキキ!(あそこに何かあります!)」
「ん? ほんとだどれどれ、っておお!?」
マフィアが提携している企業の! 情報をゲット!!
「どれがそうかわかる? サリア」
「見せてくれ……! これだ! こいつが環境汚染してる会社だ!
このマークの船、見たことある!!」
おお! ナイス―!
これで、環境汚染してる企業のことが分かったね!
ふんふん。ダーティ・ワークスか。
あくどい事してるねぇ
じゃ!
「ダーティ・ワークス社の資料こい!」
あとは魔法で詰めたら、おお!
バサバサ資料が飛んでくる!
不正の証拠、ゲットだぜ! へへへ!!!
「へー、脱税に、マネーロンダリング。詐欺とかいろいろ悪いことしてるのねぇ。って、おや?」
この会社。アリエル・タウンの中央にある銀行に、かなりの隠し財産がるらしい。
ふむ。銀行の地下金庫の中で、壁を破壊して取れる。
暗証番号も全部載ってるし。うん。
いいこと思いついちゃった♪